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がんになっても地球旅行

病気には無縁と思ってた元バックパッカー、タイの大学で日本語教師をしていた2019年4月バンコクで肺腺癌(1A)手術。2022年6月に日本に帰国後もタイをメインに地球旅行に出かけています。

手術当日② [2019/04/03]

   病室からストレッチャーに乗せられ、そのままエレベーターで別の階へ、そして手術室に入った。普通に動ける私はストレッチャーから手術台へ自分で移動した。すぐに麻酔医が横に来て、「今から点滴のラインから麻酔薬を入れますね。」「あれっ?吸入で全身麻酔じゃないのかなあ」と思っているうちに意識がなくなった。

   夫によると18時30分にICU(集中治療室)に戻ってきて、すぐに意識を取り戻したそうだ。手術自体は2時間ほどしかかからなかったことになる。身体にはドレーン2本、尿管カテーテル、鼻腔カヌラ(酸素吸入)、右手に点滴、心電図もつながれている。日本だと手術後T字帯を つけるそうだが、私は下着も胸帯もつけていなかった。それと日本だと「硬膜外麻酔」を行うそうだが、この病院ではなかった。

   最初に思ったことは、「なんか痛い。」看護師さんに「大丈夫ですか?」と聞かれて、「水が欲しいです」と答えると、ペットボトルにストローを入れて飲ませてくれた。「痛かったら手元のボタンを押せば、点滴で麻酔が入りますからね」「いつでもこちらのナースコールで、呼んでくださいね」と優しく声をかけてくれる。でも通訳は付いてもらえなかったようで、全て自分で聞いて理解しなければならない。

   だんだん痛みがひどくなるようで、とにかく気をそらしたい。夫に「何でもいいから、何か話してよ!」と叫ぶが、元々口数の少ない夫はなんだかしどろもどろ。痛みをそらす方法を、もっと考えておけばよかった。そしてICUなので夫は8時過ぎに帰っていった。

   いろいろなものがつながれているから、身体を横に向けることは出来ず、あおむけのまま。でも足には定期的マッサージをしてくれる装置が巻かれていて、それがとても気持ちがいい。夜中に何度も目を覚ましたけれど、激痛のためというより、動けなくて目が覚めたようだ。もちろんずっと痛みはあった。何度か麻酔薬のボタンをを押したような気もするが、それもあまり覚えていなかった。




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手術当日① [2019/04/03]

   いよいよ手術の日だ。でも朝、どうしても学校に行く用事があったので、それを済ませた。幸い家から10分くらいなのでたいしたことはない。家に戻って9時ごろ浣腸にチャレンジ。10分ほどは我慢したけれど、朝ちゃんと便通もあったので、なんだか薬だけが出た感じだ。

   日本の病院は「入院案内」のようなパンフレットがあって、持参するものも細かく書いてある。昔、出産した時も 、旅行カバンにいろいろなものを詰め込んだ記憶がある。手術を決めた日以来病院に行く必要もなく、その時に看護師さんに持参物を尋ねると、「特になにも、いつも使ってる基礎化粧品くらいですね」と言われただけだった。一応カバンに下着4枚、タオル1枚、iPhone、充電器、基礎化粧品を入れた。

12時前に内科の受付へ。まずいつも通り体重、血圧測定と検温。
12時15分頃、内科のM先生の診察。昨日受けた検査は全て正常値だったと言ってもらえ、少しホッとする。
12時半頃、病棟へ。 
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   まるでホテルのような病室。部屋代はいくらなんだろう、何日入院しなきゃいけないんだろうと、ちょっと心配になる。

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   ベッドの横にはソファがあって、その横には小さなダイニングテーブルとイスがふたつ。シンク、冷蔵庫、電子レンジもある。
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   その向かいのドアを開けると、左手にシャワー、右手にトイレ。どちらも手すりがある。洗面所には、寝巻きやタオルが置かれていた。



   看護師二人 が説明に来てくれた。入院手続き書、手術の同意書、麻酔使用の同意書にサインしたが、全て私のサインのみで、夫のサインは必要なかった。日本だと、入院には保証人が必要で、他の書類もサイン押印が要求されるのが普通なのに、タイでは自己責任だけでいいらしい。

13時半シャワーを浴びて、下着をつけずに手術着を着る。 日本だと弾性ストッキングを履くらしいが、それもないようだ。シャワーの後で看護師さんが胸全体の毛剃りをしてくれた。まだまだ時間はあるようだ。

