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がんになっても地球旅行

病気には無縁と思ってた元バックパッカー、タイの大学で日本語教師をしていた2019年4月バンコクで肺腺癌(1A)手術。2022年6月に日本に帰国後もタイをメインに地球旅行に出かけています。

2019年12月

1年の終わりに

 E359670F-3C2D-4BC4-9380-4E4320776D12今年のお正月は娘と一緒にミャンマーのゴールデンロックを見に行った。ミャンマー人にとって神聖な場所で、たくさんの人が泊まり込みで参拝に来られていた。

 ロックは男性だけしか近くに行くことができないので、娘と私はその周りを歩きながら、お互いに一年の無事を祈った。

 そのご利益はあったのだと信じている。もしその直後の大学の検診で指摘されなかったら、私は今こうやってタイでいることもできなかったかもしれない。

 このゴールデンロックを見に行った日は、かなり強行軍で移動したため、私はひどい脱水症状を起こし、夜ヤンゴンのホテルに入ったとたんダウンしてしまった。でもその翌日はもう全然平気だったので、自分の体力に自信を持っていた。

 がんになったことは、体力とは何も関係がない。がんになった人間は、これまでの自分の何がいけなかったのだろうと考えてしまう。私も何度も何度も考えた。でも考えても答えが見つかるわけではない。

 今年の挨拶状は、考えた末に、2種類を用意した。恩師を始め私より年配の方には、例年通りの挨拶状に、簡単に入院したことを書いた。でも同世代以下の人には、かなり詳しく現状報告を書いた。ブログもそうだが、同世代の人に検診の大切さを伝えたいと思ったからだ。

 そして最後には、以下のように記した。ブログも同じ言葉で2019年を締め括ろうと思う。
 
 「がんは私に自分の人生について考える時間をくれました。再発の可能性は低いですが、0%ではありません。来年は還暦ですが、新たなチャレンジを計画しています。早期発見してくれて、命を救ってくれたこの国で、もう少し恩返しができればいいなと思い、頑張っていくつもりです。」

 そして私を支えてくれた家族や友人、この拙いブログを読んでくださる皆さまにお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。



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「スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」42年間の夢

 あーついに終わった。私の10代最後から還暦を迎える直前まで、ずっとスターウォーズは私の側にあった。そう思うのは私だけではないだろうし、私なんて大したファンでもない。でも、大人になってからずっとスターウォーズを見てきたのだ。

 1977年エピソード4の公開時、実は私は京都で浪人中だった。先に大学生となった親友に誘われて、夏休みの最大の楽しみとして見に行った。当時の映画館は入れ替え制ではなかったので、最初に入った時は、ルークたちがレイアから勲章を授けられるシーンだった。チューバッカを見て、何だこれ?と思ったのを覚えている。

 そのまま席に座って最初から最後まで見て、私たちは立ち上がれなかった。これまでに見たこともない映像に衝撃を受け、あまりの面白さに圧倒されてしまったのだ。そして続くエピソード5と6も、期待を裏切らず、何回見たか覚えていない。当時は3年ごとに残りのエピソードも公開されると言われていたので、親友と全部一緒に見ようと約束した。

 でも次のエピソードまでに時間がかかりすぎて、その約束は果たすことはできなかった。そしてエピソード123と6は娘2人と一緒に見て、7は長女と一緒に見て、最後は1人で見た。これも42年私の人生のいろいろな場面でスターウォーズを見てきたなあと思う。

 英語だけでは100%理解できたとは言えないので、昨日からユーチューブやブログでいろいろなネタバレを見てみた。以前のエピソードも少し忘れてしまったので、物語の流れを確認するためでもある。

 あまりネタバレを書きたくないので、今回のいろいろな情報の中で、とても納得できたことだけを書いてみたい。このスカイウォーカーの夜明けは、血筋と選択、どちらで人生を生きるのかという答えを示しているということ。

 人間は誰しもいろいろな場面で選択を迫られる。じっくり考えることもあるし、直感的に選んでしまうこともある。でもやはり自分の選択でなければならないのだ。たとえその選択が失敗だと思うことはあっても、自分で責任を持たなければならい。スターウォーズも人生は自分の選択で生きるべきだとメッセージを与えてくれているのだと思う。



