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がんになっても地球旅行

病気には無縁と思ってた元バックパッカー、タイの大学で日本語教師をしていた2019年4月バンコクで肺腺癌(1A)手術。2022年6月に日本に帰国後もタイをメインに地球旅行に出かけています。

2022年02月

バレンタインデーに何をあげる?

 
 今さらバレンタインデーを意識することもないが、今日はニュースと世間の様子を見て、バレンタインデーなんだと気がついた。そしてタイではチョコレートだけではないんだと思った。今日の日本は、デパートもスーパーも最後の大売り出しとばかりにチョコレート売り場が場所を占めているんじゃないだろうか。

 実は今チェンマイ空港のタイ航空ロイヤルラウンジでこれを書いている。今日ブログを書くつもりはなかったが、バレンタインデーを印象付けることがあったので、待ち時間に書くことにした。

 まずこれだ。チェックインで渡されたボーディングパス。一体何がついているんだと思った。 LOVEは一瞬手書きかと思ったが、どちらシールだった。

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 そしてラウンジに入って目立つところにあったバレンタインのお菓子コーナー

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ラテと一緒に美味しくいただきました

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 そして朝チェンマイの旧市街をブラブラ歩いたのだが、なぜか花屋が目について、どのお店もバラの花を売っていたのだ。これもタイ人はバレンタインデーにバラの花をあげるのが一般的らしい。でもそのため今の時期だけバラの花が高騰する。世論調査によるとバラの花をあげるべきという人が、世間では20%を超えているらしい。

 ここからは自宅で付け加えているが、うちの近くの市場でもバラの花束が100バーツで売られていた。帰りのMRTの中でも、花束を持っている人を見かけた。やはりプレゼントをするのだと実感。日本はモロゾフがバレンタインにチョコレートをと売り出したと聞いたことがある。タイでも最近日本の真似をしてチョコレートを送る人も増えたと聞く。でも今のところは、クッキーやカップケーキも人気だそうだ。日本のようにチョコレートばかりになるよりはいいんじゃないだろうか。

 


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一人旅とマラソン

 前に「タイ人は一人旅が嫌い?」というテーマを書いた。そして今、また一人旅を終えようとしていて、いろいろなことが頭に浮かんでくる。今日ふと思ったのは、一人旅はマラソンに似ている。

 実は30代後半になった頃、周りに影響されてランニングを始めた。20代にも学校のマラソン大会で女子生徒と一緒に5kmを走って、上位3分の1くらいに入っていた。でもまさかフルマラソンにチャレンジする日が来るとは夢にも思っていなかった。

 と言っても本気でマラソンに取り組んだのは3年ほどだ。その後オーストラリアで、10マイルマラソンに出たのが最後のレースで、以後は趣味程度しか走っていない。またいつかレースにでたいと思いながら、もう長い年月が経ってしまった。
 
 ハーフマラソンで2時間以上、フルマラソンだと4時間半ほど走り続けることになる。誰かと一緒に参加しても、結局はほとんど一人で走るのと同じだ。私はいつも最初のペースを作るまでが苦しく、その後ランナーズハイというアドレナリンが出て楽しい時間があり、35kmを過ぎた頃からは「もう2度とフルマラソンなんかするか」と思うほど苦しいが、ゴールと同時に全てを忘れる。そしてやっぱりまたチャレンジしたいと思うのだ。

 マラソン中はなにを考えているのかと聞かれることがよくあったが、はっきりわからない。本当にいろいろなことが頭を駆けめぐるのだ。そして一人旅もそうだ。カフェにいても食事をしても、基本は一人で声を出すこともなく、何かを考えている。

 マラソン中は周りの景色も楽しめる。アマチュアの大会でも沿道に応援する人がいてくれる。春や秋の大会なら、自然の美しさを愛でながら走ることができる。そして一人旅は人との会話が少ない分、自然の音が耳に入りやすい。鳥のさえずり、風で草木が揺れる音、牛の声が聞こえることもある。

 一人旅には辛いこともある。特に何かトラブルに見舞われたり、体調を崩した時は、自分で判断し行動しなければならない。旅行中の計画も一人でかんがえなければならない。マラソンも途中でトラブルが起こったら、自分で判断しなければならない。レース構成も、自分で決めなければならない。

 そして一人旅もマラソンもスタート前がかなり不安なのだ。誰かと一緒の旅行なら、不安より楽しみという気持ちが強いが、一人旅の前日は、何回やっても不安だ。ただどちらも一歩踏み出すと不安も消えていく。

 フルマラソンはもう挑戦するのは無理かなあ。若くないだけでなく、左肺が完全ではないし。それでもランニングはまた始めたい。コロナ以前はコンドのジムで週2程度は走っていたが、長い間閉鎖されていて、使えるようになっても重い腰が上がらない。

 話は変わるが、今回は北タイを旅していた。バックパッカーに大人気と言われる北タイのパーイは西洋人観光客がいっぱいだった。ウォーキングストリートに入ったら、なぜかドキドキしてしまった。これほど周りから英語が聞こえてくるのはいつ以来だろう。バンコクではそれほど見かけないので、西洋人旅行者はみんなパーイに来てるのではないかと思うほどだった。

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(世界肺癌学会議 IASLCの指針を参考に作成)

1) どのようにがんの診療をすべきか?

  • 通常の時と同様に、病理診断、病期診断、および点滴治療が必要な患者さんは入院あるいは外来で診療を行う。現在治療している患者さんは、そのまま継続を試みるが、長期経過観察中やがんサバイバーの方の診察は延期を考慮される。
  • 抗がん薬の点滴による治療は継続する。点滴の投与スケジュールを変更(毎週投与から3週毎への投与、3週毎の投与から4~5週毎への投与)し、外来受診の回数を減らすことも考慮する。病勢が安定していれば、1サイクル分の休薬期間を設けることも考慮する。画像評価を少し延期することも可能である。血液検査は、近医にて施行することを考慮する。

2) 肺がん疑いの患者への検査は?

  • 前もって電話で、あるいは診察室に入る前にCOVID-19に関する症状スクリーニングを行う。
  • CTガイド下針生検が困難になる重大な合併症がなければ、CTガイド下針生検で病理診断を行う(日本ではまず気管支鏡を行うことが多いが、COVID-19流行地域では気管支鏡の施行自体が医療者の曝露リスクが高い)。
  • 気管支鏡やEBUSは、マスクと透明なプラスチック・シールドなどの個人防護具(PPE)を用いて行う。症例により異なるが、緊急性のない検査なら2~4週の延期は可能である(特に病院内にCOVID-19患者が急増しているとき)。

3) 肺がんの疑われる、高齢者や基礎疾患のある患者への生検は?

  • 肺がんが疑われた場合には、COVID-19流行前と同様に、病理診断や病期診断の検査を行う。
  • 経胸壁(CTガイド下あるいはエコー下)針生検による確定診断が望ましい。
  • 症例により異なるが、気管支鏡検査は2~4週の延期を考慮できる。

4) 新しく診断されたがん患者に対する手術は?

