10月末にたった1週間だけ一時帰国をした。でも病院と人間ドックで3日間必要だったため、あまり友人に会えなかったし、一人暮らしをしている娘にも1日しか会えなかった。でもその1日は、私の母と娘で日帰り温泉に出かけ、日本料理を満喫し、滋賀県甲賀市にある大池寺(だいちじ)というお寺に寄った。
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 最初からそこへ行こうと決めていたわけではなく、温泉の後、娘がGoogle Mapで見つけたお寺だった。まったく前知識なしに訪れたが、そこは素晴らしい庭園と甲賀三大仏のひとつである釈迦如来像のあるお寺だった。

 公式HPによると、今から1200年前の天平年間に、諸国を行脚していた高僧、行基がこの地を訪れた際に日照りに悩む農民のため、灌漑用水として、「心」という字の形に4つの池を掘って、その中央に寺を建立したのが起こりとされているそうだ。

 またこの「
蓬莱庭園」は観賞式の枯山水庭園で、江戸時代初期の寛永年間に小堀遠州が作ったものらしい。だが実は小堀遠州が作ったという明らかな証拠となる文献は伝わっておらず、小堀遠州が水口城を築城した際、落成祝いにこの「蓬莱庭園」を手掛けたと言い伝えられてきたのだそうだ。
 
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この「蓬莱庭園」は、大海原に浮かぶ宝船と大波や小波を表している。







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蓬莱庭園の前に、もう一つのお庭があり、庭に面したお寺の中で、ご住職さんのお話を伺った後、ビデオの説明を見ることができる。


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 これは本尊の釈迦如来像。開基の行基の作といわれ、一彫りごとに三拝したと伝わる「一刀三礼の釈迦丈六坐像」と呼ばれる仏像ということだ。

 この仏像の前の柱に、とても印象的なものを見つけた。

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 他のお寺でも、教えが貼ってあるのを見たことがあるが、少し皮肉めいたこの「つもりちがい十ヶ条」には考えさせられた。

 少なくとも1年前と今では、私も考え方が違う。自分の人生に終わりが来ることなんて、真剣に考えたことがなかったから。何十年も働いてきて、色々なところに旅行して、自分の人生は自分で決めて歩いていけると、ちょっと自信過剰になっていたと思う。

 タイで、見つけることが難しい大きさのがんをX線で見つけてもらえたのは、本当に奇跡のようだ。そのことに感謝し、日常生活を続けていけることに感謝し、タイで頑張っていこうと思う。

 

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