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がんになっても地球旅行

病気には無縁と思ってた元バックパッカー、タイの大学で日本語教師をしていた2019年4月バンコクで肺腺癌(1A)手術。2022年6月に日本に帰国後もタイをメインに地球旅行に出かけています。

2021年08月

娘とミャンマー旅行(2018年12月)

 この前ビルマの竪琴のことを書いた時写真を探していたら、3年前の長女とのミャンマー旅行を思い出して懐かしくなった。コロナだけでなくミャンマーの政治情勢からすると、今度行けるのはいつになるかわからない。あの時無理して行っておいてよかったと思う。

 タイは日本ほどお正月休みがない。その年も28日(金)まで授業があり、1月2日(水)から再開だった。だから28日の午前中の授業を済ませ、夕方の便でヤンゴンに到着、1月1日にはバンコクに戻り、翌日仕事というハードスケジュール。娘はその前日に日本から到着していたが、経由便を使ったため深夜だったらしい。

 私の便は夕方5時過ぎに到着し、娘とは6時ごろに会えた。その日は、夜9時のバガン行きのバスのチケットを買っていた。空港からバスターミナルへは30分ほどということなので、私たちは娘が買って来てくれたサバ寿司を食べ、夜行バスに備えて顔を洗い準備した。そして8時ちょっと前にGrabでタクシーを呼んだのだが、一台目は来てくれたのに、バスターミナルというと乗車拒否。なんで?Grabって行先も書いてるしと思ったが、まあすぐに2台目が見つかった。

 しかし本当に考えが甘かった。夜間は渋滞が多く、昼間より時間がかかるということを思いつかなかったのだ。Grabの運転手さんは、ほとんど英語が通じなかったが、私たちは9時のバスに乗るから急いでほしいことを伝えた。でもGoogle Mapで見ると半分くらいのところですでに30分経過。そのバスに乗れなかったらどうなるんだろうと、もう頭の中はパニック状態。今回は日程に余裕がないので、この日にバガンに行けないと困る。

 娘は彼女が昼間に得た情報で、同じくパニックになっていたらしい。というのは、昼間に会った日本人から、年末までバガン行きのバスのチケットは売り切れていると聞いたのだ。つまりこの日のバスを逃すと、バガンへ行けない。でもお互いに忖度しあって、悲観的な意見は述べず、ひたすら運転手さんの様子とGoogle Mapをにらみつけていた。

 途中運転手さんはルートも変えてくれ、アウンミンガラーハイウェイバスターミナルに着いたのは、9時過ぎだった。しかし、このターミナルはかなり大きく、私たちの乗るバス会社の前まで行かねばならない。運転手さんに会社の名前を連呼し理解してもらったら、彼は人に聞いて私たちをそのバス会社の前へと運んでくれた。

 すでに9時10分。私は飛び降りて、停まっていたバスの荷物を入れている人にチケットを見せた。その人は「乗れ」とだけ返事。間に合ったんだ!私は娘に叫んだ。「これだって!乗るよ!」
 私たちが最後に乗り込んだ乗客だった。前売りで買っているので、待っていてくれたのかもしれない。でも定時発着が普通の日本なら、10分も待ってくれないだろうなあ。本当にありがたい事だった。

慌てすぎて写真もないので、Bagan Minthar のHPから転用させてもらいました
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 バスはしっかりリクライニングもできて、まあまあ快適だった。到着は1時間ほど遅れたが、予約していたホテルには9時ごろ到着し、チェックインもさせてもらった。シャワーも浴びてほっとしながら、あらためてバスに乗れたことがラッキーだったと話した。そこで娘は初めて、もうバスチケットは完売だったことを話してくれた。

「私一人だったら、前もってチケット買ってなかったわ。」(娘)
「年末だったから、調べたらもう一つの会社は2週間前でも完売だったよ。ホント、よかったね。でも昨日のタクシーのおじさんには、感謝しかないね。私なんて飛び降りて、Thank youも言わなかったよ。」
「私は言ったけど、チップも上げなくて申し訳なかった。」

 本当にそうだ。あまりに慌てて、お礼も言わず、チップをあげることも思いつかず、しかも1時間も走ってバス会社まで見つけてくれたのに、最初に提示された額しかGrabから引き落とされていない。なんて恩知らずなことをしてしまったんだろうと後悔している。

 あのタクシーの運転手さんは、今どうされているだろう。コロナと軍事政権下で、仕事はないのではないか。ちゃんと生活ができているのだろうか。私は3回ミャンマーへ行っているが、いつもこのおじさんのように、優しくて謙虚な人に助けてもらっている。タイよりも敬虔な仏教徒が多く、私はぼったくりにあったこともない。

 旅行ができない日々に、ちょっと旅行気分を思い出しながら、次回もミャンマー旅行について書きたいと思う。

 

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(世界肺癌学会議 IASLCの指針を参考に作成)

1) どのようにがんの診療をすべきか?

  • 通常の時と同様に、病理診断、病期診断、および点滴治療が必要な患者さんは入院あるいは外来で診療を行う。現在治療している患者さんは、そのまま継続を試みるが、長期経過観察中やがんサバイバーの方の診察は延期を考慮される。
  • 抗がん薬の点滴による治療は継続する。点滴の投与スケジュールを変更(毎週投与から3週毎への投与、3週毎の投与から4~5週毎への投与)し、外来受診の回数を減らすことも考慮する。病勢が安定していれば、1サイクル分の休薬期間を設けることも考慮する。画像評価を少し延期することも可能である。血液検査は、近医にて施行することを考慮する。

2) 肺がん疑いの患者への検査は?

  • 前もって電話で、あるいは診察室に入る前にCOVID-19に関する症状スクリーニングを行う。
  • CTガイド下針生検が困難になる重大な合併症がなければ、CTガイド下針生検で病理診断を行う(日本ではまず気管支鏡を行うことが多いが、COVID-19流行地域では気管支鏡の施行自体が医療者の曝露リスクが高い)。
  • 気管支鏡やEBUSは、マスクと透明なプラスチック・シールドなどの個人防護具(PPE)を用いて行う。症例により異なるが、緊急性のない検査なら2~4週の延期は可能である(特に病院内にCOVID-19患者が急増しているとき)。

3) 肺がんの疑われる、高齢者や基礎疾患のある患者への生検は?

  • 肺がんが疑われた場合には、COVID-19流行前と同様に、病理診断や病期診断の検査を行う。
  • 経胸壁(CTガイド下あるいはエコー下)針生検による確定診断が望ましい。
  • 症例により異なるが、気管支鏡検査は2~4週の延期を考慮できる。

4) 新しく診断されたがん患者に対する手術は?

  • 術前治療がすでに終了している場合、あるいは新しく診断されたsolid-typeの結節影の場合は、遅延無く手術が行われるべきである。
  • 肺がん部位のsolid componentの程度、PETでのSUV値、solid部分の大きさ、あるいは肺野条件でのすりガラス部分の縦隔条件での消失割合など総合的な判断に基づき手術延期が可能か否かを決定するが、極めて難しい判断となる。
  • 低リスクの早期がん病変、CT画像で微少浸潤腺がん、50%未満のsolid component、3 cm以下の原発巣など比較的早期のがんでは、4週間の手術延期は可能と考える。腫瘍量が大きい場合(例えば4 cm以上、N1陽性、明らかなN2陽性)には、腫瘍内科医は術前の化学療法や化学放射線療法を推奨する。

5) 高齢や基礎疾患を有する患者に対する手術は?

  • 体幹部定位放射線治療(SBRT)などの有効な局所療法が可能な施設が近くにあればそこでの治療が適切であると思われるが、遠距離を移動することは避けたほうが良い。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者であっても、外科手術の対象となるか否かはCOVID-19流行前と同じ基準で判断するのが望ましい。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者の手術適応の判断が難しい場合は、SBRTの可能施設か腫瘍内科へ紹介する。

6)術後化学療法は?

  • 術後再発リスクの高い患者(T3/4 or N2)で、65歳未満で全身状態が良ければ、化学療法が行われるべきである。
  • 再発リスクが中等度の患者(T2b-T3N0 or N1)では、個々の症例のリスクとベネフィット (年齢、基礎疾患の有無、全身状態、副作用など)を考慮するが、治療することが望ましい。
  • 再発リスクが低い患者(T1A-T2bN0)では、個々の症例における化学療法のリスクとベネフィットを考え、治療のメリットが低ければ治療の延期を考慮する。
  • 術後6~12週後の化学療法開始も許容される。
  • 高齢者(年齢≥70歳)や基礎疾患のある患者では、中止も考慮する。
  • 発熱性好中球減少症のリスクが10-15%<のレジメンでは、G-CSF投与を考慮する。
  • 術前・術後療法の適応は、COVID-19流行前と同じ基準で行う。
  • 切除可能なcStage III症例では、術前化学療法を行うべきである。

7)化学放射線療法は続ける?どうして?