  • 術前治療がすでに終了している場合、あるいは新しく診断されたsolid-typeの結節影の場合は、遅延無く手術が行われるべきである。
  • 肺がん部位のsolid componentの程度、PETでのSUV値、solid部分の大きさ、あるいは肺野条件でのすりガラス部分の縦隔条件での消失割合など総合的な判断に基づき手術延期が可能か否かを決定するが、極めて難しい判断となる。
  • 低リスクの早期がん病変、CT画像で微少浸潤腺がん、50%未満のsolid component、3 cm以下の原発巣など比較的早期のがんでは、4週間の手術延期は可能と考える。腫瘍量が大きい場合(例えば4 cm以上、N1陽性、明らかなN2陽性)には、腫瘍内科医は術前の化学療法や化学放射線療法を推奨する。

5) 高齢や基礎疾患を有する患者に対する手術は?

  • 体幹部定位放射線治療(SBRT)などの有効な局所療法が可能な施設が近くにあればそこでの治療が適切であると思われるが、遠距離を移動することは避けたほうが良い。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者であっても、外科手術の対象となるか否かはCOVID-19流行前と同じ基準で判断するのが望ましい。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者の手術適応の判断が難しい場合は、SBRTの可能施設か腫瘍内科へ紹介する。

6)術後化学療法は?

  • 術後再発リスクの高い患者(T3/4 or N2)で、65歳未満で全身状態が良ければ、化学療法が行われるべきである。
  • 再発リスクが中等度の患者(T2b-T3N0 or N1)では、個々の症例のリスクとベネフィット (年齢、基礎疾患の有無、全身状態、副作用など)を考慮するが、治療することが望ましい。
  • 再発リスクが低い患者(T1A-T2bN0)では、個々の症例における化学療法のリスクとベネフィットを考え、治療のメリットが低ければ治療の延期を考慮する。
  • 術後6~12週後の化学療法開始も許容される。
  • 高齢者(年齢≥70歳)や基礎疾患のある患者では、中止も考慮する。
  • 発熱性好中球減少症のリスクが10-15%<のレジメンでは、G-CSF投与を考慮する。
  • 術前・術後療法の適応は、COVID-19流行前と同じ基準で行う。
  • 切除可能なcStage III症例では、術前化学療法を行うべきである。

7)化学放射線療法は続ける?どうして?

  • 限局型小細胞癌、切除不能非小細胞肺癌 (stage III)では同時化学放射線療法を行うべきである。
  • 化学放射線療法は、通常がんの根治を目指して行っているので、既に治療が開始されている場合には完遂するべきである。
  • 切除不能非小細胞肺癌 (stage II)の治療オプションとして、化学放射線療法を考慮することができる。
  • 上大静脈症候群、喀血、脊髄圧迫、骨転移による疼痛、他の生命を脅かすようなOncology emergencyに対して放射線照射を行うべきである。

8)新規化学療法の導入は?

新しく診断された患者には、通常化学療法が行われるべきである。患者がCOVID-19に罹患している場合は、肺炎の状態を考慮して治療を少し遅らせるべきかどうかを慎重に判断する。

9)化学療法は続けるべき?

  • 一般に、切除不能肺癌に対する化学療法は続けるべきである。
  • 治療プロトコールを2週間に1回から3週間に1回のものに変更する、可能であれば点滴治療から内服薬に変更する、など受診回数を減らすことが考慮される。
  • 適切な用量調整にもかかわらず発熱性好中球減少症のリスクが10%<の場合には、G-CSFの一次的予防投与を考慮する。
  • 採血検査を近医で行うことも考慮する。
  • 化学放射線療法後の限局型小細胞肺癌に対する予防的全脳照射(PCI)は行うべきである。

10) 維持療法は続けるべき?

  • 続けることが望ましい。
  • 3から4週の休薬期間または治療と治療の間隔を延長することは考慮しても良い。

11) 新規治療は導入すべき?

新しく診断された転移のあるがん患者に対して治療の種類に関わらず標準的治療を提供し、疾患を制御し、生活の質を維持し、より良いPSを維持または達成すべきである。

12) 分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬の治療は?

  • 分子標的治療は行うべきである。経過観察の期間は個人の状況により6週から12週程度まで延長しても良い。
  • 抗PD- (L) 1抗体薬の投与では、例えば2-3週サイクルから4-6週サイクルの治療に変更または遅らせることを考慮する。
  • 局所進行非小細胞肺癌の放射線化学療法後の地固め療法としてDurvalumabの適応がある場合は、行うべきである。
  • 抗PD-(L)1抗体薬を12あるいは18ヶ月以上投与している症例では、次サイクルを遅らせる、サ イクル数を減らす、あるいは全体に治療間隔を長くすることを考慮しても良い。

※Content 4 was written referring to the guideline of The International Association for the Study of Lung Cancer (IASLC) with permission of IALC.
以上の内容は世界肺癌学会議の了承を得て、IALCの指針を参考に記載しました。

※各がん腫に対する治療方針の詳細はESMOの診療指針を参照 (ESMOの了解取得済み):
https://www.esmo.org/guidelines/cancer-patient-management-during-the-covid-19-pandemi


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サパーンタクシン近くにある二つのお寺


 旅行前は絶対にコロナになれない!と思い、ほぼ一週間は家に閉じこもっていた。でも中国正月の前日、ちょっと気分転換にお寺へ行った。サパーンタクシンからチャルンクルン通りを南に下がったのだが、中国正月らしいものに出会った。

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 さてお寺だが、ひとつは以前にも行ったことがあるワット・ヤーンナワ―。ここは地球の歩き方にも載っていて、これで行くのは3回目だ。バイクで行けば私の家から15分ほどしかかからない。でもBTSサパーンタクシン駅からでも歩いて5分ほどだと思う。船の形をした珍しいお寺だ。ラーマ3世が、当時中国との船の貿易が盛んだったことから、お寺の一部を交易船のように改築されたとのことだ。

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 ラーマ3世像
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 入口でお供えセットが20バーツで売られており、それを持って船の上に上がる。仏像があり、タイ人がお参りをしていた。

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上から見た景色は普通のお寺の建物
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 さて、もう一つはそこから500mほどチャルンクルン通りを南に歩いたところにあるワット・スッティワラーラーム。ここは、以前Google mapで見た写真が素敵だから行きたいと思っていた。
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 この仏像の前にお経が書かれたプレートがあったのだが、驚いたことにそこには日本語も!一応そのカタカナ読みとタイ語を見比べながら唱えてみた。教え子の学生にこの写真を送ってみたが、彼はお経を読めるけど、意味はあまりわからないと言っていた。私たちも日本語でお経を読むことができても、意味はあまりわからないから同じようなものか。
 
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おおきな仏像の後ろにも小さな仏像
金箔が貼られている
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美しい本堂は二階建て
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一階は絵画があり椅子が並べてあった
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二階にも美しい仏像
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上から眺めた仏塔
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本堂の両サイドには美しい彫像がある
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 きっとこのお寺はガイドブックには載っていないだろう。googleの口コミで読んだのだが、このお寺には日本で修行されたお坊さんがおられるそうだ。もしかすると日本のどこかのお寺と友好関係にあるのかもしれない。でもこんな身近なところで、日本と関係があるお寺があることに驚いたけれど嬉しくなった。


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(世界肺癌学会議 IASLCの指針を参考に作成)

1) どのようにがんの診療をすべきか?

