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がんになっても地球旅行

病気には無縁と思ってた元バックパッカー、タイの大学で日本語教師をしていた2019年4月バンコクで肺腺癌(1A)手術。2022年6月に日本に帰国後もタイをメインに地球旅行に出かけています。

一時帰国[2019/05]④ 胃カメラと腹部エコー

 今回の帰国の大きな目的は、日本の国民健康保険に加入すること。それは、いろいろな体の不具合をチェックしたり、できるものなら治したいと思っているから。昨年の一時帰国では一日人間ドックに入ったが、今年は1月に簡単な検診をしてので(まあそれで肺がんが見つかったのだから、ラッキーだったとしか言えない)毎年必要と言われている胃カメラをしたい。

 ネットで胃カメラの実費検査調べてみると、2万円から3万円くらいかかるようだ。昨年の人間ドックもピロリ菌の検査を追加したから、結局7万円近くかかった。どうしようかと思っていたら、友人が「胃の調子が悪いと言えば、保険でやってもらえるよ」と気楽に言った。これっていいんだろうか、でも最近確かに何かを食べると胃が痛い。

 またネットで検索して、家の近くに鼻からの胃カメラをしてくれる個人病院を見つけた。とりあえず相談に行く。肺がんの手術を受けたことは言わず、ポリープがある可能性が高いこと、食事をすると毎回痛いことを告げる。すると「腹部エコーも一緒にやっておきましょうね」と簡単に翌週すぐに予約を入れてくださった。

 当日の検査はまず腹部エコーから。毎年人間ドックを受けてきたので、自分でも画面を見ながら、先生の様子をうかがう。次に胃カメラだが、この数年間は鼻からの胃カメラを希望してきた。ただ私は鼻の穴が狭いらしく、年によっては痛くて入らず、その鼻用のカメラを口から入れて使うことが半分くらいあった。

 看護師さんに「どちらの鼻が通りますか」と聞かれても、自分でもはっきりしない。でも何となく右側かなと思い、そちらから麻酔薬を入れてもらった。15分程して先生が来られた。最初は痛かったが、カメラは何とか鼻を抜けのどへ、そして食道へと進んで行った。

 私はいつも画面を見るようにしているので、痛みを感じながらもずっと見ていた。カメラが胃に入ったとたん目についたのは、充血した胃の内部の粘膜。
「わあーちょっとひどいね。かなりストレス溜まってるかな。ポリープもいくつかあるけど、これは大丈夫かな。でも取って生検に出しておこう。」

 すべてが終わって、少し待った後、診察へ。
「あれだと痛いよね。このままほっておくと胃潰瘍になってしまうところだ。」
「薬だけで良くなりますか?」
「タイに戻るんだね。じゃあ1ヶ月分出しておきましょう。腹部エコーは、まったく問題なし。脂肪肝もまったくないね。」

 胃の調子が悪いのは感じていたが、そんなにひどいとは思わなかった。やはり病気がわかってからかなりストレスを感じていたに違いない。でも胃カメラで確認してもらえて本当によかった。胃薬を一ヶ月分処方してもらい、2回の診察と検査料を合わせて15000円ほどだった。


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一時帰国[2019/05]③ 日本での受診PM

 午後一番受診だったが、たぶん午前中の診察が長引いたのだろう、1時半に始まった。午前中と同様に、かなりの人が診察室の前で待っている。バンコクで先月の抜糸の際に、いくつかの疑問点をW先生に答えていただいたが、こちらでは長期的なことも含めて質問したいと思っていた。

 先生はCT画像を見ながら、「きれいに切っているね」とおっしゃってくださった。
「私は、今後3年くらいはバンコクにいるつもりです。でもその後は、日本で経過観察となると思うので、こちらでも経過観察をお願いしたいのですが。」
そして気になったいる以下のことを質問した。
 ①再発の可能性はどれくらいなのか。②今、脳MRIは必要か。③毎年人間ドッグを受診してきたが、今年も必要か。④咳をすると透明な痰がでるが大丈夫か。⑤手術をした左側を下にして横になると、呼吸がしにくい。