  • 限局型小細胞癌、切除不能非小細胞肺癌 (stage III)では同時化学放射線療法を行うべきである。
  • 化学放射線療法は、通常がんの根治を目指して行っているので、既に治療が開始されている場合には完遂するべきである。
  • 切除不能非小細胞肺癌 (stage II)の治療オプションとして、化学放射線療法を考慮することができる。
  • 上大静脈症候群、喀血、脊髄圧迫、骨転移による疼痛、他の生命を脅かすようなOncology emergencyに対して放射線照射を行うべきである。

8)新規化学療法の導入は?

新しく診断された患者には、通常化学療法が行われるべきである。患者がCOVID-19に罹患している場合は、肺炎の状態を考慮して治療を少し遅らせるべきかどうかを慎重に判断する。

9)化学療法は続けるべき?

  • 一般に、切除不能肺癌に対する化学療法は続けるべきである。
  • 治療プロトコールを2週間に1回から3週間に1回のものに変更する、可能であれば点滴治療から内服薬に変更する、など受診回数を減らすことが考慮される。
  • 適切な用量調整にもかかわらず発熱性好中球減少症のリスクが10%<の場合には、G-CSFの一次的予防投与を考慮する。
  • 採血検査を近医で行うことも考慮する。
  • 化学放射線療法後の限局型小細胞肺癌に対する予防的全脳照射(PCI)は行うべきである。

10) 維持療法は続けるべき?

  • 続けることが望ましい。
  • 3から4週の休薬期間または治療と治療の間隔を延長することは考慮しても良い。

11) 新規治療は導入すべき?

新しく診断された転移のあるがん患者に対して治療の種類に関わらず標準的治療を提供し、疾患を制御し、生活の質を維持し、より良いPSを維持または達成すべきである。

12) 分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬の治療は?

  • 分子標的治療は行うべきである。経過観察の期間は個人の状況により6週から12週程度まで延長しても良い。
  • 抗PD- (L) 1抗体薬の投与では、例えば2-3週サイクルから4-6週サイクルの治療に変更または遅らせることを考慮する。
  • 局所進行非小細胞肺癌の放射線化学療法後の地固め療法としてDurvalumabの適応がある場合は、行うべきである。
  • 抗PD-(L)1抗体薬を12あるいは18ヶ月以上投与している症例では、次サイクルを遅らせる、サ イクル数を減らす、あるいは全体に治療間隔を長くすることを考慮しても良い。

※Content 4 was written referring to the guideline of The International Association for the Study of Lung Cancer (IASLC) with permission of IALC.
以上の内容は世界肺癌学会議の了承を得て、IALCの指針を参考に記載しました。

※各がん腫に対する治療方針の詳細はESMOの診療指針を参照 (ESMOの了解取得済み):
https://www.esmo.org/guidelines/cancer-patient-management-during-the-covid-19-pandemi



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規制緩和前の日曜日

 今はオンラインコースの休み中なので、本当ならどこかへ出かけたり友人と食事をしたりしたいのだが、まだ今月は規制が厳しくほとんど何もできない。9月1日から規制が緩くなるが、その日から新しいコースが始まるために、外出するゆとりもなくなる。

 最近のタイはかなりの雨で、昨日は珍しくずっと降っていた。ニュースでパタヤでは大洪水の中、カヌーで通りを抜けていく人がいたそうで、びっくりした。

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 幸い今日は朝から雨は降っていなかったので、掃除と洗濯を済ませたころ友人からラインをもらった。日本からお菓子が届いたので、少しおすそ分けをしてくれるという。友人は歩くと20分ほどのところに住んでいるのだが、最近は運動不足解消のために毎日散歩をしているので、持って来てくれるという。ちょうど私も自分でキャラメルカシューナッツを作ったところだったので、それをお返しに持って一緒に散歩することにした。マスクをしながら外を歩くくらいなら大丈夫だろう。

自作のキャラメルカシューナッツ
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 友人と会うのも一か月半ぶりくらいだろうか。時々ラインで話すことはあっても、顔を見るのは久しぶりだ(私たちはビデオ通話はしないので)。ゆっくりと1時間ほど話をしながら歩いた。最後のほうで二人の家の間くらいにある公園の周りを歩いた。9月1日からは開園されるが、現在は門が閉じられたままだ。

 この公園には思い入れがある。2年5か月前の手術の後(もうそんなになるのかと不思議に感じるが)、付き添ってくれた夫が術後10日くらいで日本に帰り、一人暮らしになった。まだ友人にも打ち明けておらず、とにかく体力を戻すためのリハビリにと毎日散歩をしたのが、この公園なのだ。

 4月はタイで一番暑い時期なので、午前中でも軽く30度を超えていた。朝夕ならランニングをする人がいるかもしれないが、午前10時ごろだと誰もいなかった。その中を日傘をさしながら、毎日池の周りを歩いて回った。でもあの頑張りが、私の回復を助けてくれたのだと思う。術後1ヶ月の頃は、ほとんど普通の生活ができて、日本に帰った時も、自分で打ち明けなければ、誰も私の変化に気づく人はいなかった。

 その公園なので、中に入りたかったが、あと2日の辛抱。といっても、来週から来る暇がないかもしれない。その周りの道は、よくバイクで通るのだが、今日は意外なものを見つけた。公園の中にホールがあるのだが、その側面に可愛い装飾があったのだ。バイクだと上を見上げることがないので、これまで一度も気づかなかった。

タイは電線が外に出ていて、かなり危ない
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 この公園の向かいには、私がボランティアで行っているシーカーアジア財団の幼稚園がある。きっと園児たちはこれを見て喜んでいるのだろうなあ。今は幼稚園も閉まったままだが、子どもたちが元気に通えるようになれば、この装飾を見てどんな会話をするのだろう。

 1時間ほどの散歩は本当に楽しかった。友人と別れ家に戻ったときは、気分がすっきりしていた。ただし、日ごろ歩いていないために、一気に疲れが出て、思わず少し横になってしまったのだが。でも一休みして、冷たいものを飲んで、やっぱり来週の土日は、一人であの公園に行ってみようと思った。



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(世界肺癌学会議 IASLCの指針を参考に作成)

1) どのようにがんの診療をすべきか?

  • 通常の時と同様に、病理診断、病期診断、および点滴治療が必要な患者さんは入院あるいは外来で診療を行う。現在治療している患者さんは、そのまま継続を試みるが、長期経過観察中やがんサバイバーの方の診察は延期を考慮される。
  • 抗がん薬の点滴による治療は継続する。点滴の投与スケジュールを変更(毎週投与から3週毎への投与、3週毎の投与から4~5週毎への投与)し、外来受診の回数を減らすことも考慮する。病勢が安定していれば、1サイクル分の休薬期間を設けることも考慮する。画像評価を少し延期することも可能である。血液検査は、近医にて施行することを考慮する。

2) 肺がん疑いの患者への検査は?

  • 前もって電話で、あるいは診察室に入る前にCOVID-19に関する症状スクリーニングを行う。
  • CTガイド下針生検が困難になる重大な合併症がなければ、CTガイド下針生検で病理診断を行う(日本ではまず気管支鏡を行うことが多いが、COVID-19流行地域では気管支鏡の施行自体が医療者の曝露リスクが高い)。
  • 気管支鏡やEBUSは、マスクと透明なプラスチック・シールドなどの個人防護具(PPE)を用いて行う。症例により異なるが、緊急性のない検査なら2~4週の延期は可能である(特に病院内にCOVID-19患者が急増しているとき)。

3) 肺がんの疑われる、高齢者や基礎疾患のある患者への生検は?

  • 肺がんが疑われた場合には、COVID-19流行前と同様に、病理診断や病期診断の検査を行う。
  • 経胸壁(CTガイド下あるいはエコー下)針生検による確定診断が望ましい。
  • 症例により異なるが、気管支鏡検査は2~4週の延期を考慮できる。

4) 新しく診断されたがん患者に対する手術は?

  • 術前治療がすでに終了している場合、あるいは新しく診断されたsolid-typeの結節影の場合は、遅延無く手術が行われるべきである。
  • 肺がん部位のsolid componentの程度、PETでのSUV値、solid部分の大きさ、あるいは肺野条件でのすりガラス部分の縦隔条件での消失割合など総合的な判断に基づき手術延期が可能か否かを決定するが、極めて難しい判断となる。
  • 低リスクの早期がん病変、CT画像で微少浸潤腺がん、50%未満のsolid component、3 cm以下の原発巣など比較的早期のがんでは、4週間の手術延期は可能と考える。腫瘍量が大きい場合(例えば4 cm以上、N1陽性、明らかなN2陽性)には、腫瘍内科医は術前の化学療法や化学放射線療法を推奨する。

5) 高齢や基礎疾患を有する患者に対する手術は?

  • 体幹部定位放射線治療(SBRT)などの有効な局所療法が可能な施設が近くにあればそこでの治療が適切であると思われるが、遠距離を移動することは避けたほうが良い。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者であっても、外科手術の対象となるか否かはCOVID-19流行前と同じ基準で判断するのが望ましい。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者の手術適応の判断が難しい場合は、SBRTの可能施設か腫瘍内科へ紹介する。

6)術後化学療法は?