  • 通常の時と同様に、病理診断、病期診断、および点滴治療が必要な患者さんは入院あるいは外来で診療を行う。現在治療している患者さんは、そのまま継続を試みるが、長期経過観察中やがんサバイバーの方の診察は延期を考慮される。
  • 抗がん薬の点滴による治療は継続する。点滴の投与スケジュールを変更(毎週投与から3週毎への投与、3週毎の投与から4~5週毎への投与)し、外来受診の回数を減らすことも考慮する。病勢が安定していれば、1サイクル分の休薬期間を設けることも考慮する。画像評価を少し延期することも可能である。血液検査は、近医にて施行することを考慮する。

2) 肺がん疑いの患者への検査は?

  • 前もって電話で、あるいは診察室に入る前にCOVID-19に関する症状スクリーニングを行う。
  • CTガイド下針生検が困難になる重大な合併症がなければ、CTガイド下針生検で病理診断を行う(日本ではまず気管支鏡を行うことが多いが、COVID-19流行地域では気管支鏡の施行自体が医療者の曝露リスクが高い)。
  • 気管支鏡やEBUSは、マスクと透明なプラスチック・シールドなどの個人防護具(PPE)を用いて行う。症例により異なるが、緊急性のない検査なら2~4週の延期は可能である(特に病院内にCOVID-19患者が急増しているとき)。

3) 肺がんの疑われる、高齢者や基礎疾患のある患者への生検は?

  • 肺がんが疑われた場合には、COVID-19流行前と同様に、病理診断や病期診断の検査を行う。
  • 経胸壁(CTガイド下あるいはエコー下)針生検による確定診断が望ましい。
  • 症例により異なるが、気管支鏡検査は2~4週の延期を考慮できる。

4) 新しく診断されたがん患者に対する手術は?

  • 術前治療がすでに終了している場合、あるいは新しく診断されたsolid-typeの結節影の場合は、遅延無く手術が行われるべきである。
  • 肺がん部位のsolid componentの程度、PETでのSUV値、solid部分の大きさ、あるいは肺野条件でのすりガラス部分の縦隔条件での消失割合など総合的な判断に基づき手術延期が可能か否かを決定するが、極めて難しい判断となる。
  • 低リスクの早期がん病変、CT画像で微少浸潤腺がん、50%未満のsolid component、3 cm以下の原発巣など比較的早期のがんでは、4週間の手術延期は可能と考える。腫瘍量が大きい場合(例えば4 cm以上、N1陽性、明らかなN2陽性)には、腫瘍内科医は術前の化学療法や化学放射線療法を推奨する。

5) 高齢や基礎疾患を有する患者に対する手術は?

  • 体幹部定位放射線治療(SBRT)などの有効な局所療法が可能な施設が近くにあればそこでの治療が適切であると思われるが、遠距離を移動することは避けたほうが良い。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者であっても、外科手術の対象となるか否かはCOVID-19流行前と同じ基準で判断するのが望ましい。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者の手術適応の判断が難しい場合は、SBRTの可能施設か腫瘍内科へ紹介する。

6)術後化学療法は?

  • 術後再発リスクの高い患者(T3/4 or N2)で、65歳未満で全身状態が良ければ、化学療法が行われるべきである。
  • 再発リスクが中等度の患者(T2b-T3N0 or N1)では、個々の症例のリスクとベネフィット (年齢、基礎疾患の有無、全身状態、副作用など)を考慮するが、治療することが望ましい。
  • 再発リスクが低い患者(T1A-T2bN0)では、個々の症例における化学療法のリスクとベネフィットを考え、治療のメリットが低ければ治療の延期を考慮する。
  • 術後6~12週後の化学療法開始も許容される。
  • 高齢者(年齢≥70歳)や基礎疾患のある患者では、中止も考慮する。
  • 発熱性好中球減少症のリスクが10-15%<のレジメンでは、G-CSF投与を考慮する。
  • 術前・術後療法の適応は、COVID-19流行前と同じ基準で行う。
  • 切除可能なcStage III症例では、術前化学療法を行うべきである。

7)化学放射線療法は続ける?どうして?

  • 限局型小細胞癌、切除不能非小細胞肺癌 (stage III)では同時化学放射線療法を行うべきである。
  • 化学放射線療法は、通常がんの根治を目指して行っているので、既に治療が開始されている場合には完遂するべきである。
  • 切除不能非小細胞肺癌 (stage II)の治療オプションとして、化学放射線療法を考慮することができる。
  • 上大静脈症候群、喀血、脊髄圧迫、骨転移による疼痛、他の生命を脅かすようなOncology emergencyに対して放射線照射を行うべきである。

8)新規化学療法の導入は?

新しく診断された患者には、通常化学療法が行われるべきである。患者がCOVID-19に罹患している場合は、肺炎の状態を考慮して治療を少し遅らせるべきかどうかを慎重に判断する。

9)化学療法は続けるべき?

  • 一般に、切除不能肺癌に対する化学療法は続けるべきである。
  • 治療プロトコールを2週間に1回から3週間に1回のものに変更する、可能であれば点滴治療から内服薬に変更する、など受診回数を減らすことが考慮される。
  • 適切な用量調整にもかかわらず発熱性好中球減少症のリスクが10%<の場合には、G-CSFの一次的予防投与を考慮する。
  • 採血検査を近医で行うことも考慮する。
  • 化学放射線療法後の限局型小細胞肺癌に対する予防的全脳照射(PCI)は行うべきである。

10) 維持療法は続けるべき?

  • 続けることが望ましい。
  • 3から4週の休薬期間または治療と治療の間隔を延長することは考慮しても良い。

11) 新規治療は導入すべき?

新しく診断された転移のあるがん患者に対して治療の種類に関わらず標準的治療を提供し、疾患を制御し、生活の質を維持し、より良いPSを維持または達成すべきである。

12) 分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬の治療は?