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クリスマスに思う

 先週は、クリスマス会のお手伝いで、3日間もシーカーアジアの図書館へ行った。特に日曜日は、午前中はいつものクロントイスラム にある図書館へ行き、顔なじみになった子どもたちのクリスマス会を手伝い、午後は、また違うスラムにある図書館のクリスマス会も見に行った。こちらは手伝いというより、見学していただけだが。

 この図書館は、祝日以外はいつも空いていて、2人の先生が交代で詰めておられる。でも金曜日に行った時に、若い2人の先生が、今日で最後だと聞かされた。理由を聞くと、日本や国からの援助が減って、職員を削減しなければならなくなったそうだ。

 ボランティアも、絶えずいるわけではない。中心的にやってくださっている方はおられるが、ライングループはあるものの、帰国してしまった人もいるようで、最近、図書館で他のボランティアさんに会うことも少ない。

C0DE2B80-3777-4DF6-90E2-09920165FB12 この写真は、音読コンテスト。もちろん大きい子どもたちが上手なのだが、小さな子どもでも、先生が読んでくれるのを何度も聞いて、その子なりに覚えている。

 今の私のタイ語力では、小学校に入る前くらいの子ども向けの本しか読めない。しかも発音が、あまり上手くないので、読み聞かせをしてあげることはできず、子どもと一緒に声を出して読むだけだが。でもこれは自分のタイ語の勉強にもなっている。

 昨日のネットニュースで、中学校の先生にサンタクロースがいないことをバラされ、ショックを受けたという記事があった。中学生になるまでサンタクロースの存在を信じることができるのは、なんて幸せなお子さんなんだろうと思った。お母さんがものすごく努力されて、「嘘」をつき続けたおかげだろう。

 実は、私は自ら次女の夢を砕いてしまった。娘たちが小さい頃は、私も必死で嘘をついて、サンタクロースがプレゼントを持ってきてくれると話していた。ある年は、娘たちが欲しがった「シルバニアファミリーの家」がなくて、仕方なく「森の学校」を買い、娘にはサンタさんからママの携帯(すでに使っていたので)に電話があったと話した。

「ママ、サンタさんは英語でお電話してきたの?」
「もちろんだよ。サンタさんは外国にいるからね。」
あの頃が懐かしい。子どもたちにもう1度小さくなってほしいと思うのは、すべての親の夢じゃないだろうか。

 次女が小学校3年生の時、私たちはオーストラリアにいた。
「クリスマスプレゼント、何がいいの?」
「なんで、ママが聞くの?」と次女。
「えっ!!!」
「ママ!ダメ!」と長女。

 長女は数年前の私の失敗(クリスマスツリーの下にプレゼントを置き忘れて、慌てて「サンタさんが場所を間違えたんじゃない?」と寝室に取りに行った)以来疑っていて、その上、学校でクラスメートから教えられたそうだ。でも優しい長女は、次女にはサンタさんはいると説明していたらしい。
 それから長い間、長女から「ママが妹の夢をこわした」と非難され続けた。
 
 でもサンタクロースを信じられるのは、豊かな生活をしている子どもたちだけだと思う。スラムの子どもたちに聞くことはしなかったが、あの子たちの家にクリスマスツリーがあるとは思えないし、親が子どもの好きなものを聞いてプレゼントを用意することも無理だろう。つまり子どもの夢でさえ、お金が必要なんだと実感させられる。

 図書館に来た子どもたちは、シーカーアジア財団が用意したプレゼントを受け取って嬉しそうだった。子どもたちに些細な夢を与えるために、シーカーアジア財団のことをもっと知ってもらって、僅かでも寄付してくださる方が増えればいいと思う。

 


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告知について

    私が若い頃に見たテレビや読んだ小説では、がんは本人には告知されず、家族がこっそり呼ばれて告げられるというシーンがよくあった。でも体調が悪くなれば患者も疑心暗鬼になるだろうし、家族も隠し通すのは難しいのではないかと思っていた。

