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がんになっても地球旅行

病気には無縁と思ってた元バックパッカー、タイの大学で日本語教師をしていた2019年4月バンコクで肺腺癌(1A)手術。2022年6月に日本に帰国後もタイをメインに地球旅行に出かけています。

2020年01月

PM2.5とコロナウイルス

 日本のニュースサイトを見ていると、連日コロナウイルスのことが書かれている。武漢からの旅行者だけでなく、旅行者が乗ったバスの運転手さんやガイドさんまで感染したということで、大変なことになっているのだなあと思っていた。
 
 でも人ごとのように思っていたノンキな私に、娘からラインが。
「中国以外でタイが一番コロナウイルス感染者が多いって聞いたけど、気をつけてる?」
えっそうなの? そういえば、中国からの旅行者が発症して、でももう回復したというニュースは読んだ気がする。

 あわててネットで検索してみると、1月28日段階で新たに6人の感染者が確認されて、合計14例となったと、タイの保健省が発表したそうだ。そのうち13人は中国からの旅行者で、1人は武漢に旅行したタイ人ということだった。

 先週から中国正月に入り、中国人の旅行客はかなり多かったらしい。私の周りではあまり感じないが、タイには中国系タイ人がたくさん住んでいるし、近隣国でもあるので、タイと中国の行き来は、日本と中国より遥かに多い。

 日本人がかなり多く住んでいるシーラチャーにある病院で、新型コロナウイルスの感染の疑いのある中国人患者を3名受け入れていることがFacebookで発表され、日本人社会での話題になっているそうだ。

 でも私はそれより
PM2.5の方がよっぽど恐ろしい。喘息、肺炎のリスクを高めるし、肺がんの原因にもなると言われている。循環器系や脳への影響もあるらしい。

 タイに来た年は、それほど話題に上がらなかったのだが、昨年は本当に酷かった。12月ごろから2月ごろまでは、連日
PM2.5がニュースになっていたと思う。小中学校も、1月末に2、3日休校になったのだ。大学は各大学の判断ということで、私たちは休まなかったが。

 日本からマスクは少し持ってきていたが、ちょうどなくなる頃に友人が遊びに来ることになり、大量のマスクをお願いした。でもそれから少しして収まったので、たくさん残っていたが、また5月の帰国時にたくさん買ってきた。ということで、今は毎日マスクをしている。

 私が持っているマスクはN95で
PM2.5対応だが、調べてみるとコロナウイルスには不十分らしい。でもマスクをしてうがい手洗いを徹底すれば、感染率はかなり下がるし、中国人観光客がいるところを避ければ、大丈夫じゃないかと思っている。

 コロナウイルスでなくても、風邪を引くと、以前より治りが遅いのは実感している。だからうがいや手洗いはちゃんとしているし、喉を傷めるとまた治りが遅くなるので、のど飴やスプレーも欠かせない。これは手術をしたために、気をつけるようになったことなので、一病息災と言えるのかなあと思う。



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タイのトイレ事情

 大学の授業で、「タイと日本の違い」とか「日本へ行ってびっくりしたこと」というテーマで話し合いをさせて、意見を聞くことがある。その中で、私自身が知らなくて、とても驚いたことがある。

「日本でトイレに入ろうとしたら、フタが閉まっていて困りました。」
「フタが閉まっていて困る?何のこと?」と私は逆に頭の中が「・・・」。
「フタって、便座のフタのことですか?」
「はい。」

 ますますわからなくなってきた。どうしてフタが閉まっていると困るのか。

「タイではフタを閉めません。フタを閉めると汚いっていうことです。」

えー!?そうなんだ。言われてみると、ショッピングセンターのトイレもフタが閉まっていることはない。そして私もいつの間にかフタを閉めなくなっていた。

 日本にいるときは、必ずフタを閉めていたように思う。家でも暖房便座を使っているので、フタを閉めていた方が保温率が高いはずと思い、冬場は特に気をつけていた。家のトイレの中に暖房はないので、座ったときに暖かいとほっとするのだ。