  • 分子標的治療は行うべきである。経過観察の期間は個人の状況により6週から12週程度まで延長しても良い。
  • 抗PD- (L) 1抗体薬の投与では、例えば2-3週サイクルから4-6週サイクルの治療に変更または遅らせることを考慮する。
  • 局所進行非小細胞肺癌の放射線化学療法後の地固め療法としてDurvalumabの適応がある場合は、行うべきである。
  • 抗PD-(L)1抗体薬を12あるいは18ヶ月以上投与している症例では、次サイクルを遅らせる、サ イクル数を減らす、あるいは全体に治療間隔を長くすることを考慮しても良い。

※Content 4 was written referring to the guideline of The International Association for the Study of Lung Cancer (IASLC) with permission of IALC.
以上の内容は世界肺癌学会議の了承を得て、IALCの指針を参考に記載しました。

※各がん腫に対する治療方針の詳細はESMOの診療指針を参照 (ESMOの了解取得済み):
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BLドラマヒットでLGBTを考える

 本題に入る前に、少し言い訳をさせていただきますが、現在またタイ北部を旅行中で、自分のPCの写真にアクセスできない状態です。旅行だとカメラで撮影するほうが多いので、まとめてPCに落としています。そのためイサーンの旅行記は少し休憩をはさみます。

 これまでタイのドラマは数えるほどしか見ていない。本当はタイ語の勉強のために、もっと見るべきだと思うのだが、夜はついTverで日本のドラマを見てしまう。日本にいるときは仕事が忙しくて見れなかったが、今はきっと家族や友人よりもたくさん見ている。

 Tverでも最近タイドラマがアップされていた。そして最近タイの有名なBL(Boy's Love)ドラマ「SOTUS」もTverで見れることに驚いた。この1,2年でタイのBLドラマがかなり話題になっていると聞いていたが、かつての韓流ドラマブームのように日本で広がっていくのだろうか。

 日本では長い間、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)に関することはタブーだった。教員をしていた時、トランスジェンダーの生徒もいたが、いろいろな制限を受けたり、いじめの対象になったこともあった。確か15年前くらいから、教員の意識も変えなければならないと研修が始まったことを覚えている。それでも同性愛に対する偏見は、教員の中でさえずっと消えなかったと思う。でも今LGBTを検索したら、法務省の「性の多様性について考える」というページがヒットした。日本も変わってきたのだなと実感する。

 とは言え、私の若い頃も、少女漫画の世界ではBLストーリーがあった。萩尾望都さんや竹宮恵子さんという漫画家がBLストーリーを描いて、大人気だったと思う。だから若い女の子が美しい男性同士のラブストーリーに惹かれるのは、日本でも50年近く前からあったことなのだ。それでもマンガ以外の世界では決して世間に認められなかった。

 2000年を過ぎて、トランスジェンダーについては少しずつ理解されてきたと思う。芸能人の中にもトランスジェンダーが増え、世間の見る目も少し緩くなってきた。それでも同性愛については、おおっぴらに語られることはなかった。

 2018年に「おっさんずラブ」が日本で大ヒットした時には驚いた。タイではすでにBLドラマが何本も制作されていたし、LGBTについてはタイ社会は日本に比べるとはるかにすすんでいる。だから私自身もかなりそんな状況に慣れていたのだが、日本の地上波で同性愛のドラマがヒットするなんて夢にも思わなかった。

 その上と言っては何だが、若い男性同士のBLだけでなく、中年ゲイカップルのドラマ「昨日何食べた?」もヒットし映画化もされた。私もずっと楽しみに見ていたので、タイで映画が公開されていないのが残念だ。このドラマの中では、やはりまだ世間体を気にする主人公や理解しようと思い悩む両親の姿が、とても興味深かった。

 タイに来る以前から、自分ではLGBTへの偏見はあまりないと思っていたが、それは勝手な解釈だった。日本にいる間はLGBTの人に出会うだけで、意識してしまっていた。タイに来て、大学の学生たちの中に自然とLGBTの子たちがいて、私のコンドの中にはLGカップルがたくさん住んでいて、そんな生活に驚きや違和感がなくなった。つまりLGBTと意識することがなくなったのだ。ただそれはタイにいるおかげかもしれないが。

 ふと思う。娘から「恋人ができた」と言われたらどう答えるだろう。最初から男性と思い込むのだろうか。それとも「男性、女性どっち?」と聞くのだろうか。ちょっと保守的な長女にそんな返事をしたら、「何言ってんの」と言われそうだが、次女なら顔色も変えないかもしれない。今は二人ともフリーらしいので、もう男性でも女性でも構わないから、人生のパートナーが見つかればいいのにと思う。


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メコン川のおへそが見えるワット・アーホン・シラーワート ブンカーン

 ワット・プートークからブンカーン市内に戻り、遅めの昼食を取った。いったんホテルに戻り、軽く休憩をした後、友人と私はウドンターニーの方へ20㎞ほど行ったところにあるお寺へ向かった。ここはメコン川沿いにあり、対岸のラオスが目と鼻の先に見えるとの事だ。

 この「สะดือแม่น้ำโขง」は「メコン川のおへそ」という意味。対岸のラオスまで200mほどしかないのに、川の一番深いところは、水深200mもあるらしい。それで川に渦ができるそうだが、私にははっきり見えなかった。時間も関係があるのかもしれない。

122 メコンのへそ

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200m先の対岸にはラオスのお寺
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本殿も美しい
イサーンにはナーガ伝説がたくさんあり、
どのお寺でもナーガがお寺を守っている
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 本堂をお参りして、奥の方へ歩いていくとびっくり。この前プープラバート歴史公園で見たような大きな岩が現れたのだ。ここは巨石公園になっていた。

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 この下の石は、説明によると、昔は長さ12.3m、幅6.4m、高さ4mの大きな岩を重なっていたそうだが、人々が下の岩を切り取って、瞑想の場所にしたが、結局上の岩も割れてしまい、今の形になったそうだ。

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タイの人は岩陰に仏像を置いて祈るのが好きなのか?
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ちょっと洞窟のようになっているところもある
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 奥に素敵な建物が見えたので行ってみたが、お坊さんたちの宿舎や集会場のようなところだった。でもこれがカフェだったらどんなに素敵だろうと勝手なことを考えた。でも本当に落ち着ける場所だったのだ。

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 対岸のラオスを見ながら考えた。きっと国境沿いに住んでいる人は、早く簡単に行き来できる日がくればいいと思っているに違いない。たった200mの距離が今はなんて遠いのだろう。

 タイにいる間に、もう1度ラオスに行きたかった。カンボジアも結局一度も行けなかった。でもまだタイ国内を自由に旅行できるだけでもありがたいとは思う。


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(世界肺癌学会議 IASLCの指針を参考に作成)

1) どのようにがんの診療をすべきか?

  • 通常の時と同様に、病理診断、病期診断、および点滴治療が必要な患者さんは入院あるいは外来で診療を行う。現在治療している患者さんは、そのまま継続を試みるが、長期経過観察中やがんサバイバーの方の診察は延期を考慮される。
  • 抗がん薬の点滴による治療は継続する。点滴の投与スケジュールを変更(毎週投与から3週毎への投与、3週毎の投与から4~5週毎への投与)し、外来受診の回数を減らすことも考慮する。病勢が安定していれば、1サイクル分の休薬期間を設けることも考慮する。画像評価を少し延期することも可能である。血液検査は、近医にて施行することを考慮する。

2) 肺がん疑いの患者への検査は?

