この表題でググってみると、数え切れないほどのサイトが出てくる。「ストレスはがんの重要な原因の一つとされている」とかなりのサイトには書いてあるが、2017年の「アゴラ」の記事で「ストレスがあるとガンになるという説はウソである」というものがあった。

 これによるとタバコ会社が「ストレス」と「がん」との関係があると情報操作をして、タバコを吸うとストレスが発散できると思わせるためだったらしい。でもそれはがんになる前の話で、ストレスよりもタバコや発がん性物質を体内に入れる方が、よっぽどがんになりやすいということだ。

 いったんがんになってしまった人には、やはりストレスをためない方がいいというのは真実だろう。 

 そして現在の私は、実はこの2年半の中で一番仕事のストレスを感じている。日本での仕事生活は、ストレスもひどかったが、身体的に限界が来ているような状態だったので、退職してタイへ来た。それに比べると、収入は激減したものの、労働時間は半分以下、ストレスも少ない生活のはずだった。

 日本語を教えるという私の職場は、タイにありながら微妙に日本社会であり、でも色々なシステムや考え方はタイであるという状態だ。その中に、日本社会ではやっていけないと感じ海外に出て来た人と、純粋にタイに住みたいという思いだけで来た人、2、3年海外で経験をしてみたいと思っている人と、様々だ。

 私は日本社会で30年以上働き、それに順応して来た。時間外労働が月80時間を超えるような仕事でも、誰かがやらなければ仕事は終わらないと思って、頑張ってきたつもりだ。そして周りもそんな人が多くいて、残念ながら現職死をされた人もいる。それは絶対におかしいことだともわかっている。

 タイは「マイペンライ」と言って、なぜか何とかなることも多いのだが、予定がコロコロ変わったり、自分の仕事をすればOKと思う人たちの中で、日本の常識というか習慣を捨てきれない私は、かなりイライラしている。

 がんになって、改めて、なぜ仕事をしているのだろうと考えるようになった。私がやりたいことは、今の仕事を続けることではないとも感じるようになった。 

 がん予防として、毎日の心がけを載せているサイトがあった。規則正しい生活や、適度な運動は当然だが、「一日10回以上、感謝の心を持ち、ありがとうと言いましょう」 とか「1日5回以上笑いましょう」と書いてあった。

 10回以上の感謝の心、これをすっかり忘れているような気がする。一人で暮らしていると、職場以外で話をする機会が少ないので、感謝する機会も少ない。もちろんちょっとしたことで「コープクンカー」とタイ語でいうことは多いが、心から感謝しているのか、自分でも疑問に思う。

 感謝の心を持てば、笑顔になれるし、がんの再発予防になるのであれば最高だ。実は来週に日本に一時帰国するのだが、久しぶりに会う家族に感謝を伝えよう。 

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