もうすぐがん発覚から1年になる。何だか信じられない。去年の今頃は、日本から知人が来て、「後2、3年は、今の大学で教えようと思っている」と話していた。あれから1年、考えも少し変わってきた。

 さて前回の診察からもう3ヶ月が経った。この間にひどい風邪をひいて、高熱、声枯れ、咳と治るまで3週間くらいかかってしまったが、それ以外は体調に大きな変化はなかったと思う。

 診察前日、ちょうどタイマッサージを受けているときに、予約確認の電話があった。1回目は逃してしまったが、15分ほどしてもう一度かかってきた。いつも通り、先生の診察の30分前までにレントゲンを受けてくださいとのことだった。この前の風邪の時は、前日にSMSが入った。どちらにせよ必ず確認連絡をいただけるのがありがたい。

50835800-6A4E-43EE-A50C-2C9BC1A4A076

 日曜日で道路も空いているので、病院まではバイクで5、6分だ。もう慣れた検査室へ行き、あのパッチを貼ってレントゲン。待ち時間はゼロ。それから外科へ行き、いつも通り検温、血圧測定、体重測定(身長は自己申告)をする。まだ先生との予約時間まで30分ほどあるので、iPhoneで時間潰し。

 私の主治医であるW医師は、チュラロンコン大学病院から来られているので、午前中のチュラロンコン大学で診察をされているのだと思う。そのためか時間通りに来られることはあまりない。今回も1時間遅れの到着だった。

 私の前の方の診察はあっという間で、先生が来られて10分ほどで名前を呼ばれた。
「レントゲンは問題ないね。もう手術して何ヶ月だっけ?」
それって、カルテを見たらすぐわかるんじゃないですか?と突っ込みたくなる。
「手術は4月でした。」
「それなら今度は4ヶ月後でいいかな。」
「あの、実は日本に5月に帰るんですけど、その後バンコクに戻ってこない予定なんです。でももし2、3年後に戻ってきたとき、こちらで診察を受けることができますか?」
「大丈夫、日本でCTを撮ったデータを、ここに送ってくれておいてもいいよ。」

 えっ?そんなことをしても構わないのかと、びっくりした。日本だと転院するとき、手続きが大変だと聞いたことがある。セカンドオピニオンを聞くのも、主治医に遠慮することも多いとか。でもW先生は、全く気にしておられる様子はなく、やはり何事も「マイペンライ」(何とかなる、大丈夫)の精神なのか。

「傷跡は、どう?」
「全然、痛くないです。胸の肋間神経痛もほとんど感じなくなりました。でも、私はランニングが好きなのですが、まだまだ以前と同じようには走れません。」
「2、3年はかかるかな。それに以前と全く同じにはならないけどね。」

 当然のことだ。でもフルマラソンは無理でも、もう一度ヒマラヤトレッキングができるようにまでは、回復したい。

「先生には、本当に感謝しています。最後なので、写真を一緒に撮って頂いてもいいですか?」
「いいよ、じゃあ椅子をこっちに持ってきて。」
 2人で並んだ椅子に座り、しかも先生は指でgoodサインをするように、私に指示されて、仲良く笑顔で看護師さんに写真を撮ってもらった。

 今回もレントゲン結果をCDにしてもらい、診断書も頂いた。これについては無料。今日の内訳は、医師診察料600バーツ、診察パッケージ代350バーツ、レントゲン650バーツで合計1600バーツ(5,623円)。

 現在の体調
  • 時々、咳が出る。でもこれは過敏症のためか、バンコクの空気が悪いためなのかわかならい。
  • 普通の呼吸は全く問題がないが、深呼吸をする時は、鼻からでも口からでも、思いっきり吸おうとすると引っかかるような感じがする。
  • 10分程度のジョギングをウォーキングを挟みながら数回はできる(合計1時間ほど)。呼吸は鼻呼吸のみ。
  • 手術跡、ドレーン傷跡は全く痛みはない。ただブラが当たると痒くなる。
  • 手術をした左側を下にして、寝ることができない。これだけはずっと変わらず、左下にすると、息を吐くときに「カッカッカッ」と引っかかる感じがある。苦しいわけではないが、それが気になって寝ることができない。それでずっと右横を向いて寝ている。


肺がんランキング 

にほんブログ村 病気ブログ 肺がんへ
にほんブログ村 

 にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へ
にほんブログ村