15時40分、点滴のラインを右手の甲へ。でも最初の看護師は上手く入れられなかったようで、すごく謝ってくれ、ベテランの看護師さんを呼びに行ってくれた。その人は一発で入れてくれ、痛みもあまりなかった。

16時、手術室へ向かう。病室で夫には「じゃあ行ってくるね」笑顔を向けた。本当は心の中は不安だったけれど。 




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手術前日 [2019/04/02]

   予約は8時だったので5分ほど前に到着。まずいつも通り体重、血圧、体温測定。今日は血圧もいつも通りだった。その後、採血と検尿を同じ内科で済ませると、看護師がこちらへと違う階まで連れて行ってくれた。そこで心電図を取り、なぜかその場所で大きなパッドを渡された。看護師が説明してくれたが、最初ピンと来ず、もう一度聞き直してようやく浣腸のためだとわかった。それからまたX線の検査室まで連れていかれ  (もうこの時には、ひとりでも行けたのに)、この日は診察もなく会計をして終わり。1時間ちょっとしかかからなかった。

  C6B9DBF4-A88F-4475-B072-DD3A3DE4F8EC 「明日手術を受けたら、当分美味しいものを食べに行けないかもしれないよね」と夫を誘って、前から気になっていたトンローにあるカフェにランチへ出かけた。サラダとパスタ、デザートとカフェオレ。こんな風にのんびりとランチを楽しめるのは、次はいつになるんだろう。




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手術2日前 [2019/04/01]

   日本では、手術の2、3日前から入院して、いろいろな説明を聞いたり検査をするようだ。私が手術を受けるバンコクの病院では、当日朝に入院し、夕方に手術と言われた。しかも最初の診断の日(2月27日)に肺活量検査をしただけで、それ以来病院に行っていない。

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   それどころか2日前の朝、私は夫とネパールの首都カトマンズにいた。3月末、5泊6日のアンナプルナへのトレッキングをした。その後、カトマンズでのんびり2日間を過ごし、午後の便でバンコクへ戻ることになっていた。
   手術を担当してくださるW医師にそのことを話すと、「No problem」 「前日の朝、いくつか検査するだけだから」と気楽なお返事だった。

   飛行機がスワンナプーム空港に着いたのは、定刻より少し遅れて6時半ごろ。スマホの電源を入れると翌日の予約確認メッセージが届いていた。 家に戻ると8時。荷物を片付けて洗濯を終えると、もう11時前になってしまった。でも忙しくて手術のことも考える暇もなく、そのままベッドに倒れこんで寝てしまったのはよかったのだと思う。


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がんの原因は? [2019/03/20]

   がんと言われた人は、誰でも「なぜ私が」と思うだろう。今の時代、二人に一人ががんになると言われても、自分がその一人になるとも考えない。昔、一度母が乳がん検診に引っかかったことがある。幸い精密検査では良性とわかり、その後もがんとは無縁で、80歳過ぎた今も元気にしている。その時はインターネットなどない時代で、乳がんに関する本を探して読んだ。でも今は誰でも簡単にインターネットで情報を得ることができる。私も毎日「肺がん」を検索し、闘病記ブログも読みまくった。

   肺がんの原因はまずタバコと言われる。
私はこれまでタバコをくわえたこともなく、今の家族は誰もタバコを吸わない。20歳過ぎまでは実父と弟が家でもタバコを吸っていた。でも二人ともそれほどヘビーでなかったので、ほぼ同じ頃禁煙してくれた。結婚した夫もタバコを吸わず、職場でも少しずつ分煙が進み、そして禁煙になった。だから副流煙を吸い続けたと言うわけではない。

   肺がんには禁煙の影響が大きいタイプ(扁平上皮がんなど)と影響がそれほど大きくないタイプ(肺腺がんなど)がある。喫煙者の減少で扁平上皮がんは減っているが、肺腺がんは増加し、特に女性の肺がんは70%が肺腺がんだそうだ。

   肺腺がんの原因は、「汚染大気」と「女性ホルモン」もあげられている。私が生まれ育った大阪は決して空気がきれいではないし、現在住むバンコクはPM2.5が問題になっている。でもその程度の影響は、私以外に当てはまる人も山ほどいるはずだ。