  • 術後再発リスクの高い患者(T3/4 or N2)で、65歳未満で全身状態が良ければ、化学療法が行われるべきである。
  • 再発リスクが中等度の患者(T2b-T3N0 or N1)では、個々の症例のリスクとベネフィット (年齢、基礎疾患の有無、全身状態、副作用など)を考慮するが、治療することが望ましい。
  • 再発リスクが低い患者(T1A-T2bN0)では、個々の症例における化学療法のリスクとベネフィットを考え、治療のメリットが低ければ治療の延期を考慮する。
  • 術後6~12週後の化学療法開始も許容される。
  • 高齢者(年齢≥70歳)や基礎疾患のある患者では、中止も考慮する。
  • 発熱性好中球減少症のリスクが10-15%<のレジメンでは、G-CSF投与を考慮する。
  • 術前・術後療法の適応は、COVID-19流行前と同じ基準で行う。
  • 切除可能なcStage III症例では、術前化学療法を行うべきである。

7)化学放射線療法は続ける?どうして?

  • 限局型小細胞癌、切除不能非小細胞肺癌 (stage III)では同時化学放射線療法を行うべきである。
  • 化学放射線療法は、通常がんの根治を目指して行っているので、既に治療が開始されている場合には完遂するべきである。
  • 切除不能非小細胞肺癌 (stage II)の治療オプションとして、化学放射線療法を考慮することができる。
  • 上大静脈症候群、喀血、脊髄圧迫、骨転移による疼痛、他の生命を脅かすようなOncology emergencyに対して放射線照射を行うべきである。

8)新規化学療法の導入は?

新しく診断された患者には、通常化学療法が行われるべきである。患者がCOVID-19に罹患している場合は、肺炎の状態を考慮して治療を少し遅らせるべきかどうかを慎重に判断する。

9)化学療法は続けるべき?

  • 一般に、切除不能肺癌に対する化学療法は続けるべきである。
  • 治療プロトコールを2週間に1回から3週間に1回のものに変更する、可能であれば点滴治療から内服薬に変更する、など受診回数を減らすことが考慮される。
  • 適切な用量調整にもかかわらず発熱性好中球減少症のリスクが10%<の場合には、G-CSFの一次的予防投与を考慮する。
  • 採血検査を近医で行うことも考慮する。
  • 化学放射線療法後の限局型小細胞肺癌に対する予防的全脳照射(PCI)は行うべきである。

10) 維持療法は続けるべき?

  • 続けることが望ましい。
  • 3から4週の休薬期間または治療と治療の間隔を延長することは考慮しても良い。

11) 新規治療は導入すべき?

新しく診断された転移のあるがん患者に対して治療の種類に関わらず標準的治療を提供し、疾患を制御し、生活の質を維持し、より良いPSを維持または達成すべきである。

12) 分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬の治療は?

  • 分子標的治療は行うべきである。経過観察の期間は個人の状況により6週から12週程度まで延長しても良い。
  • 抗PD- (L) 1抗体薬の投与では、例えば2-3週サイクルから4-6週サイクルの治療に変更または遅らせることを考慮する。
  • 局所進行非小細胞肺癌の放射線化学療法後の地固め療法としてDurvalumabの適応がある場合は、行うべきである。
  • 抗PD-(L)1抗体薬を12あるいは18ヶ月以上投与している症例では、次サイクルを遅らせる、サ イクル数を減らす、あるいは全体に治療間隔を長くすることを考慮しても良い。

※Content 4 was written referring to the guideline of The International Association for the Study of Lung Cancer (IASLC) with permission of IALC.
以上の内容は世界肺癌学会議の了承を得て、IALCの指針を参考に記載しました。

※各がん腫に対する治療方針の詳細はESMOの診療指針を参照 (ESMOの了解取得済み):
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バンコクの状況は良くなっているのか?

 ようやく9月1日から規制が緩くなり店内飲食が可能になるそうだ。美容室、理髪店も営業可能だが、1時間以内ということはカットだけしかしてもらえない。そしてマッサージもフットマッサージのみ。私はタイマッサージが好きなのに。

 タイの感染者も8月23日からは2万人を切っている。でもバンコクの感染者はそれほど減っていないのだ。
8月21日 20571人 内バンコク4324人
8月22日 19014人      4399人
8月23日 17491人      3472人
8月24日 17165人      4025人
8月25日 18417人      4139人
8月26日 18501人      4178人
8月27日 18702人      4699人

 หมอพรอ้มによるバンコクのワクチン接種率は今日すでに86.54%、2回終えた人は20.75%。2回目の接種がもう少しすすまないと、まだまだ感染者は増えていくのだろうか。それにこの数字はタイ人以外の数も入っているのかもわからない。

 毎日4000人以上の感染者の中に、どれほど日本人がいるのだろうか。4月は日本人も出入りするお店のクラスターもあり、サミティベート病院が満床になったという話も聞いていたが、その後はどうなのだろうと思っていたら、今日サミティベート病院からのラインで最近の状況報告があった。

 日本人感染者は合計457人。4月119人、5月14人、6月58人、7月140人、8月126人で8月15日以降の日本人陽性者は数人で減少傾向。現在の専用入院施設206室中139室使用、自宅療養者も今月は50人から20人弱に減っているとのことだ。

 サミティベート病院HP 日本人から寄せられているQ&A(まとめ)

 来月からはアストラゼネカの2回目の接種の人が増える。このまま感染者が減り、去年の10月11月のように、気楽にタイ国内の旅行に行けるようになってほしい。せめてバンコク内の博物館やお寺に行けるようにしてほしい。

 そしてもう一つのいいニュースは、タイ政府がファイザーワクチンを11月12月にかなり購入するとのこと。

チャンネル3ニュースからのスナップショット
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 左側の縦列は、月と輸入総数(上から8月13.8万ドース、9月15万、10月21万、11月17万、12月17万)。一番上の横列は、左からシノバック、アストラゼネカ、ファイザー、シノファーム。ファイザーだと2回の接種が一ヵ月以内に終わるので、これだと年内に1億ドースという政府の目標も達成できるのではないだろうか。

 いずれにせよ来年くらいから、普通の生活ができるようになってほしい。マスクをしなくてはならないのは当然だろうが、友人と食事をしたり、マッサージに行ったり、地方に旅行したり。あらためてコロナ前の普通の生活を思うと、普通の幸せが大切なんだとつくづく思う。


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(世界肺癌学会議 IASLCの指針を参考に作成)

1) どのようにがんの診療をすべきか?

  • 通常の時と同様に、病理診断、病期診断、および点滴治療が必要な患者さんは入院あるいは外来で診療を行う。現在治療している患者さんは、そのまま継続を試みるが、長期経過観察中やがんサバイバーの方の診察は延期を考慮される。
  • 抗がん薬の点滴による治療は継続する。点滴の投与スケジュールを変更(毎週投与から3週毎への投与、3週毎の投与から4~5週毎への投与)し、外来受診の回数を減らすことも考慮する。病勢が安定していれば、1サイクル分の休薬期間を設けることも考慮する。画像評価を少し延期することも可能である。血液検査は、近医にて施行することを考慮する。

2) 肺がん疑いの患者への検査は?

  • 前もって電話で、あるいは診察室に入る前にCOVID-19に関する症状スクリーニングを行う。
  • CTガイド下針生検が困難になる重大な合併症がなければ、CTガイド下針生検で病理診断を行う(日本ではまず気管支鏡を行うことが多いが、COVID-19流行地域では気管支鏡の施行自体が医療者の曝露リスクが高い)。
  • 気管支鏡やEBUSは、マスクと透明なプラスチック・シールドなどの個人防護具(PPE)を用いて行う。症例により異なるが、緊急性のない検査なら2~4週の延期は可能である(特に病院内にCOVID-19患者が急増しているとき)。

3) 肺がんの疑われる、高齢者や基礎疾患のある患者への生検は?

  • 肺がんが疑われた場合には、COVID-19流行前と同様に、病理診断や病期診断の検査を行う。
  • 経胸壁(CTガイド下あるいはエコー下)針生検による確定診断が望ましい。
  • 症例により異なるが、気管支鏡検査は2~4週の延期を考慮できる。

4) 新しく診断されたがん患者に対する手術は?

  • 術前治療がすでに終了している場合、あるいは新しく診断されたsolid-typeの結節影の場合は、遅延無く手術が行われるべきである。
  • 肺がん部位のsolid componentの程度、PETでのSUV値、solid部分の大きさ、あるいは肺野条件でのすりガラス部分の縦隔条件での消失割合など総合的な判断に基づき手術延期が可能か否かを決定するが、極めて難しい判断となる。
  • 低リスクの早期がん病変、CT画像で微少浸潤腺がん、50%未満のsolid component、3 cm以下の原発巣など比較的早期のがんでは、4週間の手術延期は可能と考える。腫瘍量が大きい場合(例えば4 cm以上、N1陽性、明らかなN2陽性)には、腫瘍内科医は術前の化学療法や化学放射線療法を推奨する。

5) 高齢や基礎疾患を有する患者に対する手術は?

  • 体幹部定位放射線治療(SBRT)などの有効な局所療法が可能な施設が近くにあればそこでの治療が適切であると思われるが、遠距離を移動することは避けたほうが良い。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者であっても、外科手術の対象となるか否かはCOVID-19流行前と同じ基準で判断するのが望ましい。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者の手術適応の判断が難しい場合は、SBRTの可能施設か腫瘍内科へ紹介する。

6)術後化学療法は?

