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がんになっても地球旅行

病気には無縁と思ってた元バックパッカー、タイの大学で日本語教師をしていた2019年4月バンコクで肺腺癌(1A)手術。2022年6月に日本に帰国後もタイをメインに地球旅行に出かけています。

2020年01月

年越しトラブル ②高熱と声枯れ

 水漏れトラブルも大丈夫かとホッとしたのもつかの間、夜中の2時ごろに目が覚めた。でも最近は一晩中目を覚まさないなんてことは絶対になく、1、2度はトイレに行ってしまう。若い頃はずっと寝ていられたのにと思うと、これが年を取った証拠だと少し悲しい。

 目が覚めて気づいたのは、なぜかとても寒い。タイは乾季で涼しくなったとはいえ、夜でも室温計は28度くらいだ。暑さに慣れた私は、これくらいならエアコンをつけずに寝ている。でも本当に寒いのだ。

 「熱が出るんだ」と思い、日頃は使わない布団をかぶってじっと我慢した。30分ほどしたら、今度は汗びっしょりになったので、さっとシャワーを浴びて熱を計ると38度。やばい、やばい。これじゃ明日(いやもう今日だ)ホーチミンに行けない。

 それからなんとなく眠りにつくことができ、朝はいつも通り6時ごろに目が覚めた。熱は37度8分。これはタイでも平熱じゃない。あわててホーチミンの友人へメールした。とにかく今日の航空券は捨てて、もし体調が戻れば明後日の便を買い直すつもりだと。

 食欲はあったので、いつも通り朝食をとった。今日は授業はないけれど、一度大学へサインをしに行かねばならない。そう思って用意をしかけると、また急に寒気を感じた。

 ベットに横になって布団をかぶったが、震えが止まらない。歯がガチガチいうほど寒い。今までこんな風になったことは一度もない。まさか、インフルエンザ? でも周りで誰もインフルエンザだという話を聞いたことはない。

 身体の震えが止まらないまま、ベッドでじっとしていた。30分ほどしたら、ようやく震えがおさまり、今度は汗がふき出してきた。ようやく動けると感じて、サッとシャワー浴びて着替えて熱を計ると38度9分だった。

 こんなとき1人暮らしはきつい。でもとにかく大学へ行って、そのついでに薬や食べ物を買ってこよう。本当なら今日から5日間留守の予定だったため、冷蔵庫の中はほとんど何もない状態なのだ。

 大学までは歩いて5分くらいなので、とにかくサインを済ませ、薬局へ行った。タイに住み始めてから、風邪を引くたびにこの小さな薬局へ来るのだが、症状を説明して、店主のおばさんがくれる薬で、いつも飲み終わる頃に症状が治まる。

 帰宅してすぐ薬を飲んで横になった。うつらうつらしながら、ふと気づくともう午後3時ごろだった。熱を計ると37度9分。ちょっとホッとしながら、とにかく水分を取りながら休むしかない。

 そして翌朝には平熱に戻っていた。昼過ぎまでじっとしていたが、何とか元に戻ったように感じたので、友人に連絡を入れてから、次の日のホーチミン行きのチケットを取った。今までの私であれば、まあ大丈夫だろうと甘く考えていたのだが、やはりまだ続きがあった。

 翌日お昼過ぎにホーチミンへ着き、迎えに来てくれた友人と少しだけ観光をして、夕方には彼女の家に着いた。久しぶりに会ったため、おしゃべりな私はとにかく喋りっぱなし。熱は全く出なかったし、体調も普通だったのだが、夜には喉がいがらっぽく感じていた。

 そしてホーチミン2日目。朝起きると声が出ない。これほどかすれた声になるのも、いつ以来か覚えていないほどだ。でも喉がすごく痛いわけではなく、とにかく声が出ない。でもそれ以外に体調不良は感じなかったため、やはり観光に出かけた。

 元々帰国の便は1月1日だったので、たった3日間だけのホーチミン滞在だった。声が出ない以外は、十分楽しめたし、食欲はあったので、美味しいものもたくさん食べた。2日から出勤だったので、その日は荷物を片付けて早めに休んだ。

 声枯れ4日目、いつも通りの時間に大学へ。やはり声は出ない。それとかなり咳が出る。ホーチミンにいる間は、あまり咳は出なかったのに。仕事を早々に片付けて、またいつもの薬局へ行った。

 家に帰ると37度8分の微熱。やっぱり遊びすぎたんだ。また一気に疲れが出てしまったのか。そして薬を飲んで、水分を摂って横になるしかない。

 声枯れ5日目。熱はないが、やはりずっと喉はヒリヒリするし声は出ない。このままいつになったら声が戻るんだろう。しかも来週からは、普通に授業をしなければならないのに。

