火曜の午前中とのことで、二つ返事で引き受けた。今の4年生は、入学時から3年間教えた学生なので、ほぼ全員を覚えている。送られてきたリストを見て、ほとんど顔と名前を思い出すことができた。
昨日はワクチンを打ちにいく学生もいるとのことで、人数もたった10人だったのだが、終わってみたら2時間以上が経過していた。ひさしぶりに学生たちの顔を見れて、本当にうれしかったのだが、オンライン授業の弊害を実感することとなった。
私がまだ勤めていた昨年12月の20日過ぎ、大学はいきなり「明日からオンライン授業」となった。その時は、1月に入れば対面授業が再開できると思っていたのだが、結局それ以来ずっとオンライン授業のままだ。だからオンライン授業の準備をしないまま、各教員に丸投げする形でオンライン授業が続けられた。
今年度については、私はもう退職してしまったので詳しくはわからない。でも昨日の学生の会話力は、昨年より落ちている学生がほとんどだった。対面授業をしていても、タイの大学は3月中旬に年度が終わり、新年度は6月中旬からなので、その間の休みが3か月もある。だからよほど意識の高い学生でないと、その間に日本語を忘れてしまう学生が多いのだ。
でも大学に行っていれば、中間考査のころまでにはなんとか以前並みの力を取り戻す学生が多いのだが、オンライン授業だけだと、実際日本語を話す時間がかなり少なくなっているのだと思う。昨日の会話に出てきた単語は、1,2年生で教えたものが多かったのに、それでも思い出せない学生が多かった。テストをしながら、何だか悲しくなってしまった。
そしてもうひとつ残念だったのは、その同僚のタイ人教師の日本語力も落ちていたことだ。彼は2年前日本の大学院を終えて教師になったので、その時は会話は全く問題がなかった。でも今回はラインでの日本語に不自然さが目についた。会話も、私が最初タイ語で話しかけたため、半分くらいがタイ語になった。
でもそれは当然だろう。大学へ教えに行っていれば、私たち日本人教師とは日本語で会話をするし、また日本人同士の会話を聞くこともできる。ステイホームでオンライン授業だけだと、どれほど日本語を使う機会があるのだろうか。
私自身もオンライン授業を受けているが、チュラロンコン大学のコースは1クラス10人以下の定員なので、4年前に大学内で対面授業を受けたときよりも厳しいと感じている。ただし、さぼろうと思えばさぼることもできるし、試験もスマホの辞書をつかっても先生には見えない。だからかなり自分に厳しくしないとだめだと思う。
学生たちにその厳しさを求めるのは難しい。昨日のテストも、2人は音声のみだったので、カンニングのし放題じゃないかと思う。まあ、単語をカンニングしても、それを文章にする力がないと、結局はできないのだが。
本当に早くすべての学校で対面授業ができるようになってほしい。子どもたちが学校に行けない世界なんてあってはならないと思う。
余談
セブンイレブンに、こんなふりかけが売っていた。小さな袋で8g入り15バーツ(約50円)。左側はオリジナル味 รสดั้งเดิม そして右側は私の大好物であるイカと塩卵炒め味 รสหมึกผัดไขเค็ม らしい。ということでその右側を食べてみたのだが、う~ん、なんというか、やっぱり日本製じゃないとしか言えない。すごくまずいかと言われたら、そんなことはないと思うのだが、家には日本製のふりかけがあるので、それと比べるとやっぱり・・・。まだオリジナル味は試していないので、さてリピ買いはあるのだろうか。

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