 「98%は大丈夫でしょう。もちろん100%じゃないけどね。これは再発しても肺転移が多くて、他への転移は少ないですよ。今、脳MRIは必要ないです。まあ、もう少し経ってからだね。あっ、でもポリープがあるなら胃カメラはやっといたほうがいいね。」

 こちらの先生も、バンコクのW先生と同じように、とても気楽な感じで話をしてくださる。私は、それでとても気持ちが楽になった。そして5年生存率80%以上と、ネット検索で調べていたのが、98%は大丈夫という言葉を聞いて本当にうれしかった。今、咳が出るのは当然で、透明な痰も気にすることはない、左側を下にして呼吸しにくいのも当然のことと、私の心配も先生の返答でどんどん消えて行った。

 バンコクの病院では3ヶ月ごとのX線撮影と受診だが、ここでは最初の3年間は半年に一度のCTでいいということだった。私も半年に一度の帰国は可能なので、次のCTと受診は11月初めに入れてもらうことになった。

 二つの病院で経過観察を続けるのは、金銭面で負担は大きくなるが、万が一再発して、どちらか病院で早急に治療に入るためには、私のデータを残しておいてもらう必要があるだろう。98%は大丈夫と言われても、残り2%に入ってしまう可能性もあるのだ。

 でも自分にできることは、ちゃんとやっていこう。再発させないために、規則正しい生活やバランスのよい食生活(今までも、これらはずっと気をつけてきたのだが)、そしてストレスのない生活。がんのことでストレスが増えるなんて、まっぴらだ。今日、先生がおっしゃったことを信じて、毎日を生きて行こう。そんな風に気持ちが強くなれた一日だった。

追記 検査も含めて支払いは9410円でした。

 

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一時帰国[2019/05]② 日本での受診 AM

 2月末に午前中にいきなり告知を受けたとき、日本での手術も考えて、大阪の病院を検索した。将来本帰国をすることになるまで、継続的に診てくれる病院をと考え、大きな病院をいろいろ調べると、大阪がんセンターがメールで予約できるシステムがあり、問い合わせてみた。すぐに返事を頂いて、私が帰国していなくても、X線やCTのデータを持っていけば、夫が代わりに話を聞いてくれることも可能だということだった。

 その日の夕方にはバンコクでの手術を決心し、その旨をがんセンターにメールで連絡した。でもバンコクにずっといるわけではないので、一時帰国の際にまた連絡させてほしいと返事をした。日本ではがん患者は登録しなければならないらしく、がんセンターで受診すると自動的に登録されるそうだ。そこで手術後、帰国便を決めてすぐメールを出した。またすぐに返事を頂いて、呼吸器外科の受診予約を入れてくださった。今回の一時帰国で、一番大事な用件だ。


89847DFC-0206-416E-915D-CE08A746CEAF 予約は10時半からだったが、データ一式を1時間前に受付に出してほしいと言われたので、9時過ぎには到着した。でもまだ1時間以上あるので、少し散歩をすることにした。 実は大阪がんセンターは大阪城の近くにあり、歩いて行ける。


 桜の季節は終わってしまったが、歩くのには気持ちがいい気候で、観光客がたくさん。でも平日なので外国人のほうが多い。中に入る時間はなかったが、私も久しぶりに大阪城の姿を見た。 

 10時20分頃に戻ったが、結局診察は11時過ぎになった。待ちながら周りを見てふと思った。
「ここはがんセンターだから、ここに待っている人は全員がん患者?それに呼吸器外科ということは、みんな肺がんなのかなあ。」 
 ほとんど私より年上の人ばかりに見える。男性のほうが少し多いようだが、二人で待っている人が多く、どちらが患者なのかわからない。私の直前の患者さんは、付き添いが3人もいて、皆さんで受診室に入って行かれた。