 声枯れ6日目。バカな私は、以前から友人たちと計画していた一日ツアーに参加。でも午前中は、ほとんど声を出さないようにしていたが、午後からは、なぜか声が出やすくなり、小さな声で話せるようになった。

 声枯れ7日目。昨日の反省から、今日は一言も喋らないと決めて、一日中じっとしていた。その甲斐あって、今週はなんとか授業をしている。でもまだ咳は出るし、声も少しかすれている。
 
 風邪をひくと長引くのは、肺切除したためか、年のせいかわからない。でも3年前まで、今の倍以上働いて、土日もろくに休めなかった頃と比べると、各段に弱っている。自分ではリハビリに励んで、たった2ヶ月で日常生活に戻ったと自負していたが、やはり手術以前の身体に戻っているわけではない。手術後2回の風邪がかなりひどかったことを考えると、もう少し体調に気をつけて風邪をひかないようにしなければならないと反省した。


 


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年越しトラブル ①水漏れ

 新年明けましておめでとうございます。もうすでに3日で、かなり遅いご挨拶となりましたが、今年もよろしくお願いいたします。
 いよいよ2020年オリンピックイヤーですね。私は、テレビで見ることになるでしょうが、大好きなスポーツの祭典、とても楽しみです。

 2020年最初の記事にトラブルを書くのは情けないのですが、、年末から予想外のトラブルに見舞われて今も苦しんでいます。もっと明るくて楽しい話題で始めたかったのですが、今思いつくのがそのトラブルなので、ここからのスタートです。

 まず始めは、水漏れ。24日の夜にシャワーを浴びて、年末だからとお風呂も(一応バスタブ付き)も丁寧に掃除をして、ふと洗面台を見るとかなり水が溜まっていた。まさかここまで水を飛ばしたのかと、深く考えもしなかった。

F1ECDB7B-1FD6-47B6-BD40-1A2727EB9C3D翌日帰宅すると、またかなりの水たまりができていた。しかもよく見ると、なぜかコンセントのところから水が出ている。なんだ、これ?!

7DC308C1-ECC7-47E2-B2F5-B4F524932C94日頃はこのコンセントは、電動歯ブラシに使っているので、プラグを入れたまま。

あわてて、プラグを抜いたけど、もし抜かずに水に触っていたら感電していたかも?


 私の部屋は個人のオーナーが持つコンドミニアムで、不動産会社のエージェントを介して連絡する。私のエージェントは若い女性だが、本当に親切で有能な人で、これまで何かトラブルがあっても、すぐに解決してくれた。

 今回もすでに夜7時をすぎていたけれど、すぐラインでこの写真を送ると、たぶん上階からの水漏れなので、明日朝すぐにコンドミニアムの事務所に言って、最初のチェックを受けてくれと返事があった。事務所は9時からなので出勤前は無理だ。でも最近コンドのラインもできるので、とりあえず水もれのチェックをしてほしいとラインしておいた。

 事務所からは10時ごろには返事が来ていて、部屋にいるなら技術員をやると確認されたので、午後3時にお願いした。そして午後2時半ごろに帰宅して、事務所に帰ったと声をかけた。

 しかしここはタイ。約束通りの時間に来るなんて期待してはいけない。ということでのんびりと寝室を片付けていた。(バスルームは寝室の奥なので)すると2時58分、ノックがあり開けると技術員さんが2人!

 水漏れの後は、もうきれいに拭いていたので、写真を見せる。すぐに棚になっているところを外し、チェックしてくれた。コンドは上の階も同じ作りなので、やはり同じところにバスルームがあり、そこの目地のところから水漏れしているそうだ。
 「じゃあ上の階を修理するのですよね?」と拙いタイ語で確認すると「そうだよ、だからここはもう大丈夫。じゃあここにサインしてね」と気楽に返事された。

 しかしここはタイ、しかも年末!ちゃんとやってくれるのだろうか。エージェントも、年末の修理は難しいかもと言っていた。その上、私は明後日の夕方からホーチミンの友人のところへ行って5日間も帰ってこない予定。プラグを抜いておいても、水漏れし続けたらどうなるんだろう。

 結論は、「やればできるんだ、タイ人」。翌日は、水漏れ対策をして大学へ行ったが、帰ってみると、全く水漏れした気配はなかった。上階の人は朝夕シャワーを浴びるようで、その時に水漏れしていたのだが、もう丸1日大丈夫ということは、修理も終わったのだろう。

 さあこれで最後の仕事を片付けて、明日の夕方には空港だと思いながら眠りについたのだが、もう一つのトラブルが私を襲った。



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