  • 前もって電話で、あるいは診察室に入る前にCOVID-19に関する症状スクリーニングを行う。
  • CTガイド下針生検が困難になる重大な合併症がなければ、CTガイド下針生検で病理診断を行う(日本ではまず気管支鏡を行うことが多いが、COVID-19流行地域では気管支鏡の施行自体が医療者の曝露リスクが高い)。
  • 気管支鏡やEBUSは、マスクと透明なプラスチック・シールドなどの個人防護具(PPE)を用いて行う。症例により異なるが、緊急性のない検査なら2~4週の延期は可能である(特に病院内にCOVID-19患者が急増しているとき)。

3) 肺がんの疑われる、高齢者や基礎疾患のある患者への生検は?

  • 肺がんが疑われた場合には、COVID-19流行前と同様に、病理診断や病期診断の検査を行う。
  • 経胸壁(CTガイド下あるいはエコー下)針生検による確定診断が望ましい。
  • 症例により異なるが、気管支鏡検査は2~4週の延期を考慮できる。

4) 新しく診断されたがん患者に対する手術は?

  • 術前治療がすでに終了している場合、あるいは新しく診断されたsolid-typeの結節影の場合は、遅延無く手術が行われるべきである。
  • 肺がん部位のsolid componentの程度、PETでのSUV値、solid部分の大きさ、あるいは肺野条件でのすりガラス部分の縦隔条件での消失割合など総合的な判断に基づき手術延期が可能か否かを決定するが、極めて難しい判断となる。
  • 低リスクの早期がん病変、CT画像で微少浸潤腺がん、50%未満のsolid component、3 cm以下の原発巣など比較的早期のがんでは、4週間の手術延期は可能と考える。腫瘍量が大きい場合(例えば4 cm以上、N1陽性、明らかなN2陽性)には、腫瘍内科医は術前の化学療法や化学放射線療法を推奨する。

5) 高齢や基礎疾患を有する患者に対する手術は?

  • 体幹部定位放射線治療(SBRT)などの有効な局所療法が可能な施設が近くにあればそこでの治療が適切であると思われるが、遠距離を移動することは避けたほうが良い。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者であっても、外科手術の対象となるか否かはCOVID-19流行前と同じ基準で判断するのが望ましい。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者の手術適応の判断が難しい場合は、SBRTの可能施設か腫瘍内科へ紹介する。

6)術後化学療法は?

  • 術後再発リスクの高い患者(T3/4 or N2)で、65歳未満で全身状態が良ければ、化学療法が行われるべきである。
  • 再発リスクが中等度の患者(T2b-T3N0 or N1)では、個々の症例のリスクとベネフィット (年齢、基礎疾患の有無、全身状態、副作用など)を考慮するが、治療することが望ましい。
  • 再発リスクが低い患者(T1A-T2bN0)では、個々の症例における化学療法のリスクとベネフィットを考え、治療のメリットが低ければ治療の延期を考慮する。
  • 術後6~12週後の化学療法開始も許容される。
  • 高齢者(年齢≥70歳)や基礎疾患のある患者では、中止も考慮する。
  • 発熱性好中球減少症のリスクが10-15%<のレジメンでは、G-CSF投与を考慮する。
  • 術前・術後療法の適応は、COVID-19流行前と同じ基準で行う。
  • 切除可能なcStage III症例では、術前化学療法を行うべきである。

7)化学放射線療法は続ける?どうして?

  • 限局型小細胞癌、切除不能非小細胞肺癌 (stage III)では同時化学放射線療法を行うべきである。
  • 化学放射線療法は、通常がんの根治を目指して行っているので、既に治療が開始されている場合には完遂するべきである。
  • 切除不能非小細胞肺癌 (stage II)の治療オプションとして、化学放射線療法を考慮することができる。
  • 上大静脈症候群、喀血、脊髄圧迫、骨転移による疼痛、他の生命を脅かすようなOncology emergencyに対して放射線照射を行うべきである。

8)新規化学療法の導入は?

新しく診断された患者には、通常化学療法が行われるべきである。患者がCOVID-19に罹患している場合は、肺炎の状態を考慮して治療を少し遅らせるべきかどうかを慎重に判断する。

9)化学療法は続けるべき?

  • 一般に、切除不能肺癌に対する化学療法は続けるべきである。
  • 治療プロトコールを2週間に1回から3週間に1回のものに変更する、可能であれば点滴治療から内服薬に変更する、など受診回数を減らすことが考慮される。
  • 適切な用量調整にもかかわらず発熱性好中球減少症のリスクが10%<の場合には、G-CSFの一次的予防投与を考慮する。
  • 採血検査を近医で行うことも考慮する。
  • 化学放射線療法後の限局型小細胞肺癌に対する予防的全脳照射(PCI)は行うべきである。

10) 維持療法は続けるべき?

  • 続けることが望ましい。
  • 3から4週の休薬期間または治療と治療の間隔を延長することは考慮しても良い。

11) 新規治療は導入すべき?

新しく診断された転移のあるがん患者に対して治療の種類に関わらず標準的治療を提供し、疾患を制御し、生活の質を維持し、より良いPSを維持または達成すべきである。

12) 分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬の治療は?

  • 分子標的治療は行うべきである。経過観察の期間は個人の状況により6週から12週程度まで延長しても良い。
  • 抗PD- (L) 1抗体薬の投与では、例えば2-3週サイクルから4-6週サイクルの治療に変更または遅らせることを考慮する。
  • 局所進行非小細胞肺癌の放射線化学療法後の地固め療法としてDurvalumabの適応がある場合は、行うべきである。
  • 抗PD-(L)1抗体薬を12あるいは18ヶ月以上投与している症例では、次サイクルを遅らせる、サ イクル数を減らす、あるいは全体に治療間隔を長くすることを考慮しても良い。

※Content 4 was written referring to the guideline of The International Association for the Study of Lung Cancer (IASLC) with permission of IALC.
以上の内容は世界肺癌学会議の了承を得て、IALCの指針を参考に記載しました。

※各がん腫に対する治療方針の詳細はESMOの診療指針を参照 (ESMOの了解取得済み):
https://www.esmo.org/guidelines/cancer-patient-management-during-the-covid-19-pandem


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恐怖の回廊ワット・プートーク ブンカーン

 旅行2日目はのんびりスタートした。朝食を食べて戻ると、ホテルのオーナー女性が、「今日は隣の部屋が空くから」と声をかけてくれた。ここは値段も安いモーターインのようなホテルだが、なぜ平日に満室になるのかわからない。外国人は絶対私たちだけしかいないと思う。まあでもこれで明日の朝の心配がなくなった。というのは、明日は夜明け前に出発予定だからだ。