 タイでは冷たい便座に座ることは決してないので(なんせ、年中30度ちかい)、自分の家でもフタのことは気にしなくなっていた。でも、この前友人が泊まりに来ていて、便座のフタが閉まっていて、思い出した。「そうか、日本人は閉めるのが普通なんだ。」

 その友人はもう何十回もタイに来ているのに、この話は知らなかった。私自身も、30年以上前からタイに来ていて、かなりタイ通だと思っていたが、トイレのフタのことを考えたこともなかった。

 このことをもっと多くの観光客が知るべきだと感じたことがあった。いつだったか、スワンナプーム空港のトイレに行ったとき、かなりの人が並んでいた。それなのに、二つのトイレはドアが開いているのに、私の前に並んでいる人たちは入ろうとしない。

 「どうして入らないのですか?」と聞くと「だって汚いから」との返事。それで学生が言っていたことを思い出した。でもここは空港。使っているのは、外国人のほうが多い。私はちょっと勇気を出して、ふたつのトイレのフタを開けてみた。
「大丈夫、きれいです」と言って、前の二人に入るようにうながしたら、二人は笑って「ありがとう」と言ってくれた。

 このトイレの習慣はいつからなのかと学生に聞いてみても「ずっとそうです」との返事。フタが閉まっているのは、流れていないということらしい。日本では、トイレが詰まることは少ない。だからそんな心配は不要なのだと思うが、タイは今でもトイレットペーパーを流してはいけないというルールが一般的だ。

 バンコクのトイレは、この20年間ほどですっかりきれいになった。以前は、ホテル以外でトイレに入るのは、かなり勇気がいったものだ。洋式トイレも少なくて、便座の横に水ガメが置いてあり、自分で流す必要があった。今でも田舎に行くと、そんなトイレをたくさん見かける。

 「トイレであまり紙を流してはいけない」というのは、ガイドブックで見たこともあるような気がする。でも「トイレのフタを閉めてはいけない」とは、どこにも書いていない。でも、本当はその情報の方が大切ではないか。日本人団体旅行客が、一斉にトイレに行ってフタを閉めてしまったら、タイ人たちは、みんな困ってしまう。

 これを読んでくださったみなさんに、タイでトイレを使うとき、「あまり紙を流さない方がいいこと」と、「便座のフタを閉めないこと」を、覚えていただければと思う。


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トラブル延長戦 声枯れ

 今日、屋台で食べたカオムーデーン(いろいろな豚肉乗せごはん)が、とても美味しかったので写真追加  タイのごはんは安くておいしい たった40バーツ(150円弱)
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   タイのお正月はあまり休みがない。私は大学で教えているのだが、休みは12月30日から1月1日だけで、2日からは平常授業だった。でも1週間の授業で、翌週は後期の中間試験。そのおかげで少し喉はマシになるはずと思っていた。

 しかし・・・声をあまり出さないようにしていたのに、なぜか声がかすれている。20日から後半の授業が始まると、一日3、4時間は話すことになり、よくなるわけがない。それにやはり喉の奥の方が痛い。

 ということで、やはり病院に行くことにした。今回もまだ日本から戻って90日以内なので、カードの海外旅行保険が使える。電話をするのも慣れて、しかもカード会社の方も初めてではないことも確認してくれて対応が早い。電話をした日に病院へ行くことができた。

 病院はいつものBNH病院。入ってすぐの受付カウンターで保険会社からのファックスを確認してもらい、簡単に症状を説明。喉が痛いということで、回されたのは耳鼻咽頭科だった。 

  いつも通り診察の前に、体温、血圧、体重の測定。ほとんど待つこともなく診察室へ呼ばれた。若い女性のお医者さんだった。
「どうしましたか。」
「年末に一度高熱を出して、その後、声が出なくなりました。薬局で薬を買って、マシになったんですが、ずっと声がかすれて、喉も痛いんです。」