  • 術後再発リスクの高い患者(T3/4 or N2)で、65歳未満で全身状態が良ければ、化学療法が行われるべきである。
  • 再発リスクが中等度の患者(T2b-T3N0 or N1)では、個々の症例のリスクとベネフィット (年齢、基礎疾患の有無、全身状態、副作用など)を考慮するが、治療することが望ましい。
  • 再発リスクが低い患者(T1A-T2bN0)では、個々の症例における化学療法のリスクとベネフィットを考え、治療のメリットが低ければ治療の延期を考慮する。
  • 術後6~12週後の化学療法開始も許容される。
  • 高齢者(年齢≥70歳)や基礎疾患のある患者では、中止も考慮する。
  • 発熱性好中球減少症のリスクが10-15%<のレジメンでは、G-CSF投与を考慮する。
  • 術前・術後療法の適応は、COVID-19流行前と同じ基準で行う。
  • 切除可能なcStage III症例では、術前化学療法を行うべきである。

7)化学放射線療法は続ける?どうして?

  • 限局型小細胞癌、切除不能非小細胞肺癌 (stage III)では同時化学放射線療法を行うべきである。
  • 化学放射線療法は、通常がんの根治を目指して行っているので、既に治療が開始されている場合には完遂するべきである。
  • 切除不能非小細胞肺癌 (stage II)の治療オプションとして、化学放射線療法を考慮することができる。
  • 上大静脈症候群、喀血、脊髄圧迫、骨転移による疼痛、他の生命を脅かすようなOncology emergencyに対して放射線照射を行うべきである。

8)新規化学療法の導入は?

新しく診断された患者には、通常化学療法が行われるべきである。患者がCOVID-19に罹患している場合は、肺炎の状態を考慮して治療を少し遅らせるべきかどうかを慎重に判断する。

9)化学療法は続けるべき?

  • 一般に、切除不能肺癌に対する化学療法は続けるべきである。
  • 治療プロトコールを2週間に1回から3週間に1回のものに変更する、可能であれば点滴治療から内服薬に変更する、など受診回数を減らすことが考慮される。
  • 適切な用量調整にもかかわらず発熱性好中球減少症のリスクが10%<の場合には、G-CSFの一次的予防投与を考慮する。
  • 採血検査を近医で行うことも考慮する。
  • 化学放射線療法後の限局型小細胞肺癌に対する予防的全脳照射(PCI)は行うべきである。

10) 維持療法は続けるべき?

  • 続けることが望ましい。
  • 3から4週の休薬期間または治療と治療の間隔を延長することは考慮しても良い。

11) 新規治療は導入すべき?

新しく診断された転移のあるがん患者に対して治療の種類に関わらず標準的治療を提供し、疾患を制御し、生活の質を維持し、より良いPSを維持または達成すべきである。

12) 分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬の治療は?

  • 分子標的治療は行うべきである。経過観察の期間は個人の状況により6週から12週程度まで延長しても良い。
  • 抗PD- (L) 1抗体薬の投与では、例えば2-3週サイクルから4-6週サイクルの治療に変更または遅らせることを考慮する。
  • 局所進行非小細胞肺癌の放射線化学療法後の地固め療法としてDurvalumabの適応がある場合は、行うべきである。
  • 抗PD-(L)1抗体薬を12あるいは18ヶ月以上投与している症例では、次サイクルを遅らせる、サ イクル数を減らす、あるいは全体に治療間隔を長くすることを考慮しても良い。

※Content 4 was written referring to the guideline of The International Association for the Study of Lung Cancer (IASLC) with permission of IALC.
以上の内容は世界肺癌学会議の了承を得て、IALCの指針を参考に記載しました。

※各がん腫に対する治療方針の詳細はESMOの診療指針を参照 (ESMOの了解取得済み):
https://www.esmo.org/guidelines/cancer-patient-management-during-the-covid-19-pandemi



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恒例化 ヒルトンステイケーション

 去年の9月にチャオプラヤー河畔のミレニアムヒルトンに泊まってから、旅行代わりにホテルステイケーションを楽しんでいる。

ミレニアムヒルトン 旅行気分で高級ホテルに一泊① 旅行気分で高級ホテルに一泊②
コンラッドバンコク コンラッドバンコクの贅沢なお部屋 コンラッドバンコク Staycation 
ヒルトンスクムウィット ヒルトンで週末を① ヒルトンで週末を②

 実はスクムウィットはもう3回泊まっていて、今回はその3回目のレビュー。ここに3回連続泊まった理由は、ネットからの最低料金で予約を入れるのに、いつもゴールドメンバーとしてアップグレードをしてもらえるからだ。部屋も上層階のエグゼクティブクラスの部屋にしてもらい、ラウンジも使える。

 6月末に泊まったときは、まだホテル内のレストランで飲食可だった。エグゼグティブラウンジは、一階のレストランでアフタヌーンティ、イブニングカクテル、朝食をサービスしてもらえるが、以前のようなビュフェスタイルではない。でも7月末はアフタヌーンティなどもテイクアウトとなり、今回も同様だった。

 チェックインは1時半ごろだったが、いつも通りアップグレードをしてもらえるとの事だった。でも翌日のレイトチェックアウトを3時までとお願いすると、ツインの部屋ならOKと言われ、一人だがツインに泊まった。

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2時から4時のアフタヌーンティ
お盆に乗せてくれたのを自分で持ち帰る
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5時から7時のイブニングカクテル
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追加注文したベトナム春巻き
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朝食は午前1時までに注文票を挟んでおけば、時間通りに届く
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今回の卵料理はタイ料理
でも目玉焼きとの違いは豚肉の炒め物だけ?
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今回のタイ料理は鶏肉入りカオパット
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今回はこれがサービスでついてきた
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 今回も27時間の滞在はあっという間に過ぎてしまった。今回は部屋は1270バーツに税・サービス料、生春巻きを合わせて1613.79バーツだった。
  
 チェックアウトをしてプロンポン駅下にある「ヘンヘンカオマンガイ」に寄って、夕食にカオマンガイを購入。BTSからMRTに乗り換えるときに、不思議なものを発見。エスカレーターの手すりを持つときのビニールカバーらしい。でも見たところ使っている人はいなかった。確かにコロナ禍になって、私はエスカレーターの手すりに触れなくなった。でも時々、不安定さを感じることもあるので、本当は手すりを持ちたいと思う。私よりもっと年配の人であれば、きっと手すりを持たずに乗るのは不安だろう。

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 いつも行くマクロには、使い捨てのビニール手袋が置いてある。最近は入店時にアルコールを手になじませた後その手袋をはめて、途中で魚か肉を買った時はもう一度手袋を取り換える。そしてレジを終えたあと手袋を外してゴミ箱へ入れてからアルコール。

 コンドミニアムのエレベーターのところでもう一度アルコールをつけてボタンを押す。部屋にはいったらすぐに洗面所で手を洗い、すぐマスクも洗う。(最近は使い捨てマスクの上に布マスク)

 こんな生活なのにホテルに泊まるのは平気なのかと言われそうだが、逆に高級ホテルだからこそ安心できると思っている。しかも今は1階のレストランに2回持ち帰りボックスを取りに行くだけで、後は一歩も部屋を出ない。朝食もホテルスタッフは部屋へ入らず、ドアを開けたまま自分で大きなお盆をもらって自分で部屋に持ち込む。

 そしてこのステイケーションが大きなストレス発散になっている。これがなかったら、本当に人にも会わず、家に閉じこもりのむなしい生活だなあ。

 タイの感染者は2万人を割って、9月から規制が緩くなる可能性もあるそうだ。日曜日でもスクムウィット通りは閑散としていたが、9月10月と感染者が減り、少しでも経済が活性化してくれるといいのだが。


夕食に久しぶりのカオマンガイ
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(世界肺癌学会議 IASLCの指針を参考に作成)

1) どのようにがんの診療をすべきか?

  • 通常の時と同様に、病理診断、病期診断、および点滴治療が必要な患者さんは入院あるいは外来で診療を行う。現在治療している患者さんは、そのまま継続を試みるが、長期経過観察中やがんサバイバーの方の診察は延期を考慮される。
  • 抗がん薬の点滴による治療は継続する。点滴の投与スケジュールを変更(毎週投与から3週毎への投与、3週毎の投与から4~5週毎への投与)し、外来受診の回数を減らすことも考慮する。病勢が安定していれば、1サイクル分の休薬期間を設けることも考慮する。画像評価を少し延期することも可能である。血液検査は、近医にて施行することを考慮する。

2) 肺がん疑いの患者への検査は?

  • 前もって電話で、あるいは診察室に入る前にCOVID-19に関する症状スクリーニングを行う。
  • CTガイド下針生検が困難になる重大な合併症がなければ、CTガイド下針生検で病理診断を行う(日本ではまず気管支鏡を行うことが多いが、COVID-19流行地域では気管支鏡の施行自体が医療者の曝露リスクが高い)。
  • 気管支鏡やEBUSは、マスクと透明なプラスチック・シールドなどの個人防護具(PPE)を用いて行う。症例により異なるが、緊急性のない検査なら2~4週の延期は可能である(特に病院内にCOVID-19患者が急増しているとき)。

3) 肺がんの疑われる、高齢者や基礎疾患のある患者への生検は?