 ようやく私の番が来た。これまでの経過を説明し、英語で書かれた診断書や病理検査結果も私の知っている範囲で説明した。でもCTは手術前のもので、術後はX線のCDしか持っていなかったので、「これから血液検査とCTを撮ってもらいたいのですが、時間は大丈夫ですか?」と聞かれた。「大丈夫です。」「じゃあ、午後一番の診断で、もう一度来てください」と言われた。

 まず血液検査へ。ここは待ち時間もなくすぐに終わった。若い頃、献血を趣味(?)としていたので、採血は全然平気だし、痛みもあまり感じない。それからCTへ。やはり検査着を渡されて(上半身用)、更衣室で着替えた。でもタイであったような胸に貼るシールはなかった。

 20分程待っただろうか。でも検査時間は5分もかからずあっという間に終わった。また着替えて呼吸器外科に戻る。でも午後の診察は1時からということで、呼び出し用の携帯電話(ガラケー)を借りて、食事をとることにした。食堂もあったが、日本の物価感覚に戻らない私はその値段に恐れをなし、結局コンビニでサラダとおにぎりを買った。呼吸器外科の階にもちょっとしたテーブルやイスのコーナーがあり、そこで食事をしている人も多い。2年ぶりに食べた日本のコンビニのおにぎりは、タイのものに比べるとはるかに美味しかった。
 

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一時帰国[2019/05]① 諸手続き

 2年前日本を出る時に、私は住民票を抜いて、日本では無保険となった。そのまま住民票をおいて、それまでの雇用保険から国民健康保険に変えると、前年の収入からするとかなり高額の保険料になると思ったからだ。

   私のビザは5月から1年間なので、今年も4月に一時帰国をするつもりだった。でも想像もしていなかった肺がんの手術のため、帰国は5月中旬に変えた。そのために免許更新も間に合わず、失効してしまった。

   とにかく日本に帰ってすぐにしなければならないことは、市役所で転入届と国民健康保険加入、そして運転免許場で失効した免許の手続きだ。今回は夜行便でもどったので、荷物を置いて一息ついた後、市役所へむかった。

 でも時期が悪かった。日本は令和に入ったばかりの5月、これまでになかった10連休の直後。思ったより人が多い。2年前に転出届を出したときは15分くらいで終わったのに、今回は待つこと1時間。私の住む市は人口は25万人以上で、市役所もガラガラということは決してないが、それでもこの込み具合はひどかった。

 転入届が終わってすぐ国民健康保険の窓口へ。こちらはあまり待つことなく手続きが終わった。保険証も1週間以内に郵送で届くとのこと。今回の帰国は、歯医者をはじめいくつかの病院に行きたいと思っているので、健康保険は必須だ。

 そして翌日、運転免許試験場へ出かけた。免許失効した人なんてそれほどいないだろうと思っていたら、14、5人が列に並んでいる。そして一向に進まない。途中で窓口を2カ所にしてもらえて、ようやく30分後に受付をしてもらった。

 「住民票の写しがいるんですか!?」失効した免許証とパスポートがあればいいと思い込んでいたので、ちょっと詰めが甘かった。前日の転入届の受け取りを見せて交渉したが、確認してもらったところやはり無理だった。 

 「今日は列に30分以上並んだんですけど、すいている時間帯っていつですか?」
 「連休明けで、ずっと込んでいるんですよ。いつもの2倍くらいです。」
 ショック、またこんなに待たなきゃいけないのか。短い滞在期間に、半日この手続きでつぶすのは嫌だなあ。

 すると係の方が「今回時間がなければ、3年以内なら大丈夫です」と言ってくださった。私のように短期の帰国の場合(2週間くらい)、時間が取れなかったという理由で、次回の帰国時に手続きをすることが可能だそうだ。さすがに1ヶ月ほどの帰国だと認められないらしいが。