 まず鼻、そして喉を診てくれた後、なぜか背中側から聴診器を当てられた。がんの手術のことは、症状を説明したときに話した。

「鼻は大丈夫、でも喉の奥にウイルスが残っていますね。1週間薬を飲んで、様子を見てください」とのことで、喉スプレーを含む5種類も薬がでた。

Augmentin Tablet   オーグメンチン配合錠 ペニシリン系抗菌剤 朝夕食後

Nasotapp Tablet 鼻水や鼻づまり用
Ropect Capsule  咳止め
Flemex-AC OD Effervescent Tab 咳と痰用
Difflom Forte  喉が痛いときのスプレー

 この1週間分の薬代は、1989バーツ。なぜか薬代はいつも割引があって、1791.1バーツ(約6500円)。でも高い。

 そしていつも通りお医者さんの診察代800バーツ、診察パッケージ350バーツ、その他320バーツで、全合計は3260.1バーツ( 11700円ちょっと)。

 抗菌剤以外は、症状が治ったら飲まなくてもよいとのことだったので、3日目には抗菌剤だけにした。喉の痛みも2、3日で感じなくなり、1週間後の受診で、鼻も喉も大丈夫と行ってもらった。2回目は薬代がないので、1470バーツ(5300円)。 

 タイの薬の量は、日本人には多いのではないかと思うことがあるが、確かに病院へ行き、薬を飲めば、風邪はきちんと治ったようだ。たった2回で17000円。カード保険のありがたみを実感する。

 来月はまた3ヶ月ごとの検診があるので、レントゲンと受診に行かなくてはならない。このBNH病院には、かなりの回数を通っているので、行くとなぜかホッとしてしまう。高級病院なので、どこもゆったりした雰囲気で、待ち時間も少ない。この病院が近くにあって、本当によかったと思う。 



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日本からの便り

名前は忘れたけど、ベトナムで食べた揚げたおせんべいの上に
パパイヤのサラダがのっているもの
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 クリスマス前に出した挨拶状は、ちゃんと届いたようだ。去年は、転居先不明でタイに戻ってきたものもあり、その切手代は日本とタイのどちらの郵便局が負担してくれたのだろうと思ったが、今年は一通も返ってこなかった。

 メールやラインですぐ返事をくれた人もいたが、わざわざバンコクまで手紙や年賀状を返してくれた人もいた。そして病気のことを知らせた人たちの中には、少し検診で引っかかって様子見の状態だとか、実はもう数年前に手術を受けて寛解状態だという方もいた。

 びっくりさせてしまった友人もいるだろうが、やはり書いてよかったと思う。初期で見つかれば、がんは決して怖い病気ではないのだ。2人に1人はがんになる時代なのだから、全然珍しいことでもない。

 がんになったことで、生まれて初めて「死」について真剣に考えた。実際女性の平均寿命は87歳らしいから、私は30年もない。歳を取れば取るほど、1年は加速度を増して過ぎていくと感じるので、過去30年の実感からすると、あと15年くらいの感覚かもしれない。

 そして健康年齢はというと、もっと短いはずだ。私の両親は幸いどちらも長命で、今のところ2人で普通に暮らしている。でもそんな両親でも75歳を過ぎた頃から、急に弱ってきたなあと感じていた。母はそれまで私と2人でいろいろな外国へ出かけて、2人で一日中歩き回っていたのだ。

 そう考えると、自分の思い通りに身体が動いて好きなことができるのは、実質15年くらいで実感10年弱というところかもしれない。でも万一がんの再発や転移があれば、それさえも望めなくなってしまう。

 だからこそ、今年はまたチャレンジの年にしたいと思う。今年の4月でタイへ来て丸3年になる。日本の家以外で、3年間も同じところに住んだのは初めてだ。でも4月末には転居を考えている。
 
 両親のことを考えると、あとどれくらいタイにいられるかわからない。でも、限られた時間だからこそ、今自分にできること、やりたいことをはっきりさせて、前へ進みたいと思う。




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ホーチミン旅行 ③サイゴン動物園

 1日1カ所だけの観光ということで、次の日はサイゴン動物園に行くことにした。昨日の戦争証跡博物館は、見るのに3時間以上かかってしまい、お昼ご飯がかなり遅い時間になってしまったので、今日は早めのお昼を食べてから行くことにした。

