以前にも少し書いたが、バンコクには日本語で受診可能な病院がいくつかある。日本人がよく行くのは、駐在家族も多く住むBTSスクムビット線から行くのが便利なサミティベート病院、パムルンラード病院、バンコク病院の3つだと思う。そしてシーロムエリアにもBNH病院という外国人やタイ人富裕層が行く病院がある。BTSシーロム線のサラデーン駅から歩いて10分くらいのところだ。
 
 2年前にバンコクで働き始めて間もない頃、ずっとエアコンのある部屋にいるためか、ドライアイでコンタクトが入れられなくなった。その時はまだ日本出国から3ヶ月以内だったので、持っていたクレジットカードで自動付帯の保険を選び電話をした。

 ちょうど友人がBNH病院の眼科に行ったことがあると言うので、私も同じ病院にした。受付で保険会社からのFAXを確認してくれ、すぐに眼科に案内された。担当してくれた女性医師はとてもきれいな英語を話され、アドバイスも的確だった。1ヶ月程目薬を入れ続け、症状は良くなり、そしてアドバイス通りコンタクトを2ウィークスからワンデイに変えた。 

 その半年後くらいに、ちょっとバカなことをしてしまった。2泊でミャンマーへ行くために、バンコクのガタガタの道を小さいカートを引っ張りながら歩いていると、柱から飛び出したようにつけられている金属製の箱のようなものに、思いっきり頭をぶつけてしまった。頭は少したんこぶのようになって、翌日ヤンゴンのホテルで目覚めた時はほっとした。最悪、脳出血で寝ている間に死んでしまったらどうしようと、ほんの少しは心配していたのだ。

 バンコクから戻って数日すると、ぶつけたところではない首筋が痛くなり、病院へ行くことにした。この時はクレジットカードの使用付帯の保険を利用して、ナナ駅から10分程歩いたところにあるパムルンラード病院に行くことにした。一度日本人御用達の病院へ行ってみたいと思ったからだ。

 パムルンラード 病院は日本人用サロンがあり、受付はそこへ行く。すべて日本語で対応してもらえて、病院内はまるでホテルのようだった。BNH病院よりも豪華で待ち合いのソファの近くには、水やジュースもおいてある。

 診察にはタイ語から日本語への通訳がずっとついてくれた。このときは最初の診察のあと頭部CTを撮りまたその結果を聞いた。検査の間は一人で行ったが、それ以外は通訳のお世話になり、やはり安心感があった。CTになんの以上もなく、結局軽いむち打ちになったということで、痛み止めや筋肉を緩める薬をもらった。

 以下はその2カ所の病院での費用である。
BNH病院眼科
 Physician Evaluation  医師                                 1000B
 Nursing or Midwifery Charge  看護師                    100B
 Packaged Medical Charge  診察パッケージ          350B
 Medical Supplies and Equipment  その他           380B
 Drugs and Parenteral Nutrition   投薬                 2215B    
   合計 4045B でもなぜか割引があって 3823.5B (約13383円)

パムルンラード病院外科
   Doctor's Fee  医師                 1500B
   Nursing Service 看護師                                         110B
   Facility その他                                                      270B
   CT Scan-Radiologist's Fee 検査技師                   1600B
   CT Scan CT検査                                                8250B
   Medicine 投薬                                                   1232B
                              合計 12839B  (約44937円)

 1バーツ=3.5円で計算しているが、保険なしの自費払いだったらびっくりする値段だ。日本で同様の治療を受けて10割負担でも、もう少し安いような気がするが。まあ、バンコクでも超高級にあたる病院なので、私立でも普通の病院であればもう少し安いし、国立ならもっと安いと思う。でも国立病院の待ち時間は、相当なものだと聞いている。

 駐在の方は、会社がすべて保険を負担してくれるから、何の心配もなく超高級な病院に行けるだろうが、現地採用は自分で保険に入らなければならない。私も、今回の肺がん手術を含めてクレジットカードの保険で対応してきたが、今後は既往歴があれば、同じ病気には使えない。がんの経過観察については、自費で払う必要がある。

 

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