 ということで、万が一来る時間がなくても、次の一時帰国でもかまわないと少し安心した。でも結局バンコクに戻る直前の5月末、 もう一度試験場へ行き手続きを終えた。その時はほとんど待ち時間もなく受付をしてもらい、優良運転者講習30分を含めて2時間もかからなかった。そして、人生2回目のゴールド免許を手に入れた。まあこれは2年間バンコクにいたおかげで、それまでは原付に乗っていると、3年に一度はなぜか捕まってしまうという不運(?)が続いていたせいなんだが。



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バンコクの病院費用

  以前にも少し書いたが、バンコクには日本語で受診可能な病院がいくつかある。日本人がよく行くのは、駐在家族も多く住むBTSスクムビット線から行くのが便利なサミティベート病院、パムルンラード病院、バンコク病院の3つだと思う。そしてシーロムエリアにもBNH病院という外国人やタイ人富裕層が行く病院がある。BTSシーロム線のサラデーン駅から歩いて10分くらいのところだ。
 
 2年前にバンコクで働き始めて間もない頃、ずっとエアコンのある部屋にいるためか、ドライアイでコンタクトが入れられなくなった。その時はまだ日本出国から3ヶ月以内だったので、持っていたクレジットカードで自動付帯の保険を選び電話をした。

 ちょうど友人がBNH病院の眼科に行ったことがあると言うので、私も同じ病院にした。受付で保険会社からのFAXを確認してくれ、すぐに眼科に案内された。担当してくれた女性医師はとてもきれいな英語を話され、アドバイスも的確だった。1ヶ月程目薬を入れ続け、症状は良くなり、そしてアドバイス通りコンタクトを2ウィークスからワンデイに変えた。 

 その半年後くらいに、ちょっとバカなことをしてしまった。2泊でミャンマーへ行くために、バンコクのガタガタの道を小さいカートを引っ張りながら歩いていると、柱から飛び出したようにつけられている金属製の箱のようなものに、思いっきり頭をぶつけてしまった。頭は少したんこぶのようになって、翌日ヤンゴンのホテルで目覚めた時はほっとした。最悪、脳出血で寝ている間に死んでしまったらどうしようと、ほんの少しは心配していたのだ。

 バンコクから戻って数日すると、ぶつけたところではない首筋が痛くなり、病院へ行くことにした。この時はクレジットカードの使用付帯の保険を利用して、ナナ駅から10分程歩いたところにあるパムルンラード病院に行くことにした。一度日本人御用達の病院へ行ってみたいと思ったからだ。

 パムルンラード 病院は日本人用サロンがあり、受付はそこへ行く。すべて日本語で対応してもらえて、病院内はまるでホテルのようだった。BNH病院よりも豪華で待ち合いのソファの近くには、水やジュースもおいてある。

 診察にはタイ語から日本語への通訳がずっとついてくれた。このときは最初の診察のあと頭部CTを撮りまたその結果を聞いた。検査の間は一人で行ったが、それ以外は通訳のお世話になり、やはり安心感があった。CTになんの以上もなく、結局軽いむち打ちになったということで、痛み止めや筋肉を緩める薬をもらった。

 以下はその2カ所の病院での費用である。
BNH病院眼科
 Physician Evaluation  医師                                 1000B
 Nursing or Midwifery Charge  看護師                    100B
 Packaged Medical Charge  診察パッケージ          350B
 Medical Supplies and Equipment  その他           380B
 Drugs and Parenteral Nutrition   投薬                 2215B    
   合計 4045B でもなぜか割引があって 3823.5B (約13383円)

パムルンラード病院外科
   Doctor's Fee  医師                 1500B
   Nursing Service 看護師                                         110B
   Facility その他                                                      270B
   CT Scan-Radiologist's Fee 検査技師                   1600B
   CT Scan CT検査                                                8250B
   Medicine 投薬                                                   1232B
                              合計 12839B  (約44937円)

