私はタイの歌手や俳優について、ほとんど知らないのだが、そんな私でも名前を知っているカラバオが来ると聞いて驚いた。日本の若い人は全く知らないかもしれないが、私の世代で、1980年代後半から1990年代にタイへよく行ったり、バックパッカーだった人は、名前を聞いたことがあるかもしれない。
カラバオはタイの有名なバンドで、そのメインボーカルがユンヨン・オーパークンさんだ。でもタイ人でもエート・カラバオと呼んでいる。1984年にリリースされた「メイドインタイランド」は通算500万枚もの売り上げた大ヒットで、その後もずっと活躍されてきた。社会の様々なことに意見や批評するような歌が多く、彼らの歌は「人生のための歌」と言われている。
お店を準備しているときに、シーカーのタイ人スタッフが「今日はカラパオが来るんだけど、エート・カラバオだけだから大丈夫」と言った。「どういうこと?」「バンドみんなで来ると、よく騒動を起こすのよ。」
観客も興奮してしまうためだろうか。まあとにかくどんなだろうと楽しみに待った。

後で調べてわかったが、彼はもう64歳になっているそうだ。とてもそんな年には見えないし、歌声もパワフルだった。
実は、この写真は最初、もっと大きなサイズにしていたし、激写写真も、貼っていた。でもタイとはいえ、やはり肖像権が問題?と思い、はっきり顔がわからない程度にした。
彼の車は、ちょうど私たちの出店の前に停まっていたので、コンサートが終わって車に乗り込む所を激写!でもそれを撮った直後に、私はもう70代くらいに見えるおじいさんに押しのけられた。やっぱり60代70代の人にとっては、カラバオは大スターなんだろうと思う。
社会批判のような歌を作っても、2014年に、国家芸術家に指定され、政府の依頼で曲を作ってきたエート・カラパオ。このスラムのコンサートも、ボランティアで参加されたのだと思う。これからもお元気で活躍されていくことだろう。
メイドインタイランドの最後の部分は、かなり辛辣な歌詞だ。でも当時のタイでは、本当に「あるある」だったのだと思う。(私が要約しているので、完訳ではありません)
Made in Thailand お店につるす時は、 Made in Japanとラベルをつける
そうすればよく売れて、高い値段がつく
買った人は、外国製だと自慢して、最新の品物だという
店が私たちを騙しているのではない 私たちを騙しているのは、私たち自身だ

にほんブログ村

肺がんランキング

にほんブログ村