   女性ホルモン(エストロゲン)については、初潮が早く閉経の遅い月経期間が長い女性や、エストロ補充療法を受けた女性の肺がん発症率が高いという研究報告があるようだ。私は50代に入ってから、検査でエストロゲンが多いと言われたことがある。当てはまるのはこれかと思った。

   自覚症状はあったのか?実はかなり咳がひどい時もあった。ただ私は15年ほど前から、春先になると咳が出ることが多く、病院で検査をしても原因がはっきりせず、匂い、ホコリ、花粉などに対する過敏症じゃないかと言われていた。そのために、咳が止まらないことがあっても痰が出ることもなく、それほど気にしていなかった。今までX線で引っかかったことがないので、肺がんなんて夢にも思ったことがなかった。

   手術まであと2週間。夜、ネットで肺がんのことばかり検索していると、本当に気が滅入ってしまった。でも闘病記のブログで励まされることも多い。術後の1ヶ月ほどは、痛み止めが離せないそうだ。夫は手術後1週間で帰国するので、それから1カ月は自分一人で過ごさなくてはならない。でもこの時期に見つかって本当によかった。日本で手術だと、高齢の両親や娘にも言わなくてはならない。バンコクに戻るのも遅れて、職場にも報告する必要があっただろう。

   私はバンコクで夫と二人で手術に立ち向かう。そして術後1週目から5週目までは、何もかも自分でしなくてはならない。よく言われることだが、「神は乗り越えられる試練しか与えない。」そう、これは乗り越えられる試練のはずだ。


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クラビー旅行 [2019/03/16]


   弟が遊びに来ることになり、到着の朝、空港で待ち合わせてクラビーへ行った。クラビーはプーケット島の東、半島側にある。「ザ・ビーチ」の舞台で有名なピーピー島にも行くことができるところで、タイ人や欧米人に人気のリゾート地だ。私もプーケットには2回行ったことがあるがクラビーは初めて。

   今回はたった一泊なので、空港でレンタカーを借りた。空港で借りて、空港で返却。ネットで検索してThai Rent A Car という会社でNissan Almere という車種をほぼ2日間丸々借りて6545円だった。ホテルもAirbnbを利用したら、コンドミニアムではなくコッテージタイプのリゾートヴィラでベッドルーム2部屋とキッチンリビング付きで9000円弱。どちらもコストパフォーマンスがとてもよかった。

   1日目は空港からアーオ・ナンビーチへ。でもここが目的地ではなく、車を置いて、船でしか行けない小さな陸の孤島、プラーナン・エリアへ。ここは本当に美しいビーチと岩山がそそり立っているので、いくつか洞窟もある。ビーチを見ながらゆっくり食事をし、洞窟を散策した。ここはロッククライミングもできて、10m程度の初級から120mの上級まで、クライミングショップで申し込むことができるらしい。

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2日目は、まず車で郊外にあるサ・モーラコット(エメラルドプール)へ。

透明な水が本当にエメラルド色で美しい。





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その奥をずっと歩いていくと、ブループールにでる。ここは、周りから眺めるだけだが、神秘的な青色で、雨季の5月から10月までは、来ることができないそうだ。



   その後クローン・トム天然温泉、タイガーケイブテンプルと回った。温泉は湯温が39度ほどで、本当に久しぶりの温泉でほっこり。最後に行ったお寺は絶壁の洞窟を利用したところで、石段を登ると頂上からの景色が素晴らしい。でも登り始めた時は何段あるのか知らず、途中で1000段以上あることに気づいた。半分くらい行った時に、弟が「もうやめとく?」と聞いてきた。でも手術後1000段登れるようになるかわからない。弟にはまだ話していなかったが、「2度と来ないかもしれないから頑張ろう」と登り続けた。

   弟が日本に帰る前の日、手術のことを打ち明けた。彼の友人にも癌で亡くなった人もいるが、初期に見つかって手術後元気にしている人もいる。そんな話をしてくれて、私の告白もそれほど深刻な顔をしなかった。おかげで私もずいぶん気が楽になった。本当に弟がいてくれてよかった。


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59歳誕生日

     朝起きると次女から「おめでとうメッセージ」が入っていた。そうか、50代最後の年に突入か。年末から正月に長女とヤンゴンの空港で待ち合わせて、4泊5日でバガン、ゴールデンロック、ヤンゴンと駆け足旅行をして、彼女からは「あなたがアラ還てことを忘れるわ」と言われるほど元気だ。もちろん今も変わりないけれど、私の肺には病巣が育っている。

