二人は無国籍だったという。その記事には、女性は戦災孤児だった可能性があるというが、なぜその息子さんまでが無国籍なんだろう。女性は小学校に行くか行かないかの年で終戦を迎えたとすれば、そのまま学校へ行く機会もないまま大人になってしまったのかもしれない。でも息子さんは49歳とすれば、昭和46年生まれ。万博の翌年で日本は好景気の真っ最中だったはずだ。
私も幼い頃はそれほど豊かな暮らしをしていたとは思わないが、万博の年に父母は家を建て、少し贅沢もさせてもらえるようになった。私は我が家がお金持ちには程遠いと思っていたが、貧乏であるとも思っていなかった。衣食住足りた生活をさせてもらっていたからだ。
その高度経済成長の時期に無国籍ということは、学校に一度も行ったことがないのだろうか。どうしてそんな子供の存在に、社会が気づかないのだろう。
先日書いたチェンライのサッカー少年たちの数名は、ミャンマーからの不法入国者や、タイ国に認められていない山岳民族の子供たちのために、国籍を持っていなかったそうだ。それでも学校には行けていたのだ。たぶん田舎では、国籍など確認せずに、年頃の子供たちがいれば、みんな学校へ行くと考えているのじゃないだろうか。日本は、住民票がなければ、公立小学校の名簿に入れない。
その記事によると日本には無国籍者が1万人ほどおられるらしい。このコロナ禍で、普通に暮らしていた人さえも、一気に困窮者となってしまう今、行政のサービスから見放された人たちはどうやって生きていけるのだろう。
政府の10万円支給も、無駄としか思えなかったアベノマスクも、Go To も無国籍者の方たちには全く関係がないまま1年が終わる。Go Toで利益を得たのは、高級ホテルや高級旅館だけというニュースも見たが、政府には、本当に困っている人を探し助ける努力をしてほしい。
気がつくとあっという間の1年だった。 世界中の人間がコロナに振り回され、苦しめられ生活を変えざるを得なかった。どうか2021年中に、コロナが終息し、平和な世界に戻ることを心から願う。
自己満足に過ぎないこのブログを、読んでくださった皆さま方、本当にありがとうございました。肺がんブログに登録しているものの、病気に関係する内容が少ないのですが、早期発見のおかげでこんな生活ができるのだということを伝えたくて、そのままにしています。
今年1年どうもありがとうございました。皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください。
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