 今日の目的地は山の上にあるお寺、ワット・プートーク。ホテルのあるブンカーンの中心からは約50㎞ほど離れているが、道は空いているので40分ほどで到着。まだ10時過ぎなので、人もそれほどいない。受付で検温と名前を記入。

途中の道から眺めたワット・プートーク
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ここを入ると悪魔の階段が待ち受けている
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1階(ชั้นหนึ่ง)と書いてあるが、7階まであるらしい
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 階段はかなり急勾配。大変だとは聞いていたが、2階でもう嫌になった。なんせ私たちは全員が還暦を超えた高齢者(見かけは若作りをしているが)。しかもずっと運動不足で、最近マスクをしたまま歩道橋を登るだけでつらい。だからこの階段をマスクをしながら登るのは死ぬ思いだ。ということで、人気がない時はマスクをずらして呼吸をしていた。

 ここで二手に分かれている。4階まで左が220m、右が200m。きっと短い方が急な階段が待っているはず!と私たちは左に進んだ。

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 上から階段を写すと、かなり大変だとわかる
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なぜか洞窟の中のようなところもあり、
帰りはここで人が上がってきて
待たなければならなかった
(ちょっと暗かったので手ブレですみません)
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 そしてようやく4階に到着
ここには大きな礼拝所がある
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 実は階段は4階まではきつかったけれど、5階6階へ上がるのはそれほど大変ではなかった。。でもそれを知らなかったので、4階まで上がったときは、もう止めたいと思うほどつらかった。
 誰でもそう思うらしく、私たちが降りるときに4階の手前ですれ違ったタイ人女性は、泣きそうな顔で聞いてきた。
「あとどれくらい?まだまだ大変なの?」
「大変なので4階まで、あと少しだからがんばって!」

 4階から5階はところどころに仏像があって、写真を撮って休憩することになり、ようやく楽しくなった。
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瞑想所
仏像もあるが、何人かのタイ人は景色のほうを向いて瞑想されていた
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 さあいよいよ6階へ上がる。ここは木でできた回廊があり一周することができる。7階まであるのだが、7階は整備されておらずただの山道なので、上がってもすぐ降りてきた。

これを作った人を尊敬する
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友人はやめてと言ったけど、
手すりが壊れるなんて夢にも思わない
無謀な私
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いつか木が朽ちて転落事故とかいうニュースがありそう
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上から見ると、逆に怖い
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 本当に上からの眺めは素晴らしかったし、あんな山の上で瞑想するのもいいだろうなあと思う。でももう1度行きたいかと聞かれると、行きたいけれど自信がない。階段はかなり大変だったし、これ以上体力が落ちたら絶対無理だ。しかも今回は、レンタカー移動ということで、運転していない私はかなり楽なのだ。まあ本当に行けてよかった。


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(世界肺癌学会議 IASLCの指針を参考に作成)

1) どのようにがんの診療をすべきか?

  • 通常の時と同様に、病理診断、病期診断、および点滴治療が必要な患者さんは入院あるいは外来で診療を行う。現在治療している患者さんは、そのまま継続を試みるが、長期経過観察中やがんサバイバーの方の診察は延期を考慮される。
  • 抗がん薬の点滴による治療は継続する。点滴の投与スケジュールを変更(毎週投与から3週毎への投与、3週毎の投与から4~5週毎への投与)し、外来受診の回数を減らすことも考慮する。病勢が安定していれば、1サイクル分の休薬期間を設けることも考慮する。画像評価を少し延期することも可能である。血液検査は、近医にて施行することを考慮する。

2) 肺がん疑いの患者への検査は?

  • 前もって電話で、あるいは診察室に入る前にCOVID-19に関する症状スクリーニングを行う。
  • CTガイド下針生検が困難になる重大な合併症がなければ、CTガイド下針生検で病理診断を行う(日本ではまず気管支鏡を行うことが多いが、COVID-19流行地域では気管支鏡の施行自体が医療者の曝露リスクが高い)。
  • 気管支鏡やEBUSは、マスクと透明なプラスチック・シールドなどの個人防護具(PPE)を用いて行う。症例により異なるが、緊急性のない検査なら2~4週の延期は可能である(特に病院内にCOVID-19患者が急増しているとき)。

3) 肺がんの疑われる、高齢者や基礎疾患のある患者への生検は?

  • 肺がんが疑われた場合には、COVID-19流行前と同様に、病理診断や病期診断の検査を行う。
  • 経胸壁(CTガイド下あるいはエコー下)針生検による確定診断が望ましい。
  • 症例により異なるが、気管支鏡検査は2~4週の延期を考慮できる。

4) 新しく診断されたがん患者に対する手術は?

  • 術前治療がすでに終了している場合、あるいは新しく診断されたsolid-typeの結節影の場合は、遅延無く手術が行われるべきである。
  • 肺がん部位のsolid componentの程度、PETでのSUV値、solid部分の大きさ、あるいは肺野条件でのすりガラス部分の縦隔条件での消失割合など総合的な判断に基づき手術延期が可能か否かを決定するが、極めて難しい判断となる。
  • 低リスクの早期がん病変、CT画像で微少浸潤腺がん、50%未満のsolid component、3 cm以下の原発巣など比較的早期のがんでは、4週間の手術延期は可能と考える。腫瘍量が大きい場合(例えば4 cm以上、N1陽性、明らかなN2陽性)には、腫瘍内科医は術前の化学療法や化学放射線療法を推奨する。

5) 高齢や基礎疾患を有する患者に対する手術は?

  • 体幹部定位放射線治療(SBRT)などの有効な局所療法が可能な施設が近くにあればそこでの治療が適切であると思われるが、遠距離を移動することは避けたほうが良い。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者であっても、外科手術の対象となるか否かはCOVID-19流行前と同じ基準で判断するのが望ましい。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者の手術適応の判断が難しい場合は、SBRTの可能施設か腫瘍内科へ紹介する。

6)術後化学療法は?

  • 術後再発リスクの高い患者(T3/4 or N2)で、65歳未満で全身状態が良ければ、化学療法が行われるべきである。
  • 再発リスクが中等度の患者(T2b-T3N0 or N1)では、個々の症例のリスクとベネフィット (年齢、基礎疾患の有無、全身状態、副作用など)を考慮するが、治療することが望ましい。
  • 再発リスクが低い患者(T1A-T2bN0)では、個々の症例における化学療法のリスクとベネフィットを考え、治療のメリットが低ければ治療の延期を考慮する。
  • 術後6~12週後の化学療法開始も許容される。
  • 高齢者(年齢≥70歳)や基礎疾患のある患者では、中止も考慮する。
  • 発熱性好中球減少症のリスクが10-15%<のレジメンでは、G-CSF投与を考慮する。
  • 術前・術後療法の適応は、COVID-19流行前と同じ基準で行う。
  • 切除可能なcStage III症例では、術前化学療法を行うべきである。

7)化学放射線療法は続ける?どうして?

