E359670F-3C2D-4BC4-9380-4E4320776D12今年のお正月は娘と一緒にミャンマーのゴールデンロックを見に行った。ミャンマー人にとって神聖な場所で、たくさんの人が泊まり込みで参拝に来られていた。

 ロックは男性だけしか近くに行くことができないので、娘と私はその周りを歩きながら、お互いに一年の無事を祈った。

 そのご利益はあったのだと信じている。もしその直後の大学の検診で指摘されなかったら、私は今こうやってタイでいることもできなかったかもしれない。

 このゴールデンロックを見に行った日は、かなり強行軍で移動したため、私はひどい脱水症状を起こし、夜ヤンゴンのホテルに入ったとたんダウンしてしまった。でもその翌日はもう全然平気だったので、自分の体力に自信を持っていた。

 がんになったことは、体力とは何も関係がない。がんになった人間は、これまでの自分の何がいけなかったのだろうと考えてしまう。私も何度も何度も考えた。でも考えても答えが見つかるわけではない。

 今年の挨拶状は、考えた末に、2種類を用意した。恩師を始め私より年配の方には、例年通りの挨拶状に、簡単に入院したことを書いた。でも同世代以下の人には、かなり詳しく現状報告を書いた。ブログもそうだが、同世代の人に検診の大切さを伝えたいと思ったからだ。

 そして最後には、以下のように記した。ブログも同じ言葉で2019年を締め括ろうと思う。
 
 「がんは私に自分の人生について考える時間をくれました。再発の可能性は低いですが、0%ではありません。来年は還暦ですが、新たなチャレンジを計画しています。早期発見してくれて、命を救ってくれたこの国で、もう少し恩返しができればいいなと思い、頑張っていくつもりです。」

 そして私を支えてくれた家族や友人、この拙いブログを読んでくださる皆さまにお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。



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