 1バーツ=3.5円で計算しているが、保険なしの自費払いだったらびっくりする値段だ。日本で同様の治療を受けて10割負担でも、もう少し安いような気がするが。まあ、バンコクでも超高級にあたる病院なので、私立でも普通の病院であればもう少し安いし、国立ならもっと安いと思う。でも国立病院の待ち時間は、相当なものだと聞いている。

 駐在の方は、会社がすべて保険を負担してくれるから、何の心配もなく超高級な病院に行けるだろうが、現地採用は自分で保険に入らなければならない。私も、今回の肺がん手術を含めてクレジットカードの保険で対応してきたが、今後は既往歴があれば、同じ病気には使えない。がんの経過観察については、自費で払う必要がある。

 

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術後1ヶ月のまとめ

 ブログを始めて1ヶ月半、そして実際にはもうすぐ手術後3ヶ月になる。一時帰国も含めて長期の休暇中だったおかげで、このブログもコツコツ書き続けることができた。でも仕事が始まって、これまでのペースでの更新は無理だと実感している。

 もしこのブログを初めて見ていただいた方にわかりやすいように、そして自分自身のメモとしても、手術、入院、退院後についてまとめてみたい。 

肺がん発覚まで 
 一生忘れられないレントゲン写真で再検査と言われた日と、手術をすると決めた日。バンコクでこんな日を迎えるなんて、夢にも思わなかった。

胸部X線で再検査? [2019/02/25]
いきなり手術!?① [2019/02/27] 
いきなり手術!? ② [2019/02/27]

入院、手術
 トレッキングを含む1週間のネパール旅行から帰って、考える間もなく入院、手術。担当医からは、「肺が全部あるうちに行った方がいいよ」と言われたトレッキングについては、後日まとめてみたい。

手術2日前 [2019/04/01]
手術前日 [2019/04/02]
手術当日① [2019/04/03]
手術当日② [2019/04/03]
手術翌日 [2019/04/04]
術後2日目 [2019/04/05]
術後3日目 [2019/04/06]
術後4日目ー病理結果 [2019/04/07]
術後5日目ー退院 [2019/04/08]

退院から術後1ヶ月まで
 退院後すぐ一人暮らしに戻った。でも家の中のことはすぐできるようになり、毎日、灼熱のバンコクで散歩していた。少しつかれると、肋間神経痛のために左胸がビリビリと痛んだ。
術後6日目 [2019/04/09]

術後1週間目 [2019/04/10]
術後10日頃
術後2週間頃
抜糸 [2019/04/21]
術後4週目
術後1ヶ月  [2019/05/03]

体調の変化
*退院後1週間程は午後になると微熱が出たので、ずっとパラセタモールを飲んでいた。またかなり咳が出たので、一週間程咳止めも飲んでいた。
*どちらの薬もその後は全く飲んでいない。
*術後3週目頃には、歩く速度も普通で、1時間くらいは平気で歩けるようになった。ただし、帰宅するとぐったりして横になっていた。
*術後4週目頃には、普通に買い物をしたり食事をしたりしても、帰宅して横になることもなくなった。
*咳は時々でる。特に温度変化や何か強い匂いを感じると出るが、これはもうずいぶん前から「過敏症」と言われる咳かもしれない。 
 

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一時帰国準備

 肺がんが見つからなければ、4月早々に帰国するはずだった。その航空券もずいぶん前に手配していたが、退院後すぐにスクート(LCC)に診断書などを送ったら、クーポンで払い戻しをしてくれることになった。アメリカン航空のマイレージで取ったチケットは、無料で日付変更をしてくれる。どちらも無駄にならずにすんでよかった。

