少し手前で車を降りて、門へ向かう。午後になり、ますます気温は上がっているように感じるが、とにかく歩き続ける。
半日ツアーにした方が良かったかも・・・と今更、後悔しても遅い。
この太和殿は、中国の紫禁城を真似て作られたそうだ。もちろん紫禁城よりスケールは小さいが、一つ一つの作りは丁寧で、とても美しい。太和殿内は写真撮影が禁止だったので、廊下の写真しかないが、威厳のある建物や家具は、本当に素晴らしかった。
でも後で説明を読んでみると、実は太和殿は1968年のベトナム戦争時に焼失し、後で再建されたそうだ。ホーチミンから離れたこの街にも、ベトナム戦争の傷跡は残っている。
頑張って王宮を見学した後、最後の目的地ティエン・ムー寺へ向かった。高さ21.24m、「幸福と天の恵み」を意味するこのトゥニャン塔の各階には仏像が安置されているそうだ。
ちょうどこの場所は川べりにあり、市内中心までフォン川をドラゴンボートに乗って戻ることになる。夜であれば、橋がライトアップされて、本当に美しいらしいが、ゆっくりの両側の景色を見ながら、涼しい風に吹かれてボートに乗るのは本当に気持ちが良かった。
4時40分頃、船は中心地に着いてツアーは終了した。それにしても朝から約9時間、昼食付きでみっちり観光し、たったの1300円弱。コスパの良さにびっくりしてしまう。最初に書いたが、ベトナムは本当に外国人料金がないのだろうか。タイだと、タイ人20バーツ、外国人100バーツという料金設定がどこでも見られる。まあそれでも日本に比べると安いので、納得はするのだが。
昼食がバイキングでしっかり食べたので、それほどお腹も空いておらず、ホテルに戻る道でバインミーの屋台を見つけて買った。ベトナム名物のバケットサンドイッチだ。ホテルには、湯沸かしポットやお茶のティーパックも置いてあったので、もう今夜は出かけずゆっくりしよう。
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