 大学の頃、英語の授業で、「がんになった時、本人に告知すべきか否か」というディベートをさせられたことがある。自分を当てはめて考えた時、私は告知してほしいと思ったのだが、「告知すべきでない」という意見をいうチームに入っていたので、自分の考えと矛盾した意見を考えるのが大変だった。

 先日目にしたネットの記事によると、最近のがん告知はずいぶん変わってきている。個人情報保護法が出来てからは、まず本人に真実を告げ、それから「家族にそのことを話してもよいか」を本人に尋ねるのが筋となっているらしい。でも重篤な場合は、患者の精神的なダメージを考慮して、医者の判断で家族に先に伝えることも許されているそうだ。

 もし私が日本の病院でがんを見つけられていたら、どうだったのだろう。CTを撮っても結果はその日に分からず、電話がかかってきて、「家族と一緒に来てください」と言われたのだろうか。

 タイでは、家族のことは何も言われなかった。というより、再検査を受けたいと病院を訪れたその日に、「90%の確率でがんだから、すぐ手術をした方がいい。いつにしますか?」と言われたのだから。もちろん腫瘍が小さく、手術できると判断してくださったためだが、今でもその日の衝撃ははっきりと覚えている。そしてすぐに夫に相談できなくて、頭の中で思考が空回りしていた時のことも。

 今振り返ると、タイで告知され、そのまま手術をして良かったと思う。手術前も、退院後も自分1人で対処しなければならなかったが、そのおかげで回復は早く、日常生活に戻れたのも早かった。

 そして私は、自分の人生に責任を持つためには、どんな重篤な状態でも、家族より先に知りたいと思う。夫婦であっても、やはり自分の人生は自分で決めたいと思う。



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タイの経済格差

 先日も日本から来られたある団体のお世話のお手伝いで、シーカーアジアに行ってきた。今回は、シーカーアジア財団のプレゼンテーションも一緒に見せていただいて、その後、またスラムの中を歩いた。

 タイが経済格差が大きいことは、ずっと前から知っていたが、実際住んでみて、やはりはっきりと経済的な格差があることを実感する。私は普通の人が乗るソンテウやバスに乗るが、同僚のタイ人教員は、ほぼ全員が車通勤。バスに乗ったことはほとんどないそうだ。そしてスラムと呼ばれるところに足を踏み入れたこともない。もう住んでいる世界が違うとはっきりしている。

 スイスの銀行であるCredit Swissが、毎年、世界各国の収入格差などを調査している。3年前、2016年には第3位だったタイは、2018年12月の発表で、上位のロシア、インドを抜いて世界一の格差社会だとされた。2016年度にはタイは人口の1%(約50万人)が、タイの富の58%を保有していたのが、昨年末には66.9%になってしまったそうだ。ロシアは57.1%、インドは51.5%で、タイとは随分差がついている。

 私はなんとなく、世界一格差が大きい国はインドだと思っていた。インドへ行ったのはもう30年以上も前なので、その当時とはすっかり様変わりしているのかもしれない。それでも、ネットなどの情報からインドの貧富の差は、かなりひどいと思っていた。

 普通にバンコクで働いている日本人には、その経済格差は見えてこない。バンコクは、もう東京や大阪と変わらないし、治安もかなりいい方だと思う。外国人が凶悪犯罪の犠牲になることも少ない。でも地方の辺境に行くと、隣のミャンマーやラオスから来た人たち、山岳民族でタイの国籍を持っていない人たちなど、日々の暮らしを保証されていない人も、数多くいる。

 もちろん日本にも貧困の問題があり、それについて知らない日本人もたくさんいるだろう。でもここバンコクでも、自分の国について知らないタイ人もたくさんいて、経済格差も問題だと思わない人も多いように感じる。反対によく感じるのは、低所得者と言われる人々の方が、本当に親切で優しい人が多いことだ。

 私は、バスやソンテウで席を譲ってもらうことがよくある。でもBTSやMRTだと、滅多に譲られない。お金がなければ生きられないけれど、タイの普通の人たちを見ていると、たくさんお金がなくても、豊かな心を持って生きることはできるのだと教えてもらっているように感じる。