 ネットで調べてみると、肺がんの手術後3ヶ月程はあまり飛行機に乗らない方がいいと書いてあるサイトもあった。外科手術の1ヶ月後程度だと、医者の診断書がいる場合があるとも書いてあった。でも主治医のW先生は、「全然大丈夫」と気楽な返事をしてくださったので、術後1ヶ月半にならない5月3週目に帰ることにした。 

 4月始めに帰れば間に合ったのだが、実は今、日本の運転免許が失効している。でも私は日本の生活に車は必須なので、手続き方法などを調べてみたが、大阪は門真試験場まで行かなくてはならない。でもその試験場の場所が不便なのだ。免許があれば車で行けるが、公共交通機関だと時間もかなりかかる。

 これまたネットで調べてみると、同じような状況の人が、タイで国際免許を取っていったと書いてあった。これだ!ちょうどタイの免許も本免許に切り替わったので、国際免許も取れる。ということで、またチャトチャック の陸運局まで出かけた。

 昼過ぎに着いて、前回と同じ受付に行くと、1階だと言われた。入る時に気づかなかったが、入り口を入ってすぐ左に「International Licence」という部屋があり、すぐ受付があり、そのままカウンターに行き書類を提出した。

 必要な書類は、パスポート、ワークパーミット、免許証、これらのコピー、写真2枚。ただしタイの免許証は最初の2年間の仮免許ではなく、切り替えた本免許じゃないとだめなようだ。私は先日切り替えたばかりなのでOK。

 待つことほんの10分で、505バーツを支払って国際免許を受け取った。これで日本に帰ってすぐ車を運転できる。 それに私はタイの自動二輪免許も持っているので、国際免許にはそれも含まれている。まあ、日本でバイクの運転はしないだろうけど。

 日本への航空券は、たまたまAir Asiaのプレミアムフラットベッドが格安の日があり、10000バーツちょっとで買うことができた。今回はまだ術後1ヶ月半で、もし気圧の変化から負担が大きいかもしれないという不安も感じたので、ほぼフラットで寝ていられるのはありがたい。

 さあ、1年ぶりの帰国だ。去年とは全く違う気持ちで帰ることになる。やらなければならないこともたくさんあるし、会いたい知人友人もたくさんいる。病気のことを忘れるなんてありえないけど、精一杯楽しみたい。

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娘に話す 術後1カ月

 日本は平成から令和に変わることで大騒ぎになっている。タイでも普通のニュースで取り上げられているし、久しぶりに会ったタイ人の先生にも「新しい王様になったんでしょう」(タイは王制なので、emperorという言葉はなじみがない)と言われた。実はタイでもこの5月4日、5日に王様の戴冠式がある。

 この10連休を利用して、長女が旅行の最後にバンコクに寄ってくれた。だからこの時に病気のことを話そうと決めていた。彼女はたった2泊で帰ってしまうので、帰る前日は一日一緒に過ごし、その夜に打ち明けようと思った。そしてそれがちょうど術後1ヶ月にあたる日だった。

 朝はゆっくりして、お昼はスクムビットにあるホテルでランチを食べた。それから二人とも見たいと思っていた「アベンジャーズエンドゲーム」を見る。3時間もの大作なので疲れないか心配していたら、最初の方のストーリーが分かりにくいところで、うっかり寝落ちしてしまい、娘につつかれた。どうしても英語音声、タイ語字幕では理解できないところが多い。でもその後は夢中になり一気に3時間が過ぎた。

 映画の後も、彼女のお土産探し、夕食と、以前と変わらないペースで動くと、最後にずいぶん疲れを感じた。家に戻って一息ついたところで、話を切り出した。
 「ちょっとびっくりすると思うけど、でももう大丈夫なことだから。」
これだけ言われても何のことかわからないだろうなあ。 娘は何を言ってるのという顔をする。
 「私、4月始めに、肺がんの手術を受けたの。でも本当に初期に見つかったから、切ったら大丈夫って言われたし。リンパ節転移もなかったから、ホントに大丈夫だから。」 

