今日は今のコースの最終日だったので、チュラロンコン大学のIntensive Thaiコースについて書いてみようと思う。私が、このコースのことを知ったのはもう4年前で、ちょうどタイに来て1年が経ったころだった。同僚が学期休みの間にこのコースを受講すると聞いて、私もやってみようと思ったのだ。
1~3が初級クラス、4~6が中級クラス、7~9が上級クラスとなる。ただし上級クラスはレベルは同じでトピックが違うので、毎回一つのクラスしか開かれない。6週間100時間の授業で27000バーツと、学費は他のタイ語学校に比べると高い。かなり厳しいが力はつくという評判だったので、ぜひ受けてみようと思った。
日本への一時帰国の時にクラス分けテストがあったため、私はメールで問題を受け取り、会話の代わりに自分の音声を録音して送った。するとレベル4からという返事が来た。でも実際私の実力はレベル4には厳しく、入ったクラスの中で、一番劣等生じゃないかと思っていた。
その時のメンバーは韓国人が3人、香港人が1人、そして日本人が5人だった。でもこのメンバーが本当にいい人ばかりで、今もタイに残っているのは2人だが、コースが終わって2年間ほどは、年に数回会って食事をしていた。あのメンバーだったから、厳しい6週間を乗り切れたのだと思う。
それから3年半、仕事を辞めて、ようやくタイ語の勉強を再開できることになった。それが今年の1月からで、ちょうど大学もオンライン授業のみになり、バンコクの規制も少し厳しくなったころだった。
このコースは奇数月の始めから6週間の授業があり、2週間休みが入ってまた次のコースが始まる。私は1月から、レベル5、6、8、9と続け、ちょうど今日9を終えたところだ。残りは10月から始まるレベル7のみとなった。
このコースを終える頃には、タイ語がペラペラに話せるようになると甘い期待をしていた。しかし、語学というのは難しい。タイに住んでいても、コロナ禍で人と会わない生活をしているので、タイ語を使う機会も少ない。テレビやYouTubeでタイ語を聞く機会はあるが、それも限界を感じている。年齢のせいか記憶力の低下で、どれだけ単語を覚えても、どんどん忘れていく。あーもう情けない。
オンラインだと以前のようにクラスメートと話したり一緒に食事に行ったりすることがなく、人間関係も希薄なままだ。だから勉強を続けるのは、ひたすら自分との戦いのような気がする。実際、オンラインで受けるテストは、そのテスト中ビデオをオフにしていると、Google翻訳使いまくりというのもOKだ。プレゼンも原稿を覚える必要もない。ただ他の生徒もGoogle翻訳を使っているだろうと思うのは、プレゼンにやたら難しい言葉がたくさん出てくることだ。時には、自分が書いたものを読めない生徒もいる。
またオンラインだからこそのメリットは、先生がパワーポイントや授業中のノートを、後でGoogle Classroomにアップしてくださることが多いことだ。対面授業だとノートを取るのに気を取られて、耳がついていかないことも多かったが、後でノートが来ると思うと、授業中は聞くことに集中できる。
私にとっての利点は、オンラインで学費が安くなったこと(28000バーツ→ 23000バーツ)、通学時間がかからないことだろうか。宿題が重なると、朝から晩までやっても時間が足りなくなることもあり、ずっと家でやれるのはありがたかった。
そして一番のメリットは、コロナの自粛生活でやるべきことがあることだ。授業は午後1時から4時なので、午前中2、3時間は予習をしている。宿題が出た日は、授業のあともすぐ宿題に取り掛かることもある。本当に気を抜けるのは、夕食のあとくらいだ。だからもしこのコースを受けていなかったら、私は何をしていたのだろうかと思う。
還暦を過ぎてからの勉強は、若い時のようにはいかない。記憶力も集中力も落ちている。でも勉強することが楽しいと思えるのは、逆に年を取ったからじゃないだろうか。あと一つ残ったコースも、精一杯頑張ろうと思う。
コース終了の自分へのご褒美で、久しぶりにインド料理のデリバリーを頼んだ。ライタ(ヨーグルトサラダ)に青唐辛子がたくさん入っているのに気づかず、食べて口の中が爆発しそうになった。最近自炊ばかりで、あまり辛い物を食べていなかったために、ちょっとお腹もびっくりしている。ビリヤニセットに、カレースープ、ライタ、デザートもついていて、単品で揚げ物を一つずつ。ビリヤニは半分残っているが、もう食べすぎでお腹いっぱい。


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