  • 肺がんが疑われた場合には、COVID-19流行前と同様に、病理診断や病期診断の検査を行う。
  • 経胸壁(CTガイド下あるいはエコー下)針生検による確定診断が望ましい。
  • 症例により異なるが、気管支鏡検査は2~4週の延期を考慮できる。

4) 新しく診断されたがん患者に対する手術は?

  • 術前治療がすでに終了している場合、あるいは新しく診断されたsolid-typeの結節影の場合は、遅延無く手術が行われるべきである。
  • 肺がん部位のsolid componentの程度、PETでのSUV値、solid部分の大きさ、あるいは肺野条件でのすりガラス部分の縦隔条件での消失割合など総合的な判断に基づき手術延期が可能か否かを決定するが、極めて難しい判断となる。
  • 低リスクの早期がん病変、CT画像で微少浸潤腺がん、50%未満のsolid component、3 cm以下の原発巣など比較的早期のがんでは、4週間の手術延期は可能と考える。腫瘍量が大きい場合(例えば4 cm以上、N1陽性、明らかなN2陽性)には、腫瘍内科医は術前の化学療法や化学放射線療法を推奨する。

5) 高齢や基礎疾患を有する患者に対する手術は?

  • 体幹部定位放射線治療(SBRT)などの有効な局所療法が可能な施設が近くにあればそこでの治療が適切であると思われるが、遠距離を移動することは避けたほうが良い。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者であっても、外科手術の対象となるか否かはCOVID-19流行前と同じ基準で判断するのが望ましい。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者の手術適応の判断が難しい場合は、SBRTの可能施設か腫瘍内科へ紹介する。

6)術後化学療法は?

  • 術後再発リスクの高い患者(T3/4 or N2)で、65歳未満で全身状態が良ければ、化学療法が行われるべきである。
  • 再発リスクが中等度の患者(T2b-T3N0 or N1)では、個々の症例のリスクとベネフィット (年齢、基礎疾患の有無、全身状態、副作用など)を考慮するが、治療することが望ましい。
  • 再発リスクが低い患者(T1A-T2bN0)では、個々の症例における化学療法のリスクとベネフィットを考え、治療のメリットが低ければ治療の延期を考慮する。
  • 術後6~12週後の化学療法開始も許容される。
  • 高齢者(年齢≥70歳)や基礎疾患のある患者では、中止も考慮する。
  • 発熱性好中球減少症のリスクが10-15%<のレジメンでは、G-CSF投与を考慮する。
  • 術前・術後療法の適応は、COVID-19流行前と同じ基準で行う。
  • 切除可能なcStage III症例では、術前化学療法を行うべきである。

7)化学放射線療法は続ける?どうして?

  • 限局型小細胞癌、切除不能非小細胞肺癌 (stage III)では同時化学放射線療法を行うべきである。
  • 化学放射線療法は、通常がんの根治を目指して行っているので、既に治療が開始されている場合には完遂するべきである。
  • 切除不能非小細胞肺癌 (stage II)の治療オプションとして、化学放射線療法を考慮することができる。
  • 上大静脈症候群、喀血、脊髄圧迫、骨転移による疼痛、他の生命を脅かすようなOncology emergencyに対して放射線照射を行うべきである。

8)新規化学療法の導入は?

新しく診断された患者には、通常化学療法が行われるべきである。患者がCOVID-19に罹患している場合は、肺炎の状態を考慮して治療を少し遅らせるべきかどうかを慎重に判断する。

9)化学療法は続けるべき?

  • 一般に、切除不能肺癌に対する化学療法は続けるべきである。
  • 治療プロトコールを2週間に1回から3週間に1回のものに変更する、可能であれば点滴治療から内服薬に変更する、など受診回数を減らすことが考慮される。
  • 適切な用量調整にもかかわらず発熱性好中球減少症のリスクが10%<の場合には、G-CSFの一次的予防投与を考慮する。
  • 採血検査を近医で行うことも考慮する。
  • 化学放射線療法後の限局型小細胞肺癌に対する予防的全脳照射(PCI)は行うべきである。

10) 維持療法は続けるべき?

  • 続けることが望ましい。
  • 3から4週の休薬期間または治療と治療の間隔を延長することは考慮しても良い。

11) 新規治療は導入すべき?

新しく診断された転移のあるがん患者に対して治療の種類に関わらず標準的治療を提供し、疾患を制御し、生活の質を維持し、より良いPSを維持または達成すべきである。

12) 分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬の治療は?

  • 分子標的治療は行うべきである。経過観察の期間は個人の状況により6週から12週程度まで延長しても良い。
  • 抗PD- (L) 1抗体薬の投与では、例えば2-3週サイクルから4-6週サイクルの治療に変更または遅らせることを考慮する。
  • 局所進行非小細胞肺癌の放射線化学療法後の地固め療法としてDurvalumabの適応がある場合は、行うべきである。
  • 抗PD-(L)1抗体薬を12あるいは18ヶ月以上投与している症例では、次サイクルを遅らせる、サ イクル数を減らす、あるいは全体に治療間隔を長くすることを考慮しても良い。

※Content 4 was written referring to the guideline of The International Association for the Study of Lung Cancer (IASLC) with permission of IALC.
以上の内容は世界肺癌学会議の了承を得て、IALCの指針を参考に記載しました。

※各がん腫に対する治療方針の詳細はESMOの診療指針を参照 (ESMOの了解取得済み):
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90日レポート郵送提出が返ってきた

 昨日外出からもどり、コンドの私のポストを見たら、電気料金の明細お知らせと封筒が入っていた。宛名書きを見てびっくり。私の字だ、ということはイミグレからの返事だ。忘れていたわけではないが、今月中に来たらラッキーとくらいに思っていた。

 今回の90日レポートは、オンライン申請ができず、かなりいらいらした。そしてワクチンのことでも悩んでストレス満載の私だった。
ストレスの原因はワクチン争奪戦と90日レポートetc
でもそれから1ヶ月ちょっとで、ワクチンのことも90日レポートのことも片付いてしまった。自分で何かを努力したわけではないので、運よく終わった感じだ。

 以前は、日本へ一時帰国したり近隣国に旅行すれば90日がリセットされるので、それほど気にならなかったし、たいていオンライン申請もうまくいっていたのだ。でも4月はギリギリまでオンライン申請が「工事中」だったし、先月は入力2ページ目から次に進めなかった。そこで郵送にチャレンジしたのだが、その時お世話になったのがこのブログだ。

 siam manao-life郵送した90日レポートが無事受理され戻ってきた」

とても詳しく説明されているので、郵送を考えておられる方は、これを見れば簡単にできると思う。リンクさせていただいたのは昨年の記事だが、今年も郵送でされたことを書いておられた。4月に出されたものが1ヶ月半ほどして返ってきたということなので、私も気長に待つことにした。

 前回の90日レポートは7月23日が締め切りだった。オンライン申請は15日前から7日前まで(ただあるサイトには締め切り当日までOKになったと載っていたのだが、まだ確かめていない)、一方郵送は15日前までにイミグレに到着するようにと移民局のサイトには書いてある。これが腹立たしいところだ。オンライン申請がだめだった場合、郵送に切り替えたいところだが、それではイミグレに15日前に到着は不可能になってしまう。でも上記のmanaoさんのブログには7日前でも大丈夫だったと書いてあったので、私も今回は以下の日程で出した。

 15日前の7月8日朝オンライン申請を試すが入力2ページ目以降進めず、当日中に着くことを期待して9時前に郵便局からEMSで郵送。11時15分にその郵便局を出発しLaksiの郵便局へ。なぜか16時過ぎに出発したようだが、遅すぎて郵便局へ戻る。翌日朝9:55に出発したが、到着時間は15:36。ということで結局14日前に着いたようだ。

 そして返ってきた封筒の中には、「受領書(タイ語で手紙とハンコが押されていた)」「次回用のTM47」私が送った「パスポートのコピー」がホッチキスでとめて入っていた。つまり次回の90日レポートはこの送り返された書類一式をそのまま使うことができるので、ありがたい話ではある。

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 ただ先に書いたように、郵送とオンライン申請の期間を少しずらしてほしい。郵送が7日前までに到着でよいのなら、1週間オンライン申請を試すこともできる。いやそれよりオンライン申請のサイトの不備を直してほしい。郵送だと移民局の職員も、それだけ仕事が増えることになるのに、どうしてオンライン申請を確実にできるようにしてくれないのだろう。いやもっと言うなら90日レポートを無くしてほしい。これはタイ在住の外国人全員が希望している事だろう。


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(世界肺癌学会議 IASLCの指針を参考に作成)

1) どのようにがんの診療をすべきか?