  • 限局型小細胞癌、切除不能非小細胞肺癌 (stage III)では同時化学放射線療法を行うべきである。
  • 化学放射線療法は、通常がんの根治を目指して行っているので、既に治療が開始されている場合には完遂するべきである。
  • 切除不能非小細胞肺癌 (stage II)の治療オプションとして、化学放射線療法を考慮することができる。
  • 上大静脈症候群、喀血、脊髄圧迫、骨転移による疼痛、他の生命を脅かすようなOncology emergencyに対して放射線照射を行うべきである。

8)新規化学療法の導入は?

新しく診断された患者には、通常化学療法が行われるべきである。患者がCOVID-19に罹患している場合は、肺炎の状態を考慮して治療を少し遅らせるべきかどうかを慎重に判断する。

9)化学療法は続けるべき?

  • 一般に、切除不能肺癌に対する化学療法は続けるべきである。
  • 治療プロトコールを2週間に1回から3週間に1回のものに変更する、可能であれば点滴治療から内服薬に変更する、など受診回数を減らすことが考慮される。
  • 適切な用量調整にもかかわらず発熱性好中球減少症のリスクが10%<の場合には、G-CSFの一次的予防投与を考慮する。
  • 採血検査を近医で行うことも考慮する。
  • 化学放射線療法後の限局型小細胞肺癌に対する予防的全脳照射(PCI)は行うべきである。

10) 維持療法は続けるべき?

  • 続けることが望ましい。
  • 3から4週の休薬期間または治療と治療の間隔を延長することは考慮しても良い。

11) 新規治療は導入すべき?

新しく診断された転移のあるがん患者に対して治療の種類に関わらず標準的治療を提供し、疾患を制御し、生活の質を維持し、より良いPSを維持または達成すべきである。

12) 分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬の治療は?

  • 分子標的治療は行うべきである。経過観察の期間は個人の状況により6週から12週程度まで延長しても良い。
  • 抗PD- (L) 1抗体薬の投与では、例えば2-3週サイクルから4-6週サイクルの治療に変更または遅らせることを考慮する。
  • 局所進行非小細胞肺癌の放射線化学療法後の地固め療法としてDurvalumabの適応がある場合は、行うべきである。
  • 抗PD-(L)1抗体薬を12あるいは18ヶ月以上投与している症例では、次サイクルを遅らせる、サ イクル数を減らす、あるいは全体に治療間隔を長くすることを考慮しても良い。

※Content 4 was written referring to the guideline of The International Association for the Study of Lung Cancer (IASLC) with permission of IALC.
以上の内容は世界肺癌学会議の了承を得て、IALCの指針を参考に記載しました。

※各がん腫に対する治療方針の詳細はESMOの診療指針を参照 (ESMOの了解取得済み):
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プープラバート歴史公園 ウドンターニー

 実は友人が行きたいというまで、私はこのプープラバート歴史公園という場所を知らなかった。今までウドンターニーに行こうと思ったことがなかったので、地球の歩き方のページを開くこともなかった。でも改めて見てみると、ちゃんと載っていた。

 ウドンターニーの中心からは60㎞ほど離れたところにある、かなり大きな国立公園だ。広い面積の中に、不思議な形をした岩が点在している。数百万年前は氷河におおわれた氷の大地だったそうだが、大規模な気候の変化で氷河は動き、地表も削られていった。そして雨風で岩は浸食され不思議な形で残っている。
 
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 政府観光庁の説明によると、プーは「山」プラバートは「聖足跡」の意味で、9〜11世紀には、仏教の催事場と使われていた。岩肌に赤い塗料で描かれた人物や牛などの壁画が残っている。釣りや狩りの様子など先史時代の人々の暮らしに思いをはせることができる。

 このインフォーメーションの隣は博物館がある

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残念ながら説明はタイ語のみ
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すべて見て歩くと2時間以上かかるらしい
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 この地図のどこへ行ってよいのかをインフォーメーションで聞いた時に、シニアはカートが無料と書いてあるのに気がついた。それでカートに乗って、メインの場所に連れていってもらった。そこへ40分後に迎えに来てくれるそうだ。

 カートのドライバーさんによると100万年前から残っていると言われたが、大きな数字のタイ語をめったに聞かないので、一瞬10万年だったか100万年だったかわからなくなったが、ล้าน(100万)と言われたと思う。

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これが9〜11世紀ごろのものだろうか
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 すでに世界遺産候補になっているそうので、コロナが終息すればもっと多くの観光客も来られるようになるだろう。

 ここから車で数分(約1km)のところにワット・プラタート・プラプッタバートというお寺がある。そこには有名な仏足跡があり、3月にあるお祭りにはかなりの人が参拝に来るそうだ。

 車を降りると、意外なモノが私たちを歓迎
この巨大な豚は近づいてくると怖い!
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こんなかわいい親子もいる
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 お寺にはたいてい犬がいて、時々、怖いほど吠えられることもあるのだが、豚に囲まれそうになったのは初めてだ。たぶん全部で10頭以上いたと思う。でも私が怖がっていると、お寺のおばさんが近づかないようにしてくれた。

仏足跡が納められている仏塔
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長さ1.93m 幅90㎝ 深さ60㎝あるという仏足跡
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手前には小さな仏足跡
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仏塔の横にもきれいな祠がある
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 この日は朝9時ごろにウドンターニー空港に着き、レンタカーを借りてここまで来た。その後は一気に200㎞先のブンカーンへ向かう。途中昼食を取り、私は気楽に後部座席で景色を楽しんでいるときに友人が急に叫んだ。

「今日の宿がオーバーブッキングだって!」
実は、ご主人の予定を確認してからだったので、友人と私で別々に予約を入れていたのだ。Booking.comを通じての予約だったので、そこからキャンセルは困るということと、3人で一部屋に泊まれるかと問い合わせた。

 着いてみて部屋を見て、やはり一部屋では無理と確認。でも車で数分のホテルを同料金で泊まれるとの事で、この日はご主人にそちらへ泊まっていただくことになった。それにしても平日火曜日に、なぜ満室になってしまうのか。そんなにタイ人がブンカーンに来ているのだろうか。

 夕食はベトナム料理を食べにいった。「ร้านแหนมเนืองคุณอ้อ」というお店で、Google mapで高評価なところを探したのだが、予想以上においしかった。

メニューにはフォーとあったが
麺はカオピアックというイサーンの麺
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タイ人も大好き、生春巻き
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エビのつみれを揚げたもの
これは本当に美味しかった
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パインセオ(ベトナムのクレープ?)と手羽先揚げ
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 ブンカーンはまだお店でお酒を飲めないそうだが、ご主人が聞くと、お店の人が外からビールを買って来てくれた。まあ規制もこんなものか。

 こうして旅の一日目が終わった。次は体力のいる山の上のお寺ワット・プートーク。最後まで登り切れるか心配。



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(世界肺癌学会議 IASLCの指針を参考に作成)

1) どのようにがんの診療をすべきか?