 まずお目当の店までGrabで直行。Kim Thanh(キムタイン)という地元の人にヨーグルトや牛乳が人気のお店らしいが、私はそこのビーフシチューが美味しいと言葉に惹かれた。 お昼少し前だが、もうお店の中はほとんど満席。外のテーブルについた。周りはベトナム人ばかりのようだ。近くで働いている人がお昼を食べに来ている。

8CD08E0D-2336-4115-9940-0F5E0FEACF5A シチューというよりスープだが、牛肉も野菜も煮込み加減が絶妙で、本当に美味しかった。味付けもそれほど濃くなくて、日本人好みの味だと思う。
 それに、やっぱりベトナムはフランスパンが美味しい!
 これはバンコクでは食べられないなあ。

 ヨーグルトドリンクも、甘すぎずちょうどよかった。アジアの飲み物は、甘すぎることが多いのだが、これはビーフシチューに合う甘さだった。
本当は、ベトナムプリンやシュークリームも美味しそうで食べたかったのに、2人とももう若くはないので、お腹に限界がある。今度来た時に絶対に食べようと思って、とりあえずはあきらめた。

KIM THANH(キムタイン・キムタン)    4 Le Van Huu street,P.Ben Nghe,District 1,Ho Chi Minh City

平日:8:30~18:00   土日:8:30~12:00  定休日:日・月と不定期に休み

 今は、ちょっとググればこの情報もすぐ出てくるから便利だ。

 さて、腹ごしらえも終えたので、またGrabを呼んで動物園へ。といっても大した距離ではなかった。

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入ってすぐのところに、サンタクロースとトナカイが。

日本と違って、アジアでは12月25日が過ぎても、サンタさんと、いろいろなところでお目にかかることが多い。






 
敷地はかなり広いそうなので、園内を回る車に乗って一周して見た。ここは、アジア最古の動物園らしい。植物園も併設されていて、池もあり、とてものどかなところだ。
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一応この案内図を頼りに、時計回りに回ってみることにした。

爬虫類館はかなり充実していて、いろいろな蛇やトカゲ、カメレオン、イグアナがいた。

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 その建物を出たところで、びっくりする景色に遭遇!

カメが全部ひっくりかえってる!なんだ、これ! 

 実はカメには、よくヒルがくっついているそうだ。その駆除のために消毒をしていた。

 実際係りの人は、甲羅の中に手を入れて、小さな黒いヒルを取り出していた。 






 爬虫類とカメでかなりの時間を過ごしてしまったが、この動物園は、王道の動物もちゃんといる。像、キリン、トラ、サイ、カワウソ、ホワイトタイガー。鳥もかなりの種類がいるが、残念ながらベトナム語の説明と英語の学術名では、名前はあまりわからなかった。

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     カワウソ達の動きが可愛い。
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         ツキノワグマも愛想よく歩き回っていた。
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ホワイトタイガーもすぐ近くまで来てくれた。

 ほとんどの動物をかなり近くで見ることができたので、友人も私も大満足だった。 こんなに充実しているのに、やはり入場料は5万ドン(250円弱)。動物好きな人には、超オススメの場所だ。

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2B Nguyen Binh Khiem Str., Ward Ben Nghe, Dist. 1, Ho Chi Minh City
営業時間:7:00~17:00 定休日:なし




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ホーチミン旅行 ②ベトナム戦争証跡博物館

 ホーチミンは3回目だ。と行っても1回目は乗り継ぎを利用した1日だけで、2回目は娘2人、母、叔母を連れての旅行だったので、現地のツアーに参加したり、車をチャーターして観光したりで、自分の足で歩いた記憶がなく、ホーチミンの土地勘は全くない。今回は体調に不安もあるので、一日一ヶ所だけゆっくり見て回ることにした。 

 2日目は2人とも行きたかった戦争証跡博物館へ。友人は初めてだが、私は前回に訪れている。でもその時は、あまりに痛ましい展示物に、娘たちが悲鳴をあげるほど嫌がって、ゆっくりと館内を見ることができなかった。まだ中学生くらいだったから、仕方のないことだとは思う。 