 娘に口をはさませず、一気にこれまでの経過を話した。2月末に、大学の検診結果で再検査と言われたこと。病院に行ったら、すぐ悪性で手術をしたほうがいいと言われたこと。そしてその日に夫と相談して手術をバンコクで受けると決めたこと。 

 「手術も2時間ちょっとぐらいで、あっという間だったって。まあICUにいたときは、かなり痛かったんだけど、その後は我慢できないほどじゃなかったし。傷跡もこんなに小さいんだよ」と見せると、急に娘は涙ぐんだ。

 「えっ?大丈夫だって。」
 「そうじゃなくて。お母さんのその小さい傷でもすごく痛いんだったら、あの子たちって、もっと大きな傷が残ってて、きっとものすごく痛かったんだろうなって。」

 娘は看護師ではないが、仕事で病気の子どもたちと接している。そのため母親のことよりも、その子どもたちのことの辛さを感じてしまったのだろう。私はそれを聞いてほっとした。私のことで泣かれたら、どうしてよいのかわからなくなっただろう。そして娘につられてもらい泣きしてしまった。  

 夫が手術に立ち会って、最初の予定より長くバンコクに滞在したことも、合点がいったようだ。今後のバンコクでの診察や、日本に一時帰国したあとのことも話をして、それほど大きなショックを受けず納得したように見えた。もちろんもう大人なので、心の中のショックは母親に隠していたかもしれないが。

 長女に話せたことで、本当に気持ちが楽になった。そして話しているうちに、ニュージーランドにいる次女にも話そうという気持ちになった。会うチャンスがないならともかく、6月に彼女がここに来るのは、話すべきだということだろう。 



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術後4週目の生活

 まだ4月中にしなければならないことがいくつか残っていた。まず試験結果が良くなかった学生の呼び出し補習。タイ人学生は礼儀正しいが、時間にいい加減なことが多い。予想通り呼び出した学生は全員時間通りには来ず、日を設定しなおす必要も出た。

 次に運転免許の更新。2年前にタイに来た時、国際免許からの切り替えで車の運転免許を取り、学科試験(これがかなり難しくかった)と実技試験を受けてバイクの免許も取った。タイは最初の2年間は Temporaly Licence(仮免許)で2年経って本免許に切りかえる。 

 私はワークパーミットを持っているので、在留証明書などはいらない。パスポートのビザのページや、ワークワーミットの必要そうなページはすべてコピーし、青ボールペンでサインをしておく。後は健康診断書だが、これも口頭で確認するだけの簡単なものなので、ちょっとしたクリニックでやってくれるし、陸運局の近くにもクリニックがある。実は今回の健康診断は、手術の前に済ませていた。というのは免許だけでなく、ビザの延長にも簡単な健康診断がいるからだ。

 陸運局はスクムビット沿線のバンチャークにもあるが、私はチャトチャックの近くにある陸運局のほうが便利なのと、こちらの方が外国人に慣れているようで、2年目に免許を取ったときも、それほど困らなかった。

 今回は更新だけなので、必要な書類を用意して提出した後、目の検査。単純な色盲検査と、視覚範囲の検査、遠近感の検査(これが少し難しい。2本の棒をボタンを押しながら動かして、並んだところで止める)。そしてブレーキテスト。信号の色が変わったらブレーキを踏む。

 午後から行ったが、1時間半程で2枚の免許を手にした。タイの免許は5年間有効なので、2025年の誕生日まで。その時、ふと思った。次の免許更新まで再発がなければ、がんも完治したということなんだ。 

 帰りは急がないので、バスを乗り継いで帰宅した。ずっと座っていたが、来たのがノンエアコンのバスで、かなり時間もかかった。家に戻ると傷口ではなく、左胸がもぎとられるような感じになる。これが神経痛なんだなあ。まだ1ヶ月も経っていないので、仕方ないけれど。



