夕食の支度をしながらテレビをつけると、ノーベル平和賞のニュースが飛び込んできた。被爆者の立場から核兵器廃絶を訴えてきた日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会が受賞することになったと。このところ「平和」とは程遠いニュースがたくさん流れてくる中、このニュースは大きな光となった。
ノーベル平和委員会は受賞の理由として「核兵器のない世界を実現するための努力」と「核兵器が二度と使用されてはならないことを証言により示してきたことが評価された」と述べている。そして「広島と長崎の被爆者の証言は、世界中で核兵器に対する広範な反対意見を生み出し、それを強化するのに貢献してきた。被爆者は筆舌に尽くしがたいものを描写し、考えられないことを考え、核兵器によって引き起こされた理解を超えた苦痛を、なんとか理解する手助けをしてくれる」と続けられた。
ノーベル平和賞の発表を待っておられた日本被団協の方々の様子も映し出された。代表の方が泣きながら、ほっぺたをつねりながら「本当にうそみたい」という姿、その横で笑顔を見せる高校生くらいの少年少女たちに、私も胸が熱くなった。
日本人であれば、原爆について学ばない人は一人もいないだろう。小学校のときに教えてもらった「死んだ女の子」という歌を、私は今でも歌えるし、確か中学生の頃に弟の「少年ジャンプ」に掲載された「はだしのゲン」の衝撃も覚えている。
それでも原爆ドームに行く機会がないまま大人になってしまった。でも長女が日本の小学校の修学旅行に行けなかったことで、原爆ドームに行かずに中学生になるのはいかがなものかと、確か入学式の直前に日帰りで広島へ連れて行ったのが、私にとっても初訪問だった。実はそれ以後も行ったことがなく、人生でたった一度の訪問で、偉そうなことはいえない。
でも人生の中で、「原爆」は常に考えなければならない問題で、原水禁の大会には行ったことはないが、部分的に平和行進に参加したり、集会に参加したりもした。
今年は映画「オッペンハイマー」も見て、広島の平和式典の中継も見た。また広島ドームに行きたいという思いも強くなっている。そんな中で、このノーベル平和賞は、本当にうれしいことだ。68年間もの間、核廃絶に向けて活動を続けて来られた日本被団協の方々に心からの拍手をおくりたい。
ノーベル平和委員会は受賞の理由として「核兵器のない世界を実現するための努力」と「核兵器が二度と使用されてはならないことを証言により示してきたことが評価された」と述べている。そして「広島と長崎の被爆者の証言は、世界中で核兵器に対する広範な反対意見を生み出し、それを強化するのに貢献してきた。被爆者は筆舌に尽くしがたいものを描写し、考えられないことを考え、核兵器によって引き起こされた理解を超えた苦痛を、なんとか理解する手助けをしてくれる」と続けられた。
ノーベル平和賞の発表を待っておられた日本被団協の方々の様子も映し出された。代表の方が泣きながら、ほっぺたをつねりながら「本当にうそみたい」という姿、その横で笑顔を見せる高校生くらいの少年少女たちに、私も胸が熱くなった。
日本人であれば、原爆について学ばない人は一人もいないだろう。小学校のときに教えてもらった「死んだ女の子」という歌を、私は今でも歌えるし、確か中学生の頃に弟の「少年ジャンプ」に掲載された「はだしのゲン」の衝撃も覚えている。
それでも原爆ドームに行く機会がないまま大人になってしまった。でも長女が日本の小学校の修学旅行に行けなかったことで、原爆ドームに行かずに中学生になるのはいかがなものかと、確か入学式の直前に日帰りで広島へ連れて行ったのが、私にとっても初訪問だった。実はそれ以後も行ったことがなく、人生でたった一度の訪問で、偉そうなことはいえない。
でも人生の中で、「原爆」は常に考えなければならない問題で、原水禁の大会には行ったことはないが、部分的に平和行進に参加したり、集会に参加したりもした。
今年は映画「オッペンハイマー」も見て、広島の平和式典の中継も見た。また広島ドームに行きたいという思いも強くなっている。そんな中で、このノーベル平和賞は、本当にうれしいことだ。68年間もの間、核廃絶に向けて活動を続けて来られた日本被団協の方々に心からの拍手をおくりたい。