タイでお守りの形をしたお菓子の是非についてニュースになっていた。タイのお守りは「プラクルアン」と呼ばれて、多くの人が首飾りのようにしているし、お寺には必ず売っている。私もそれらしいものを一つ持っている。以前、全国的な日本語コンテストの審査員をさせてもらった時に、なぜか記念品として入っていたのだ。
これは王様のお姿だと思われるが、仏像やお寺を形どったものが多い。ちゃんとケースに入った状態で頂いたが、たぶんこの3年間、一度も出したことはなかった。
ニュースで話題になっているのは、これを形どったお菓子が、サムットプラカーンのあるお店で売られていて、オンライン注文が追いつかないほど売れているそうだ。でもそれを知った国立仏教事務所は仏教への侮辱だと述べ、現在お店側もオンライン注文をストップしているそうだ。
それに対し、日本の鎌倉には大仏を形どったお菓子があると紹介するタイ人もおられて、「信じる心があればいい」と反論もある。それでちょっと「大仏のお菓子」とググってみると、本当にたくさんの写真が出てきた。おまんじゅう、クッキー、べっこう飴、プリン。「大仏の手くっきぃ」というのもあった。日本人は全く抵抗はないようだ。
さて私はどうだろう。写真を見た限り、ちょっと興味はある。でもそれを買って、タイ人にあげたり一緒に食べたりという気持ちにはならない。日本へのお土産としてなら買うかもしれない。でも自分で食べられるか。う〜ん、無理かもしれない。
タイに住んで丸4年。いろいろな意味でタイ人化しているとも言える。お寺に行けばタイ人と同じやり方でお参りをするし、歩いていて祠を見つけると、少しワイ(合掌)をする。自分自身が敬虔な仏教徒であるとは決して言わない。でもタイ人の仏教に対する姿勢をみると、やはり感心し影響も受ける。
仏教だけでなく王室に対しても影響を受けている。特に前国王のラーマ9世に関しては、タイ人ほどではないにしても尊敬している。だから家にはラーマ9世グッズ(?)がいくつかあるのだが、これは絶対処分できない。中には、物としてはあまり魅力のないもの(例えば小さな飾り皿)もあるが、処分できない。いつか日本に帰国する時には、持って帰らなければと思う。
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