学生はやはりマスクをしているし、毎朝の検温も行っている。ただ日本語科はちょっと甘くて、授業中マスクをずらしている学生もいるし、食堂だと多くの学生がマスクをはずしている。
昨年より日本人講師が減ったため、担当科目が増え授業時数も増えた。でも6月中から準備をしていたので、オンライン併用の授業では実際学生たちに教える時間は少ないし、今のところ準備の時間もそれほどかからない。でも、かなり疲れてしまったのだ。
1週目はアドレナリンが出まくって、疲れを感じず乗り切ってしまった。でも2週目は週の後半に入ると一気に疲れて、木曜日は早めに帰ると夕方に寝てしまった。今朝も起きたらもう7時半で、夜中に何度か目を覚ますので、充分に寝たという感じがしない。
日本も今連休中だそうだが、タイも今日から4連休。ということで、明日明後日は久しぶりの旅行に行こうかと考えていた。ホテルは2週間ほど前に予約を入れ、ただ前日までキャンセル無料のプランを選んだ。そして昨日の朝までは、行くつもりだったのだ。
旅行のことは、家族ラインで夫と長女に話していた。でも次女は参加できなかったので、別にラインをした。すると昨日電話があり、かなり不機嫌な様子。彼女は我が家の中で唯一の理系人間で、コロナウイルスに対する考え方がかなり厳格だ。
「タイは、もう50日以上も国内感染者が出ていないんだよ。だからウイルスも、ほとんどないと思うけど。」
「それって、絶対正しいって思ってるわけ?何を根拠に信じてるの?」
彼女は、たしか5月中旬に夫が親戚の家に出かけたことを聞いて憤慨していた。この時期に電車に乗るなんてありえないと怒っていた。実は夫も肺はあまり強い方ではなく、私は肺がん患者なので、二人ともコロナにかかると重症化する可能性が高いのだ。
次女の反対にあい、長女にもラインしてみると、「実は私もバスに長時間乗るのはちょっとと思ってた」と言われた。この長女もかなり慎重な性格で、仕事柄コロナにかかるわけにはいかないと強く思っており、公共交通機関は一切使わない。だから実家にも帰らず、この連休もずっと家にいると言っていた。
そして決断。ホテルとキャンセルし、その旨娘たちと夫にライン。夫は、「楽しみにしてたのに、残念やな」という返事で、娘たちより心配はしていなかった様子。
「親より娘たちのほうが、よっぽど慎重だね。」
「確かに気が緩んできてるな。ニュースでも嵐山が観光客でいっぱいと言ってるし。」
もう少し気を引き締めよう。健康な長女が仕事への責任から自重しているのだから、私も自分が肺がん患者であることを思い出さなくては。それに2週間たって、かなり疲れがたまっているのは、事実だ。
普通の生活が始まり、以前と同じように働いていると、肺がん切除手術をしたこと、まだ経過観察の身であることを忘れてしまう。ロックダウン生活で、ちょっと体力が落ちた感はあるが、朝7時半に出勤し、夕方4時や5時まで働く生活も以前と同様にやっていける。でも娘たちに心配をかけるのは、別問題だ。離れて暮らしているからこそ、ちゃんと自己管理をしていかなくてはならないのだと思う。

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