    安眠ヨガをすると寝つきは悪くないが、夜中や明け方に目を覚ますと眠れないことが多くなった。どうしても夜一人でいると不安になる。しかも昨日の朝、今まで見たことないような痰が出た。灰色乳白色で、少し粘っこくて1cmほどの塊。気になるけれど、もう手術まで4週間を切った。気持ちを強く持とう。 

   夕方帰りにセブンイレブンでチョコケーキを買った。タイに来て、フルーツがとても美味しいので、めったにケーキを食べなくなった。でもセブンとはいえ、久しぶりに食べたケーキは美味しくて、心の中で自分にHappy Birthdayを歌った。これから何回の誕生日を、誰と迎えることができるんだろう。

   夜に、夫、長女、親友からもメッセージが届いた。娘たちに話せないことが辛い。でもバンコクで手術することは、基本的に一人で立ち向かうこと。そう決めたのも自分自身だ。



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海外旅行保険 [2019/03/06]

   あれから1週間。本当に仕事があってよかったと思う。夫以外の誰にも話していないので、愚痴や泣き言を言う相手もいない。でも毎日授業で学生たちと向かい合い、空き時間でも何かとやることがあり、あっという間に時間が過ぎていく。

   今日家に帰ったとたん三井住友海上から電話があった。確か先週、病院へ行った翌日に、現地コーディネーターという方から電話があった。これまでの健康状況や病院でのやり取りを聞かれ、限度額が100万円であり、以前の健康診断結果の提出が必要かもしれないと言われた。でも今日は検診結果のことは何も言われず、バーツ換算での限度額を教えてくれた。換算額は282,486バーツ。今日のレートだと99万円ちょっとかな。病院へもFAXが行くので、不足分だけクレジットカードで支払えばいい。

   ここまで海外旅行保険と書いてきたが、私は長期海外旅行保険に入っているわけではない。タイに移住することに決めた時、日本では住民票を抜いて無保険となった。タイで働くときは、必ず社会保険が給与から天引きされ、指定の病院での受診は無料になる。でもその病院は英語が通じず、いつも混んでいて、かなり待たされるそうだ。というのは、私はその保険を使って病院へ行ったことがない。

   じゃあどうしているのか。その答えはクレジットカード付帯の海外旅行保険。
私はこれまで海外旅行に行く時も、特に海外旅行保険をかけず、クレジットカードの保険で済ませてきた。と言っても何十回の海外旅行で怪我や病気になったことはなく、盗難でお世話になっただけだ。 だからそうそう病気や怪我なんてするわけがないと思っていた。ただ普通のクレジットカードの保険は、日本出国から90日間しか使えない。でも実はちゃんと裏ワザがある。

   これは私もネット検索をして知ったことなのだが、クレジットカードの保険には「自動付帯」と「使用付帯」という条件の違いがある。「自動付帯」はそのカードを持っていれば、出国から90日間保険が使える。ほとんどのクレジットカードは、こちらの方だと思う。

 「使用付帯」とは、日本出国後、現地で公共交通機関の支払いにカードを使用すれば、その日から90日間保険が使える。つまり「自動付帯」のカード1枚と「使用付帯」のカード 3枚あれば、1年間大丈夫ということだ。少なくとも1年に1度は帰国するので、これで十分になる。
   
   今回のカードはセディナクラシックで、昨年作ったばかりのカードだった。クレジットカードによって保険会社が違うが、ここは三井住友海上。フリーダイヤルの応対も、現地コーディネーターの応対も、とても気持ちの良いものだった。大きなショックを受けているときだっただけに、ちょっとした優しさが心に響いた。 


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航空券キャンセル [2019/03/04]

   昨年に続いて4月に一時帰国を予定していた。私のビザは4月末で切り替えなので、その手続きに間に合うように往復の航空券を手配済みだった。行きはスクート (LCC) のビジネスにあたる座席が安い日があったので購入し、帰りは以前に貯めたアメリカン航空のマイレージが残っていたので、マレーシア航空で発券。