  • 通常の時と同様に、病理診断、病期診断、および点滴治療が必要な患者さんは入院あるいは外来で診療を行う。現在治療している患者さんは、そのまま継続を試みるが、長期経過観察中やがんサバイバーの方の診察は延期を考慮される。
  • 抗がん薬の点滴による治療は継続する。点滴の投与スケジュールを変更(毎週投与から3週毎への投与、3週毎の投与から4~5週毎への投与)し、外来受診の回数を減らすことも考慮する。病勢が安定していれば、1サイクル分の休薬期間を設けることも考慮する。画像評価を少し延期することも可能である。血液検査は、近医にて施行することを考慮する。

2) 肺がん疑いの患者への検査は?

  • 前もって電話で、あるいは診察室に入る前にCOVID-19に関する症状スクリーニングを行う。
  • CTガイド下針生検が困難になる重大な合併症がなければ、CTガイド下針生検で病理診断を行う(日本ではまず気管支鏡を行うことが多いが、COVID-19流行地域では気管支鏡の施行自体が医療者の曝露リスクが高い)。
  • 気管支鏡やEBUSは、マスクと透明なプラスチック・シールドなどの個人防護具(PPE)を用いて行う。症例により異なるが、緊急性のない検査なら2~4週の延期は可能である(特に病院内にCOVID-19患者が急増しているとき)。

3) 肺がんの疑われる、高齢者や基礎疾患のある患者への生検は?

  • 肺がんが疑われた場合には、COVID-19流行前と同様に、病理診断や病期診断の検査を行う。
  • 経胸壁(CTガイド下あるいはエコー下)針生検による確定診断が望ましい。
  • 症例により異なるが、気管支鏡検査は2~4週の延期を考慮できる。

4) 新しく診断されたがん患者に対する手術は?

  • 術前治療がすでに終了している場合、あるいは新しく診断されたsolid-typeの結節影の場合は、遅延無く手術が行われるべきである。
  • 肺がん部位のsolid componentの程度、PETでのSUV値、solid部分の大きさ、あるいは肺野条件でのすりガラス部分の縦隔条件での消失割合など総合的な判断に基づき手術延期が可能か否かを決定するが、極めて難しい判断となる。
  • 低リスクの早期がん病変、CT画像で微少浸潤腺がん、50%未満のsolid component、3 cm以下の原発巣など比較的早期のがんでは、4週間の手術延期は可能と考える。腫瘍量が大きい場合(例えば4 cm以上、N1陽性、明らかなN2陽性)には、腫瘍内科医は術前の化学療法や化学放射線療法を推奨する。

5) 高齢や基礎疾患を有する患者に対する手術は?

  • 体幹部定位放射線治療(SBRT)などの有効な局所療法が可能な施設が近くにあればそこでの治療が適切であると思われるが、遠距離を移動することは避けたほうが良い。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者であっても、外科手術の対象となるか否かはCOVID-19流行前と同じ基準で判断するのが望ましい。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者の手術適応の判断が難しい場合は、SBRTの可能施設か腫瘍内科へ紹介する。

6)術後化学療法は?

  • 術後再発リスクの高い患者(T3/4 or N2)で、65歳未満で全身状態が良ければ、化学療法が行われるべきである。
  • 再発リスクが中等度の患者(T2b-T3N0 or N1)では、個々の症例のリスクとベネフィット (年齢、基礎疾患の有無、全身状態、副作用など)を考慮するが、治療することが望ましい。
  • 再発リスクが低い患者(T1A-T2bN0)では、個々の症例における化学療法のリスクとベネフィットを考え、治療のメリットが低ければ治療の延期を考慮する。
  • 術後6~12週後の化学療法開始も許容される。
  • 高齢者(年齢≥70歳)や基礎疾患のある患者では、中止も考慮する。
  • 発熱性好中球減少症のリスクが10-15%<のレジメンでは、G-CSF投与を考慮する。
  • 術前・術後療法の適応は、COVID-19流行前と同じ基準で行う。
  • 切除可能なcStage III症例では、術前化学療法を行うべきである。

7)化学放射線療法は続ける?どうして?

  • 限局型小細胞癌、切除不能非小細胞肺癌 (stage III)では同時化学放射線療法を行うべきである。
  • 化学放射線療法は、通常がんの根治を目指して行っているので、既に治療が開始されている場合には完遂するべきである。
  • 切除不能非小細胞肺癌 (stage II)の治療オプションとして、化学放射線療法を考慮することができる。
  • 上大静脈症候群、喀血、脊髄圧迫、骨転移による疼痛、他の生命を脅かすようなOncology emergencyに対して放射線照射を行うべきである。

8)新規化学療法の導入は?

新しく診断された患者には、通常化学療法が行われるべきである。患者がCOVID-19に罹患している場合は、肺炎の状態を考慮して治療を少し遅らせるべきかどうかを慎重に判断する。

9)化学療法は続けるべき?

  • 一般に、切除不能肺癌に対する化学療法は続けるべきである。
  • 治療プロトコールを2週間に1回から3週間に1回のものに変更する、可能であれば点滴治療から内服薬に変更する、など受診回数を減らすことが考慮される。
  • 適切な用量調整にもかかわらず発熱性好中球減少症のリスクが10%<の場合には、G-CSFの一次的予防投与を考慮する。
  • 採血検査を近医で行うことも考慮する。
  • 化学放射線療法後の限局型小細胞肺癌に対する予防的全脳照射(PCI)は行うべきである。

10) 維持療法は続けるべき?

  • 続けることが望ましい。
  • 3から4週の休薬期間または治療と治療の間隔を延長することは考慮しても良い。

11) 新規治療は導入すべき?

新しく診断された転移のあるがん患者に対して治療の種類に関わらず標準的治療を提供し、疾患を制御し、生活の質を維持し、より良いPSを維持または達成すべきである。

12) 分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬の治療は?

  • 分子標的治療は行うべきである。経過観察の期間は個人の状況により6週から12週程度まで延長しても良い。
  • 抗PD- (L) 1抗体薬の投与では、例えば2-3週サイクルから4-6週サイクルの治療に変更または遅らせることを考慮する。
  • 局所進行非小細胞肺癌の放射線化学療法後の地固め療法としてDurvalumabの適応がある場合は、行うべきである。
  • 抗PD-(L)1抗体薬を12あるいは18ヶ月以上投与している症例では、次サイクルを遅らせる、サ イクル数を減らす、あるいは全体に治療間隔を長くすることを考慮しても良い。

※Content 4 was written referring to the guideline of The International Association for the Study of Lung Cancer (IASLC) with permission of IALC.
以上の内容は世界肺癌学会議の了承を得て、IALCの指針を参考に記載しました。

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ビルマの竪琴とアユタヤ

 今の若い世代は子どもの頃に「ビルマの竪琴」を読んだことがあるのだろうか。家の本棚に日本の名作とか名前のついた「ビルマの竪琴 竹山道夫」があったので、まだ10歳にもならない頃に読んだ。きっと母が買ってきたのだと思う。でもその頃は、それが子ども向けに書かれた本だとは思いもしなかった。あまり深く考えられずに、「なぜこの人はみんなと一緒に帰らないのだろう」と思った。

 初めてのタイ旅行の2年後、市川崑監督の「ビルマの竪琴1985年版」が公開された。実は初めての旅行では一日ツアーでアユタヤを訪れ、寝釈迦仏を見た記憶がある。ものすごく大きくて、周りに何もなかったなとおぼろげに覚えているだけで、お寺の名前はまったく記憶になかった。でも10年ほど前に1人で訪れたとき、やはりここがビルマの竪琴のロケに使われた場所なんだろうと思った。だから、タイに住むようになり、知人友人をアユタヤに案内するたびに、「ここでビルマの竪琴のロケがあったんだよ」と物知り顔で説明していた。

 でも最近タイ人の知人から「日本人はアユタヤが好きだね」と言われ、「日本には寝釈迦仏がないから、見たいんですよ」と答えると、「ワットヤイチャイモンコンね」と言われた。えっそうなのと思い、ネットでググると、観光サイトの書き込みに「ビルマの竪琴のロケ地となったワットヤイチャイモンコン」というのを見つけた。今まで私が信じていたことは間違いだったのか!でも私は実際に寝仏を見た後に映画を見て、「あそこだ!」と思った記憶があるのだ。

 そこでネットで「ビルマの竪琴、ロケ地」とググってみると、最初に出てきたのはミャンマー、ヤンゴンにあるシュエダゴンパゴダとチャウタッジー寝釈迦仏だった。でもこれは1956年版のロケ地で、その映像も古すぎて探しようがない。でも私は4年前にミャンマーに行った時、どちらも訪れたので覚えている。今のシュエダゴンパゴダは金色の豪華な寺院なので、映画のイメージとはそぐわない。チャウタッジー寝釈迦仏も修復中だったが、色鮮やかだった。

シュエダゴンパゴダ
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チャウダッジー寝釈迦仏
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 そして先に書いたワットヤイチャンモンコンがロケ地であるというブログ、でも私が思っていたワットローカヤスタがロケ地だという記事も見つけた。

ワットヤイチャンモンコン
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 ワットヤイチャンモンコンの寝釈迦仏
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ワットローカヤスタ
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 そしてネットの素晴らしさは26年前の映画の予告編がYouTubeで見れること。その中で見つけたのは、ワットヤイチャンモンコンの仏塔とワットローカヤスタの寝釈迦仏だった。と言うことは、私の思い込みも正しかったということだ。