  • 通常の時と同様に、病理診断、病期診断、および点滴治療が必要な患者さんは入院あるいは外来で診療を行う。現在治療している患者さんは、そのまま継続を試みるが、長期経過観察中やがんサバイバーの方の診察は延期を考慮される。
  • 抗がん薬の点滴による治療は継続する。点滴の投与スケジュールを変更(毎週投与から3週毎への投与、3週毎の投与から4~5週毎への投与)し、外来受診の回数を減らすことも考慮する。病勢が安定していれば、1サイクル分の休薬期間を設けることも考慮する。画像評価を少し延期することも可能である。血液検査は、近医にて施行することを考慮する。

2) 肺がん疑いの患者への検査は?

  • 前もって電話で、あるいは診察室に入る前にCOVID-19に関する症状スクリーニングを行う。
  • CTガイド下針生検が困難になる重大な合併症がなければ、CTガイド下針生検で病理診断を行う(日本ではまず気管支鏡を行うことが多いが、COVID-19流行地域では気管支鏡の施行自体が医療者の曝露リスクが高い)。
  • 気管支鏡やEBUSは、マスクと透明なプラスチック・シールドなどの個人防護具(PPE)を用いて行う。症例により異なるが、緊急性のない検査なら2~4週の延期は可能である(特に病院内にCOVID-19患者が急増しているとき)。

3) 肺がんの疑われる、高齢者や基礎疾患のある患者への生検は?

  • 肺がんが疑われた場合には、COVID-19流行前と同様に、病理診断や病期診断の検査を行う。
  • 経胸壁(CTガイド下あるいはエコー下)針生検による確定診断が望ましい。
  • 症例により異なるが、気管支鏡検査は2~4週の延期を考慮できる。

4) 新しく診断されたがん患者に対する手術は?

  • 術前治療がすでに終了している場合、あるいは新しく診断されたsolid-typeの結節影の場合は、遅延無く手術が行われるべきである。
  • 肺がん部位のsolid componentの程度、PETでのSUV値、solid部分の大きさ、あるいは肺野条件でのすりガラス部分の縦隔条件での消失割合など総合的な判断に基づき手術延期が可能か否かを決定するが、極めて難しい判断となる。
  • 低リスクの早期がん病変、CT画像で微少浸潤腺がん、50%未満のsolid component、3 cm以下の原発巣など比較的早期のがんでは、4週間の手術延期は可能と考える。腫瘍量が大きい場合(例えば4 cm以上、N1陽性、明らかなN2陽性)には、腫瘍内科医は術前の化学療法や化学放射線療法を推奨する。

5) 高齢や基礎疾患を有する患者に対する手術は?

  • 体幹部定位放射線治療(SBRT)などの有効な局所療法が可能な施設が近くにあればそこでの治療が適切であると思われるが、遠距離を移動することは避けたほうが良い。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者であっても、外科手術の対象となるか否かはCOVID-19流行前と同じ基準で判断するのが望ましい。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者の手術適応の判断が難しい場合は、SBRTの可能施設か腫瘍内科へ紹介する。

6)術後化学療法は?

  • 術後再発リスクの高い患者(T3/4 or N2)で、65歳未満で全身状態が良ければ、化学療法が行われるべきである。
  • 再発リスクが中等度の患者(T2b-T3N0 or N1)では、個々の症例のリスクとベネフィット (年齢、基礎疾患の有無、全身状態、副作用など)を考慮するが、治療することが望ましい。
  • 再発リスクが低い患者(T1A-T2bN0)では、個々の症例における化学療法のリスクとベネフィットを考え、治療のメリットが低ければ治療の延期を考慮する。
  • 術後6~12週後の化学療法開始も許容される。
  • 高齢者(年齢≥70歳)や基礎疾患のある患者では、中止も考慮する。
  • 発熱性好中球減少症のリスクが10-15%<のレジメンでは、G-CSF投与を考慮する。
  • 術前・術後療法の適応は、COVID-19流行前と同じ基準で行う。
  • 切除可能なcStage III症例では、術前化学療法を行うべきである。

7)化学放射線療法は続ける?どうして?

  • 限局型小細胞癌、切除不能非小細胞肺癌 (stage III)では同時化学放射線療法を行うべきである。
  • 化学放射線療法は、通常がんの根治を目指して行っているので、既に治療が開始されている場合には完遂するべきである。
  • 切除不能非小細胞肺癌 (stage II)の治療オプションとして、化学放射線療法を考慮することができる。
  • 上大静脈症候群、喀血、脊髄圧迫、骨転移による疼痛、他の生命を脅かすようなOncology emergencyに対して放射線照射を行うべきである。

8)新規化学療法の導入は?

新しく診断された患者には、通常化学療法が行われるべきである。患者がCOVID-19に罹患している場合は、肺炎の状態を考慮して治療を少し遅らせるべきかどうかを慎重に判断する。

9)化学療法は続けるべき?

  • 一般に、切除不能肺癌に対する化学療法は続けるべきである。
  • 治療プロトコールを2週間に1回から3週間に1回のものに変更する、可能であれば点滴治療から内服薬に変更する、など受診回数を減らすことが考慮される。
  • 適切な用量調整にもかかわらず発熱性好中球減少症のリスクが10%<の場合には、G-CSFの一次的予防投与を考慮する。
  • 採血検査を近医で行うことも考慮する。
  • 化学放射線療法後の限局型小細胞肺癌に対する予防的全脳照射(PCI)は行うべきである。

10) 維持療法は続けるべき?

  • 続けることが望ましい。
  • 3から4週の休薬期間または治療と治療の間隔を延長することは考慮しても良い。

11) 新規治療は導入すべき?

新しく診断された転移のあるがん患者に対して治療の種類に関わらず標準的治療を提供し、疾患を制御し、生活の質を維持し、より良いPSを維持または達成すべきである。

12) 分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬の治療は?

  • 分子標的治療は行うべきである。経過観察の期間は個人の状況により6週から12週程度まで延長しても良い。
  • 抗PD- (L) 1抗体薬の投与では、例えば2-3週サイクルから4-6週サイクルの治療に変更または遅らせることを考慮する。
  • 局所進行非小細胞肺癌の放射線化学療法後の地固め療法としてDurvalumabの適応がある場合は、行うべきである。
  • 抗PD-(L)1抗体薬を12あるいは18ヶ月以上投与している症例では、次サイクルを遅らせる、サ イクル数を減らす、あるいは全体に治療間隔を長くすることを考慮しても良い。

※Content 4 was written referring to the guideline of The International Association for the Study of Lung Cancer (IASLC) with permission of IALC.
以上の内容は世界肺癌学会議の了承を得て、IALCの指針を参考に記載しました。

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