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ビザとワークパーミット更新

 今回の記事はあまり病気とは関係がない。でもタイで働いている者、長期滞在をしている者にとっては、本当に大切で気がかりな事だ。もちろん大きな会社に勤めていて、タイ人の通訳が付き添ってくれる場合は、気持ちは楽だろう。それでも手間と時間がかかるのは同じだ。

   タイのビジネスビザは、まず日本の大使館や領事館で取る。それもいろいろな書類が必要で、東京と大阪でも違った。東京大使館で申請した同僚と同じ書類では、大阪領事館では不足だと言われたのだ。 

   タイに来るとすぐに労働局へ行って、ワークパーミットを申請する。この時はよくできる学生が通訳として付いて来てくれたが、また書類の不備を指摘され、翌日は事務の方やタイ人の先生と一緒に行って、ようやく発給された。

   次に、日本で発給されるビザは3ヶ月経つと切れるので、またイミグレーションに行かなくてはならない。この時は、私はすんなり発給されたが、タイの他の学校から移ってきた同僚が、以前の学校の手続きの不備のためペンディングとなった。彼女のミスではないので、その後無事発給はされたが、イミグレの対応は親切とは言いがたい。

   ビザやワークパーミットは1年間しか有効でないので、昨年4月も更新したが、イミグレだけで8時間くらいかかり、ワークパーミットも3、4時間待った上、後日の受け取り。もうどちらも悪い思い出しかない。

   今年は自分一人だけで更新に行かねばならず、体調も心配でかなり不安だった。先週学校へ書類をもらいに行った時も、試しに3階まで階段を登ったら、心臓がバクバクして呼吸を戻すのに3、4分かかった。

   4時半には目が覚めてしまい、軽く食事をして5時50分に家を出た。すぐにタクシーが捕まって6時20分にはイミグレに着き、すでに並んでいる人達に続いた。といっても床に座って待つことができるのでつらくなかった。7時前に番号札を配りだして、6時55分の受け取りで61番。その後は入り口の前のイスでiPadを見ながら過ごした。


 8時過ぎると、番号順に呼び出されて並びなおす。開始は8時半だが、その前に入れてもらえて、チケットカウンターでノンイミBのチケットは19番だった(ビザにはいろいろ種類があり、働くためのビザはノンイミグラントBというカテゴリー)。9時半過ぎには順番が来て、書類の確認と受付。今年は特に何の問題もなく、9時50分には延長したビザをゲット。

 次はリエントリービザ。まずチケットを取ってから、もらったばかりのビザ―のコピーをしにいく。10時に受付をしてもらい、10時半にはリエントリーも受け取った。すぐにタクシーで労働局へ向かう。高速に入るまでが少し混んでいたけど、11時過ぎにはワークパーミットのキューをもらった。

 労働局は、建物の外にちょっとした市場が出ていることがあり、今日も数は多くなかったが出ていた。ブラブラ見て歩いた後、食べ物の屋台も出ていたので昼食をとる。コーヒーを買って戻ったが、そこからが長かった。

 結局受付をしてもらえたのは14時20分。でも去年より親切な男性で、今日受け取りたいのかを聞かれ、そうだと答えるとまず書類費用の100バーツを払い、またキューをもらいに行った。でもそれからもちょっと待って、3時20分ワークパーミットも受け取れた。3時半までにお金を払わないといけないらしく、本当にギリギリだったが、1日で終わってよかった。

 外に出てGrabでタクシーを呼ぼうかと思ったが、ちょうどバイタクが通りかかったので停めた。振動がひびくかもと心配だったが、以外に何ともなかった。これでたぶん日常生活でできないことはなくなったと思う。明日で術後3週間と思うと、回復は早いほうだろう。朝早くから動いて疲れたけど、気分が悪くなったり、痛みがひどかったりと、恐れていたことは何もなくてよかった。

   

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