 ある記事の中に、ビルマの竪琴はミャンマーで公開されていないとあった。またある人がミャンマー人にこのビデオを部分的に見せたところ、「ミャンマー人はこんなことをしない」とか「ミャンマーの文化をわかっていない」と意見が出たとのことだった。ミャンマーの僧は楽器を弾くことも歌うことも許されていないそうだ。

 1985年の頃はビルマでロケが許されずタイでの撮影となったとか。現在のミャンマーの政情では無理だが、もしもう一度ビルマの竪琴が映画化される機会があれば、今度はもっとミャンマー人の文化や慣習に沿って作ってもらえるのではないか。

 子どもの頃に理解できなかった主人公水島の気持ちを、今は少しわかると思う。敵味方に関わらず、死んでいった人のために祈りつづけることは、平和への願いでもある。この物語が子ども向けに書かれたというのも、作者の竹山道夫氏の平和への想いなのだろうと、改めて思った。
 
  そして 最近あまり日本のニュースに取り上げられなくなったミャンマーの人たちのことが心配だ。これまで3回ミャンマーを訪れたことがあるが、そのたびに親切なミャンマー人の方にお世話になった。あの人たちは今どうされているのだろう。

 タイでも連日コロナのニュースばかりで、お隣のミャンマーのニュースはほとんど聞かない。でも軍による弾圧やコロナ感染の増加は、かなりのものではないだろうか。 どうかミャンマーの普通の人たちが安心して生活できる毎日をとりもどせるようにと願ってやまない。

 

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(世界肺癌学会議 IASLCの指針を参考に作成)

1) どのようにがんの診療をすべきか?

  • 通常の時と同様に、病理診断、病期診断、および点滴治療が必要な患者さんは入院あるいは外来で診療を行う。現在治療している患者さんは、そのまま継続を試みるが、長期経過観察中やがんサバイバーの方の診察は延期を考慮される。
  • 抗がん薬の点滴による治療は継続する。点滴の投与スケジュールを変更(毎週投与から3週毎への投与、3週毎の投与から4~5週毎への投与)し、外来受診の回数を減らすことも考慮する。病勢が安定していれば、1サイクル分の休薬期間を設けることも考慮する。画像評価を少し延期することも可能である。血液検査は、近医にて施行することを考慮する。

2) 肺がん疑いの患者への検査は?

  • 前もって電話で、あるいは診察室に入る前にCOVID-19に関する症状スクリーニングを行う。
  • CTガイド下針生検が困難になる重大な合併症がなければ、CTガイド下針生検で病理診断を行う(日本ではまず気管支鏡を行うことが多いが、COVID-19流行地域では気管支鏡の施行自体が医療者の曝露リスクが高い)。
  • 気管支鏡やEBUSは、マスクと透明なプラスチック・シールドなどの個人防護具(PPE)を用いて行う。症例により異なるが、緊急性のない検査なら2~4週の延期は可能である(特に病院内にCOVID-19患者が急増しているとき)。

3) 肺がんの疑われる、高齢者や基礎疾患のある患者への生検は?

  • 肺がんが疑われた場合には、COVID-19流行前と同様に、病理診断や病期診断の検査を行う。
  • 経胸壁(CTガイド下あるいはエコー下)針生検による確定診断が望ましい。
  • 症例により異なるが、気管支鏡検査は2~4週の延期を考慮できる。

4) 新しく診断されたがん患者に対する手術は?

  • 術前治療がすでに終了している場合、あるいは新しく診断されたsolid-typeの結節影の場合は、遅延無く手術が行われるべきである。
  • 肺がん部位のsolid componentの程度、PETでのSUV値、solid部分の大きさ、あるいは肺野条件でのすりガラス部分の縦隔条件での消失割合など総合的な判断に基づき手術延期が可能か否かを決定するが、極めて難しい判断となる。
  • 低リスクの早期がん病変、CT画像で微少浸潤腺がん、50%未満のsolid component、3 cm以下の原発巣など比較的早期のがんでは、4週間の手術延期は可能と考える。腫瘍量が大きい場合(例えば4 cm以上、N1陽性、明らかなN2陽性)には、腫瘍内科医は術前の化学療法や化学放射線療法を推奨する。

5) 高齢や基礎疾患を有する患者に対する手術は?

  • 体幹部定位放射線治療(SBRT)などの有効な局所療法が可能な施設が近くにあればそこでの治療が適切であると思われるが、遠距離を移動することは避けたほうが良い。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者であっても、外科手術の対象となるか否かはCOVID-19流行前と同じ基準で判断するのが望ましい。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者の手術適応の判断が難しい場合は、SBRTの可能施設か腫瘍内科へ紹介する。

6)術後化学療法は?

  • 術後再発リスクの高い患者(T3/4 or N2)で、65歳未満で全身状態が良ければ、化学療法が行われるべきである。
  • 再発リスクが中等度の患者(T2b-T3N0 or N1)では、個々の症例のリスクとベネフィット (年齢、基礎疾患の有無、全身状態、副作用など)を考慮するが、治療することが望ましい。
  • 再発リスクが低い患者(T1A-T2bN0)では、個々の症例における化学療法のリスクとベネフィットを考え、治療のメリットが低ければ治療の延期を考慮する。
  • 術後6~12週後の化学療法開始も許容される。
  • 高齢者(年齢≥70歳)や基礎疾患のある患者では、中止も考慮する。
  • 発熱性好中球減少症のリスクが10-15%<のレジメンでは、G-CSF投与を考慮する。
  • 術前・術後療法の適応は、COVID-19流行前と同じ基準で行う。
  • 切除可能なcStage III症例では、術前化学療法を行うべきである。

7)化学放射線療法は続ける?どうして?

  • 限局型小細胞癌、切除不能非小細胞肺癌 (stage III)では同時化学放射線療法を行うべきである。
  • 化学放射線療法は、通常がんの根治を目指して行っているので、既に治療が開始されている場合には完遂するべきである。
  • 切除不能非小細胞肺癌 (stage II)の治療オプションとして、化学放射線療法を考慮することができる。
  • 上大静脈症候群、喀血、脊髄圧迫、骨転移による疼痛、他の生命を脅かすようなOncology emergencyに対して放射線照射を行うべきである。

8)新規化学療法の導入は?

新しく診断された患者には、通常化学療法が行われるべきである。患者がCOVID-19に罹患している場合は、肺炎の状態を考慮して治療を少し遅らせるべきかどうかを慎重に判断する。

9)化学療法は続けるべき?

  • 一般に、切除不能肺癌に対する化学療法は続けるべきである。
  • 治療プロトコールを2週間に1回から3週間に1回のものに変更する、可能であれば点滴治療から内服薬に変更する、など受診回数を減らすことが考慮される。
  • 適切な用量調整にもかかわらず発熱性好中球減少症のリスクが10%<の場合には、G-CSFの一次的予防投与を考慮する。
  • 採血検査を近医で行うことも考慮する。
  • 化学放射線療法後の限局型小細胞肺癌に対する予防的全脳照射(PCI)は行うべきである。

10) 維持療法は続けるべき?

  • 続けることが望ましい。
  • 3から4週の休薬期間または治療と治療の間隔を延長することは考慮しても良い。

11) 新規治療は導入すべき?

新しく診断された転移のあるがん患者に対して治療の種類に関わらず標準的治療を提供し、疾患を制御し、生活の質を維持し、より良いPSを維持または達成すべきである。

12) 分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬の治療は?

  • 分子標的治療は行うべきである。経過観察の期間は個人の状況により6週から12週程度まで延長しても良い。
  • 抗PD- (L) 1抗体薬の投与では、例えば2-3週サイクルから4-6週サイクルの治療に変更または遅らせることを考慮する。
  • 局所進行非小細胞肺癌の放射線化学療法後の地固め療法としてDurvalumabの適応がある場合は、行うべきである。
  • 抗PD-(L)1抗体薬を12あるいは18ヶ月以上投与している症例では、次サイクルを遅らせる、サ イクル数を減らす、あるいは全体に治療間隔を長くすることを考慮しても良い。

※Content 4 was written referring to the guideline of The International Association for the Study of Lung Cancer (IASLC) with permission of IALC.
以上の内容は世界肺癌学会議の了承を得て、IALCの指針を参考に記載しました。

※各がん腫に対する治療方針の詳細はESMOの診療指針を参照 (ESMOの了解取得済み):
https://www.esmo.org/guidelines/cancer-patient-management-during-the-covid-19-pandemi



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タイのワクチン接種率

 今日のタイの新規感染者数は20902人で死亡者が302人だった。新規感染者はずっと2万人を超えているが、それよりも死亡者が急に増えているのが心配だ。バンコクでも79人が亡くなっているが、人口比からするとロッブリーの22人もかなりの数だと思う。

 私の周りではワクチン接種をした人が増えてきて、バンコクでは接種率が80%を超えたと聞いたのに、なぜそれほど減らないのだろうと疑問に思っていた。でもいつも見ているテレビニュースでは、バンコクだけの詳しい接種状況が説明されないので、英語のニュースサイトなども見たが見つからない。でも意外なところで見つかった。