   まずスクートにヘルプセンターに電話をしてみる。スクートビズでもキャンセルはできないらしい。日付変更でも5000バーツ(18000円)ほどかかるとか。それだとエアーアジアで買い直しできる額だ。ふと気がついて「入院するので、そんな理由でもダメですか?」と聞くと、「それなら診断書のコピーを、今からいうサイト経由で、添付メールを送ってください」との返事。最初の内科の先生の「Specialist Report」( 診断書 )と「Appointment Slip」(予約票)をスキャンして添付ファイルで送った。でもこれは診断書ではないので、これでダメならオペをしてくださる医師の診断書をもらいに行かねば。

   次にAAdvantage (アメリカン航空のマイレージ) のカスタマーセンターに電話。事情を話すと、とりあえず4月の便はキャンセルして、12月までのオープンチケットにするので、次の予約をいれる時に診断書を送ればいいとのことだった。
 
   これでどちらの便もキャンセルできた。平日は仕事があるし、こうやってやることがあれば気をそらせることができる。一人で愚痴を言えないのがつらいけど、あと1ヶ月強くなろう。 


 

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いきなり手術!? ② [2019/02/27]

  授業している間だけ病院のことを忘れた。でも終わったとたんパニックが襲ってくる。「どうして私が?肺がん?ホントに?」夫には、病院から検査で引っかかったというラインを送っておいた。かなり心の中はパニックになっているところに娘からライン電話。声がいつもと違ったらどうしようとビクビクしながらの電話だった。

   3時過ぎ、急に病院から電話が入った。
「今すぐ来てください。外科の先生が来られます。」
「今すぐって? 5時じゃだめですか?」
「できるだけ早く。」

   まわりには急用ができたと飛び出して、4時前には病院へ。すぐに診察室へ呼ばれると、 60代前後かなと思われる男性の医師だった。 
   「60%から70%は悪性だと思うね。このNoduleが・・」
   そんな単語は聞いたことがなく、また頭がパニック。先生に綴りを書いてもらってもわからない。先生は簡単な絵を描いてくださったがピンとこない。また通訳の方に来てもらった。 

   結論は1ヶ月以内に手術をしたほうがよいということ。でも4月始めから3週間ほどの一時帰国の予定で、航空券を手配済み。それだけでなく3月末に、日本から来る夫と合流して、ネパールにいる友人家族と一緒に5泊6日のトレッキングも計画している。頭の中で色々な考えが回る。

   「ネパールは今更キャンセルできない。日本への航空券は、帰りはマイレージを使ったから、それを捨てることになるけど仕方ない。行きはスクート(LCC )で、それほど高くなかったから仕方ないか。仕事はネパールに行くまで休めない。」
   「バンコクで手術っていくらになるの?保険の限度額って100万円だっけ?でも日本に帰ってから病院行って、手術はいつできる?日本は10連休前だし。」

   とにかく費用が知りたいので、通訳の方に聞いてもらうと、それは後で看護師に確認してもらわないとわからないとのこと。3月末のネパールトレッキングのことを聞くと、先生は「そりゃ、肺が全部あるうちに行った方がいいね。いつ帰ってくるの?」と気楽なお返事。4月1日だと答えると、「じゃあ、3日に予約をいれておこう。私もその次の週に海外に行くからね。」
  というのは、タイは2週目の週末からソンクラーンという正月休み。でも海外旅行から帰って2日目の手術でいいんですか!?

   「手術は準備を含めて3時間くらい。前日にちょっと検査があるけどね。それと今日、肺活量検査をしておこう。」
   もう先生はやる気満々(笑)。でも通訳の方によると、今も週3回は手術をされて著名な外科医とのこと。お話をしている間に、だんだんバンコクで手術を受けた方がいいかなという気がしてきた。

   費用の概算を出してもらう間に、夫にラインした。ちょうど2時間の時差のおかげですぐに連絡がついた。先生から聞いたことを告げ、4月に日本に帰っても、今年の10連休のことを考えるとその前に受けられるとは思えないと話した。
    そうしているうちに概算がでた。約50万バーツ(170万円)。保険が100万円までなので残り70万か。でも命に代えられない。

   バンコクで手術を受けるメリット
      ①早く受けられる
      ②ネパールのトレッキングもキャンセルしなくてよいし、そのまま夫にバンコクに残ってもらえる
      ③夫以外に知らせる必要がない
      ④6月からの仕事もそのまま復帰できるはず
   ラインしているうちに決心がついた。ずっとついて下さった通訳の方にそう伝え、手術前日の予約を取って帰宅した。
  
 
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