23403B16-115E-49BF-A028-3D39D44FEC44 友人の家は中心地から離れているので、Grabで一気に博物館へ。これでまたどこにあるのか、あまりわからないが、言葉が全く通じなくても呼べるGrabは本当に便利だ。しかもボラれることもない。 

  着いたのは10時ごろだったので、外にはかなりの列ができていた。見たところ欧米人がかなり多い。アジア人は、ほとんどがベトナム人のように見える。それほど待つこともなく入場することができた。 
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 この前フエを訪れた時も思ったのだが、ベトナムにはタイのような外国人料金がないようだ。ここも一律40000ドン。日本円にして200円もしない。

 建物の外には、飛行機や戦車などが並んでいた。きれいな状態で保存されているが、これが本当に戦争に使われていたのだと思うと、何とも言えない。
 

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 本館の前、横手にある建物は、当時使われたギロチンや牢が再現されていた。

 悪趣味と言われそうだが、オーストラリアに住んでいた時、いろいろな場所の監獄を見たことがある。だからギロチンも何回か見たことがあるのだが、やはり実際使われていたと思うと、見るのはつらくなる。






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この金網でできた牢も、写真のように、常に這いつくばった状態にされていたということ。どうして人間は、こんな残酷なことを思いつくのだろう。

 この外の展示だけでも説明を読みながら見ると、30分ほどかかる。

 そしていよいよ本館へ。3階から順に降りていくと、戦争の経過や地雷や枯葉剤の影響など、現在に至るまでのことが説明されている。日本人カメラマンが撮った写真には、日本語の説明もつけられていた。
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ピューリッツアー賞をとった沢田教一さんの「安全への逃避」はかなり詳しく説明がついていて、沢田さんとこの家族が再会した時の写真もあった。
 
 他にも
石川文洋さん、中村梧郎さんの写真もたくさん展示されていた。

 前回の訪問の時に、とても残酷で目を背けたものの、はっきりと覚えている写真があり、今回それを見るのが怖かった。あまりにも悲惨で写真に撮らなかったが、アメリカ人兵士が、もう残骸となったベトナム人の死体を手にぶら下げている写真だ。

 初めて見たとき、あまりにもショックで、戦争は人間を人間でなくしてしまうのだと、無力感におそわれた。そして今回も同じ思いをした。

 前回、中学生だった娘たちが泣きそうになったのは、ホルマリン漬けの奇形胎児がたくさん展示されていたからだ。でも今回はどこにも置いてなかったように思う。枯葉剤の恐ろしさを伝えるには必要だったかもしれないが、私はその胎児を見て「生まれてくることもできなかったのに、ずっと人目にさらされるなんて」と思ったのだ。だから今回なかったことは、ちょっと救われたように感じた。
 
 枯葉剤も地雷も、いまだに多くのベトナム人を苦しめている。そして実はベトナムだけでなく、戦争時代に南北の通り道となったラオスには、かなり多くの地雷が埋められたままだ。今も苦しんでいる人たちに対して、直接関わった国だけでなく、戦争を見逃していた国も、何かをすべきだと思う。

 ベトナムは、かなり日本人の旅行者も増えていると聞く。若い人たちは、ここを訪れるのだろうか。2020年、もう日本人のほとんどが戦争を知らない。でも2度を戦争を起こさないためにも、戦争を知らない人たちは、ぜひここを見てもらいたいと思う。そして前回は怖がって見なかった娘たちに、もう一度見せたいと強く思った。




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ホーチミン旅行 ①航空券を2度買い

    タイで長期滞在する人は、どんなビザであれ90日レポートというものが必要だ。以前は直接イミグレに出向くか郵送だったそうだが、私が住み始めた頃はネット提出ができるようになり、最近アプリもできたようだ。でも 慣れているはずの人でも、忙しさにかまけてうっかり忘れてしまうこともある。先日も知人が1ヶ月も過ぎてから気づき、罰金2000バーツを支払ったそうだ。

