2月末に午前中にいきなり告知を受けたとき、日本での手術も考えて、大阪の病院を検索した。将来本帰国をすることになるまで、継続的に診てくれる病院をと考え、大きな病院をいろいろ調べると、大阪がんセンターがメールで予約できるシステムがあり、問い合わせてみた。すぐに返事を頂いて、私が帰国していなくても、X線やCTのデータを持っていけば、夫が代わりに話を聞いてくれることも可能だということだった。

 その日の夕方にはバンコクでの手術を決心し、その旨をがんセンターにメールで連絡した。でもバンコクにずっといるわけではないので、一時帰国の際にまた連絡させてほしいと返事をした。日本ではがん患者は登録しなければならないらしく、がんセンターで受診すると自動的に登録されるそうだ。そこで手術後、帰国便を決めてすぐメールを出した。またすぐに返事を頂いて、呼吸器外科の受診予約を入れてくださった。今回の一時帰国で、一番大事な用件だ。


89847DFC-0206-416E-915D-CE08A746CEAF 予約は10時半からだったが、データ一式を1時間前に受付に出してほしいと言われたので、9時過ぎには到着した。でもまだ1時間以上あるので、少し散歩をすることにした。 実は大阪がんセンターは大阪城の近くにあり、歩いて行ける。


 桜の季節は終わってしまったが、歩くのには気持ちがいい気候で、観光客がたくさん。でも平日なので外国人のほうが多い。中に入る時間はなかったが、私も久しぶりに大阪城の姿を見た。 

 10時20分頃に戻ったが、結局診察は11時過ぎになった。待ちながら周りを見てふと思った。
「ここはがんセンターだから、ここに待っている人は全員がん患者?それに呼吸器外科ということは、みんな肺がんなのかなあ。」 
 ほとんど私より年上の人ばかりに見える。男性のほうが少し多いようだが、二人で待っている人が多く、どちらが患者なのかわからない。私の直前の患者さんは、付き添いが3人もいて、皆さんで受診室に入って行かれた。

 ようやく私の番が来た。これまでの経過を説明し、英語で書かれた診断書や病理検査結果も私の知っている範囲で説明した。でもCTは手術前のもので、術後はX線のCDしか持っていなかったので、「これから血液検査とCTを撮ってもらいたいのですが、時間は大丈夫ですか?」と聞かれた。「大丈夫です。」「じゃあ、午後一番の診断で、もう一度来てください」と言われた。

 まず血液検査へ。ここは待ち時間もなくすぐに終わった。若い頃、献血を趣味(?)としていたので、採血は全然平気だし、痛みもあまり感じない。それからCTへ。やはり検査着を渡されて(上半身用)、更衣室で着替えた。でもタイであったような胸に貼るシールはなかった。

 20分程待っただろうか。でも検査時間は5分もかからずあっという間に終わった。また着替えて呼吸器外科に戻る。でも午後の診察は1時からということで、呼び出し用の携帯電話(ガラケー)を借りて、食事をとることにした。食堂もあったが、日本の物価感覚に戻らない私はその値段に恐れをなし、結局コンビニでサラダとおにぎりを買った。呼吸器外科の階にもちょっとしたテーブルやイスのコーナーがあり、そこで食事をしている人も多い。2年ぶりに食べた日本のコンビニのおにぎりは、タイのものに比べるとはるかに美味しかった。
 

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