 確か5月ごろに、ラインのやりとりをしている卒業生が、หมอพร้อมをラインに入れた方がいいですよというので、あまり考えずに入れた。毎日注意事項みたいなものが送られてくるのだが、完全にタイ語なので、あまり真剣に読んでいなかった。でもメニューにワクチン情報というのがあり、それを開いてみると、全国のワクチン接種状況だけでなく、地域別、接種回数別にも表示されることがわかった。

 これが全国の今日現在のワクチン接種率で、26.86%
緑色の濃い地域が接種率が高い 
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でも2回目も接種が終わっているのは7.79%
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そしてバンコクだと、全体で80.78%
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2回目が終わっているのは、わずか18.16%
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 これは確かに厳しい状況だ。バンコクでは80%以上という情報を安易に捉えてしまっていた。確かに私の知人のタイ人も、ほとんどが1回目の接種だけしか終わっていない。アストラゼネカだと6月に打った人がようやく9月以降に2回目を打つことになる。

 先日シノバックを2回接種した医師の方が感染して亡くなったのに、政府はまだ新たにシノバックを購入するらしい。そして事実かはわからないが、バンコクではかなりの人間がアストラゼネカを接種しているが、地方ではシノバックが多いという話も聞いた。最近ファイザーを医療従事者でないVVIP (Very Very Important Person)の人が打ったとかいうニュースもあったが、バンコクに優先順位があるのは明らかだ。そしてその恩恵を受けて、私もファイザーを接種できたわけだが。

 一昨日大使館のメールで、ようやくチェンマイの日本人の方もワクチン予約が始まったと知った。でもまだ60歳以上か疾患を持つ人、妊娠12週以降の妊婦のみで、ワクチンはアストラゼネカ。チェンマイには日本人高齢者も多いと聞くので、少しホッとされているかもしれない。でも他の地域に住む日本人の方は、接種の機会があるのだろうか。

 9月10月で、アストラゼネカの2回目接種が進むと思う。そうなればバンコクの感染者も減っていくのではないだろうか(希望的観測)。バンコクの残り20%が、近隣3カ国からの労働者である可能性は高いと思うのだが、その人たちにも早くワクチン接種の機会を与えてあげて欲しい。



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(世界肺癌学会議 IASLCの指針を参考に作成)

1) どのようにがんの診療をすべきか?

  • 通常の時と同様に、病理診断、病期診断、および点滴治療が必要な患者さんは入院あるいは外来で診療を行う。現在治療している患者さんは、そのまま継続を試みるが、長期経過観察中やがんサバイバーの方の診察は延期を考慮される。
  • 抗がん薬の点滴による治療は継続する。点滴の投与スケジュールを変更(毎週投与から3週毎への投与、3週毎の投与から4~5週毎への投与)し、外来受診の回数を減らすことも考慮する。病勢が安定していれば、1サイクル分の休薬期間を設けることも考慮する。画像評価を少し延期することも可能である。血液検査は、近医にて施行することを考慮する。

2) 肺がん疑いの患者への検査は?

  • 前もって電話で、あるいは診察室に入る前にCOVID-19に関する症状スクリーニングを行う。
  • CTガイド下針生検が困難になる重大な合併症がなければ、CTガイド下針生検で病理診断を行う(日本ではまず気管支鏡を行うことが多いが、COVID-19流行地域では気管支鏡の施行自体が医療者の曝露リスクが高い)。
  • 気管支鏡やEBUSは、マスクと透明なプラスチック・シールドなどの個人防護具(PPE)を用いて行う。症例により異なるが、緊急性のない検査なら2~4週の延期は可能である(特に病院内にCOVID-19患者が急増しているとき)。

3) 肺がんの疑われる、高齢者や基礎疾患のある患者への生検は?

  • 肺がんが疑われた場合には、COVID-19流行前と同様に、病理診断や病期診断の検査を行う。
  • 経胸壁(CTガイド下あるいはエコー下)針生検による確定診断が望ましい。
  • 症例により異なるが、気管支鏡検査は2~4週の延期を考慮できる。

4) 新しく診断されたがん患者に対する手術は?

  • 術前治療がすでに終了している場合、あるいは新しく診断されたsolid-typeの結節影の場合は、遅延無く手術が行われるべきである。
  • 肺がん部位のsolid componentの程度、PETでのSUV値、solid部分の大きさ、あるいは肺野条件でのすりガラス部分の縦隔条件での消失割合など総合的な判断に基づき手術延期が可能か否かを決定するが、極めて難しい判断となる。
  • 低リスクの早期がん病変、CT画像で微少浸潤腺がん、50%未満のsolid component、3 cm以下の原発巣など比較的早期のがんでは、4週間の手術延期は可能と考える。腫瘍量が大きい場合(例えば4 cm以上、N1陽性、明らかなN2陽性)には、腫瘍内科医は術前の化学療法や化学放射線療法を推奨する。

5) 高齢や基礎疾患を有する患者に対する手術は?

  • 体幹部定位放射線治療(SBRT)などの有効な局所療法が可能な施設が近くにあればそこでの治療が適切であると思われるが、遠距離を移動することは避けたほうが良い。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者であっても、外科手術の対象となるか否かはCOVID-19流行前と同じ基準で判断するのが望ましい。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者の手術適応の判断が難しい場合は、SBRTの可能施設か腫瘍内科へ紹介する。

6)術後化学療法は?

  • 術後再発リスクの高い患者(T3/4 or N2)で、65歳未満で全身状態が良ければ、化学療法が行われるべきである。
  • 再発リスクが中等度の患者(T2b-T3N0 or N1)では、個々の症例のリスクとベネフィット (年齢、基礎疾患の有無、全身状態、副作用など)を考慮するが、治療することが望ましい。
  • 再発リスクが低い患者(T1A-T2bN0)では、個々の症例における化学療法のリスクとベネフィットを考え、治療のメリットが低ければ治療の延期を考慮する。
  • 術後6~12週後の化学療法開始も許容される。
  • 高齢者(年齢≥70歳)や基礎疾患のある患者では、中止も考慮する。
  • 発熱性好中球減少症のリスクが10-15%<のレジメンでは、G-CSF投与を考慮する。
  • 術前・術後療法の適応は、COVID-19流行前と同じ基準で行う。
  • 切除可能なcStage III症例では、術前化学療法を行うべきである。

7)化学放射線療法は続ける?どうして?

  • 限局型小細胞癌、切除不能非小細胞肺癌 (stage III)では同時化学放射線療法を行うべきである。
  • 化学放射線療法は、通常がんの根治を目指して行っているので、既に治療が開始されている場合には完遂するべきである。
  • 切除不能非小細胞肺癌 (stage II)の治療オプションとして、化学放射線療法を考慮することができる。
  • 上大静脈症候群、喀血、脊髄圧迫、骨転移による疼痛、他の生命を脅かすようなOncology emergencyに対して放射線照射を行うべきである。

8)新規化学療法の導入は?

新しく診断された患者には、通常化学療法が行われるべきである。患者がCOVID-19に罹患している場合は、肺炎の状態を考慮して治療を少し遅らせるべきかどうかを慎重に判断する。

9)化学療法は続けるべき?

  • 一般に、切除不能肺癌に対する化学療法は続けるべきである。
  • 治療プロトコールを2週間に1回から3週間に1回のものに変更する、可能であれば点滴治療から内服薬に変更する、など受診回数を減らすことが考慮される。
  • 適切な用量調整にもかかわらず発熱性好中球減少症のリスクが10%<の場合には、G-CSFの一次的予防投与を考慮する。
  • 採血検査を近医で行うことも考慮する。
  • 化学放射線療法後の限局型小細胞肺癌に対する予防的全脳照射(PCI)は行うべきである。

10) 維持療法は続けるべき?

  • 続けることが望ましい。
  • 3から4週の休薬期間または治療と治療の間隔を延長することは考慮しても良い。

11) 新規治療は導入すべき?

新しく診断された転移のあるがん患者に対して治療の種類に関わらず標準的治療を提供し、疾患を制御し、生活の質を維持し、より良いPSを維持または達成すべきである。

12) 分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬の治療は?

  • 分子標的治療は行うべきである。経過観察の期間は個人の状況により6週から12週程度まで延長しても良い。
  • 抗PD- (L) 1抗体薬の投与では、例えば2-3週サイクルから4-6週サイクルの治療に変更または遅らせることを考慮する。
  • 局所進行非小細胞肺癌の放射線化学療法後の地固め療法としてDurvalumabの適応がある場合は、行うべきである。
  • 抗PD-(L)1抗体薬を12あるいは18ヶ月以上投与している症例では、次サイクルを遅らせる、サ イクル数を減らす、あるいは全体に治療間隔を長くすることを考慮しても良い。

※Content 4 was written referring to the guideline of The International Association for the Study of Lung Cancer (IASLC) with permission of IALC.
以上の内容は世界肺癌学会議の了承を得て、IALCの指針を参考に記載しました。

※各がん腫に対する治療方針の詳細はESMOの診療指針を参照 (ESMOの了解取得済み):
https://www.esmo.org/guidelines/cancer-patient-management-during-the-covid-19-pandemi



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