 90日以内に一度出国すればリセットされるので、私はその期限がくる頃に旅行に出ることが多い。今回も1月末が期限だが、その頃に旅行をするのは難しい。タイの正月休みは12月31日と1月1日しかないらしいが、大学は30日も休みなので、ちょうど授業の終わる27日夜に出かけようと思った。

 今回の行き先はホーチミン。またベトナムと言われそうだが、ホーチミンには一時的に親友が住んでいるので、彼女と年越しをしたいと思ったのだ。と言っても私は2日から仕事なので、1日には戻らなければならない。

 年末年始の授業予定がはっきりしたのが11月半ばだったので、その時にSkyscannerで検索して、行きはNok Air 、帰りは Viet Jetでチケットを取った。27日夜のチケットはかなり安く1120バーツ(約4000円)。到着も夜8時なので、心配して友人が迎えにきてくれることになった。帰りは1日なのでちょっと高くて、2515バーツ(約9100円)。これは昼過ぎにはバンコクに到着する。
Viet JetもLCCなのだが、スワンナプーム空港に着くので、帰りはこの方が便利だ。

 そう、予定通りなら友人宅で6泊させてもらい、2人でゆっくりホーチミンを観光したり、ちょっと遠出もするはずだった。でも前に書いたように、出発前日夜中に熱を出し、当日朝は高熱でふらふらになり、安かったとはいえ航空券は捨てることになった。

 28日に熱はすっかり下がっていたので、改めて検索してみると、やはり
Nok Airが一番安く、2679バーツ(約9700円)。年末だし翌日のチケットなので、取れただけラッキーと思わねば。

 短い滞在となってしまったので、朝早い便を選んだ。ドーンムアン空港7時35分発。となると5時半を目指して空港に行かなくては。タクシーしか方法はないが、体調も回復したわけではないので、コンドからGrabを使おう。

 私が住んでいるところはとても便利なところで、ソイ(小道)の入り口まで1分歩けば、夜中でもタクシーはつかまる。だから荷物が少ないときは、ほとんどGrabは使わない。でも家族や友人が帰るときは、Grabだと本当に便利だ。今回は体力温存のため、Grabで呼ぶとすぐに見つかった。

 タクシーでもGrabでも空港に向かうときは、必ず高速を使っていいかと聞かれる。スワンナプームでもドーンムアンでも100バーツほどなので、少しでも早い方がいいかといつもOKする。でも今回は、高速という言葉ではなく、他のことを言われたので、はっきりわからなかったけどまあいいやと「OK カー」と答えた。

 結果は空港まで地道で行ってくれ、しかも早朝4時代だったので、たった40分しかかからなかった。なんて親切なGrabの人。チェックインカウンターはもう開いていて、10分ほど並んだが、搭乗券を受け取りイミグレへ。

 年末のせいかちょっと人は多かったが、それでも並んだのは15分程度。バンコクのイミグレはかなり悪評が高く、ネットでも取り上げられることが多いが、少しは改善されたのだろうか。

 157F9EC7-8080-4BE2-8F39-89314E32D7EBそしてPriority Passを使ってラウンジへ。早く空港に着いたので、ゆっくり朝食を食べることができた。

 以前にも書いたが、私は楽天ゴールドカードを持っていて、このカードには
Priority Passが無料でついてくる。これは本当にお得だ。海外に年数回出かける人は、有効価値大だと思う。

  Nok AirはタイのLCCとしてはかなり以前からあり、私も何回か乗ったことがある。前回のベトナムフエ行きは、ベトナム航空で痛い目にあったが、今回は何と定刻出発、定刻到着とLCCとは思えないほどの正確さだった。

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ホーチミンのイミグレもそれほど混んでいなくて、荷物も持ち込んだためあっという間にに出ることができた。出る前にSimカードを購入。ショップがずらっと並んでいたので、データだけで4日間のみだから一番安いものをと、順番に聞いて行った。そして買ったのは、これ。
30日間有効、データ通信のみ4G。
10万ドン(475円)。
私は1Gも使わなかった。 



 

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