だが、さすがに50歳を超えたころから、アジアを旅していると下痢になってしまうことがあった。覚えている中で一番ひどかったのは、たぶん6,7年前にベトナムへ行き、ハノイからハロン湾へ現地のツアーで出かけたとき。たしか前日から調子が悪かったので、朝食も食べずに参加したのだが、行きのバスの中でもう我慢できないほどお腹が痛くなった。かなり我慢したが、もう限界を感じ、ガイドさんにトイレに行きたいと申し出た。でもあと10分ほどで休憩だからと言われ、そのドライブインのようなところに着いたとたん、ダッシュでトイレに駆け込んだ。ツアーは昼食付だったのだが、お腹に優しそうなものをほんの少し食べただけ。でも幸い帰りは大丈夫だった。
タイに暮らしだしてからも、辛い物を食べすぎて下痢をすることが時々ある。まあこれは仕方のない事かなと思っていた。しかし最近気がついたことは、ストレスで下痢になっているのじゃないか?ということ。ネットで調べると、「過敏性腸症候群」という名前がついていた。確かに、昔、何かあるとトイレに行く生徒がいた。その時は、「気が弱い子だなあ」と思っていたが、今は他人ごとではない。
仕事を辞めた私が、何のストレスがあるのかと言われそうだが、実は今の私はタイ語を学ぶ学生だ。一度ちゃんと書こうと思いながら、書いた記憶がないのだが、1月からチュラロンコン大学の「インテンシブタイ(Intensive Thai Course)」で勉強している。実はもう3年前に中級の最初にあたるTh4に行ったのだが、その後仕事をしながらでは無理だった。それで1月からその続きを始めたのだ。
今はオンライン授業のみだのだが、これはメリットもデメリットもある。でも対面授業より、絶対に課題が多い。しかも小人数なので、授業で発言する機会も多い。1月から2月へのTh5は、難しいと思ったものの、まあ何とかこなした。でも3月から4月のTh6、そして今の上級にあたるTh8は本当に大変で、朝起きると、「あー勉強しなきゃ」と辛くなる日も多い。
それで本題に戻るが、確か3月末にひどい下痢と嘔吐をしてしまった。でも外食しているわけではないので、悪いものを食べたはずがない。そしてこの週末も下痢だった。ふと考えると、コースが終了に近づき大量の課題をかかえている時期だ。そうか、ストレスで下痢しているんだと気がついた。
本当に受験生並みの勉強で、身体が拒否しているんじゃないだろうか。60歳を過ぎての語学の勉強は、やはりきついものがある。単語が頭の中に定着してくれないのだ。オンラインなので、はっきりわからないが、どう見てもクラスメートは私より20歳以上若い。先生も全員私より若い。でも年を取ると、自分をごまかせなくなって、無理やり課題をこなし、テストがあれば必死で覚える(悲しいことにすぐ忘れてしまうが)。
まあでもこの自主隔離生活は、このオンライン授業のおかげで有意義に過ごせている。だから満足しているのだが、身体の拒否反応だけはどうしようもないようだ。


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