今回も、まずヤフーニュースが取り上げてくれた「たたかう産業医!」というブログを書かれている精神科医、井上智介先生の言葉から。

 「100点じゃなくて60点ぐらいで合格と思い、自分を許してあげる生き方のほうが絶対楽しく生きられる。」
 
 「がんになって仕事が半分になった、半分失った、その半分で治療しなければいけない。でもそうではないんです。両立している、両輪を持っているというように、仕事の時間と、治療というか自分の体と向き合う時間、その2つを持っていると思った方がいい。」

 私は日本にいたら今年度で定年を迎える。ただ今の仕事は1年契約更新なので、私が希望すればまだ働き続けることはできる。私が日本語教師の資格を取りバンコクに来たのは、親の介護やその他の理由で好きなことができなくなる前に、どうしてもタイに住みたかったからだ。

 がんになったからといって、早期発見だったおかげで仕事を辞める必要はなかったし、バンコク一人暮らしも続けていられる。でも再発や転移の可能性は少ないとはいえ、人生がずっと続くわけではないということを、じっくり考えることが多くなった。今の私は、仕事と自分の体や人生と向き合う時間のバランスは取れていると思う。

 ブログランキングに登録しているので、他の方のブログもかなり読んでいる。タイ生活や旅行のブログは、読んでいて楽しくなるものが多いが、病気のブログは辛くなることも多い。更新がないということは、もうお亡くなりになっている可能性もあるということだ。

 がんになるのは、どんな世代であれショックであり、大変なことであると思うが、40代、50代でまだまだ働き盛りの方が治療を続けながら仕事をしなければならないとすると、本当に大変だろうと思う。ブログの中には、30代で育児、仕事をしながらという方もおられる。

 がんだと周りに話すことを躊躇して、無理に仕事をしておられる方もいるだろう。がんだと話して、仕事を続けられなくなった方も多いだろう。でも本当に、井上先生がおっしゃるように、がん患者が仕事と治療の時間を両立できるような社会であってほしいと思う。


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