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授業に動物

 バンコクは大都会とはいえ、やはり熱帯なので、日本とは見ないような動物も多い。この前の大トカゲも、大学のどこかにずっと住みついているのだ。でもそれだけでなく、学生たちが持ってくる場合もある。

 ウィークエンドマーケットとして有名なチャトチャック市場には、動物を売るコーナーがある。私はその前を通り過ぎただけでじっくり見たことはないが、かなり珍しい動物も売っているらしい。もちろん子犬や子猫も売っていて、タイ人はペットが欲しいときはチャトチャックへ行く。

 年に一度くらいは、日本人が動物を持ち帰ろうとして捕まったというニュースを見る。カワウソを10匹以上隠して持ち帰ろうとしたという話は、2、3回聞いたことがある。日本で買う1/3くらいの値段で買えるそうなので、日本で売るつもりなんだろう。

 昨年、授業の休み時間に、ある学生がハムスターを教室で遊ばせていた。
「それ、ハムスター?誰のですか?」
「僕のペットです。」
全然、悪びれもせず、授業が始まると大きな箱の中に入れた。

6737704F-B2CD-46EB-80C7-A58637A35D1C そして先日、また休み時間に教室の隅で女の子たちが集まって何かを見ていた。
覗きに行くと、今度はなんとハリネズミ!手のひらに乗るほどの小さなハリネズミだが、針に触ると痛い。

動くのでちょっと写真はピントが合っていないが、見ていると確かに可愛い。
 
「チャトチャックで買いましたか?」「はい」
 でもやっぱり授業に平気で連れてくるところが、日本人とは違うなあ。誰も不思議とは思わないようだし、まあ私も授業を邪魔されているわけではないので、気にならないといえば、私ももう日本人の感覚ではないということか。

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大学に動物

 私が教えているのは、バンコクの中心地まで30分ほどの大学だ。一応ここでの中心地は、日本人がよく行くサイアム、アソック、プロンポンのあたりを意味している。つまりど真ん中ではないが、バンコクの中心地にあると言えると思う。

 大学内には、かなりの犬やネコが暮らしている。これは飼われているのではなく、単に暮らしているのだ。というのは、タイ人にとって動物に餌をやることも「タンブン(徳を積むこと)」なので、大学内の犬やネコは、食べ物に困ることがない。一度学生が、私たち教員にも、「ネコのご飯のために、タンブンをお願いします」と募金箱を持ってきた。「恵まれない子どもたちのために」のような募金は何度もしてきたが、まさか「恵まれないネコ」に寄付する日が来るなんて、夢にも思わなかった。

 大学内には木が多いので、そこにはいろいろな鳥が来るし、リスも住んでいる。リスは素早いし、あまり人には慣れないらしく、学生たちも餌付けをしようとはしない。また大きな池には、かなり大きなアヒルも住んでいる。 
 B85C5D3E-5799-4819-A22B-01AB1FDD31A2でも今年の雨季にとんでもないものに遭遇した。ルンピニ公園にいるような大トガゲだ。

この写真は、6月に娘が来たとき、ルンピニ公園で大トカゲを探して見つけたもの。最初は、どこにいるかわからなかったが、スワンボートの切符売り場のおばさんに教えてもらって、見つけることができた。
でもその後は、かなりたくさんの大トカゲを見ることができた。

 そしてこれと同じものを、大学の外にでる階段の踊り場で見つけたのだ!
大きさは5、60cmぐらいだったかもしれない。最初何かガサゴソ音がすると思った、それを見つけた時の衝撃・・・。いやーまさかここで、ルンピニ公園のお友達に会うとは思わなかった。

 動きが意外に早くて、私はその横を通ることもできなかった。iPhoneで写真と動画を撮り(これは動物好きな娘に送るため)、部屋に戻って同僚に話した。そして、3人がかりでホオキでつつきながら、階段から下ろした。降りた途端、大トカゲは草むらの方へ消えていった。

 ルンピニ公園の大トカゲは有名で、朝夕水辺を歩くときは、目にすることは多いらしい。でもまさか大学の階段を登ってくるとは。ここでは、もうお目にかかりたくない。




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