以前山形空港で検温拒否した人のことを書いた。またネット記事で読んだのだが、GW中の移動について、岡山県知事が、高速道のパーキングエリアで検温を行うと決め、知事はこう発言されたらしい。

 「声を掛けられた人が、『マズイところに来てしまったな』と、後悔をしていただくようなことになればいいなと思っています。」
 でもこれに対し県庁の抗議の電話やメールが相次いだそうだ。 

 一方島根県は、方言を使ったメッセージを出した。東部の出雲地域用としては「早く会いたいけん、今は帰らんでいいけんね」、西部の石見地域用として「早く会いたいけぇ、今は帰らんでいいけぇね」。そして全県共通のメッセージとして「ここ島根で生まれたそのつながりは、距離に負けるほど弱くはないと思うのです。近いうちに、いつも通り会える日が来ます。」

 公式フェイスブックには、いいねが1200件以上、好意的なコメントが多く書き込まれてたそうだ。

 今、TVerでたくさんのドラマが再放送されているが、その中で「グッドドクター」を見ている。放送当時も見て、山﨑賢人さんの演技に感心させられた。先日の4話、公園から緊急搬送された少女が暴れて逃げ回る中、湊(サヴァン症候群の研修医)が少女に近づき、階段をゆっくり上がり、少女と目線の高さが一緒になったとき、静かに手を出した。すると少女はおとなしくなったのだ。

 それで思い出したことがある。日本で教員をしていた時に、あるベテランの先生がおっしゃったことだ。教室で生徒たちを見て回るとき、しゃがみこんで目線の高さを合わせたほうがいいと。

 目線合わせることで、相手に共感していることを伝える。教師だからと言って、上から目線だけでは、生徒は心を開いてくれない。そのことを何度も実感してきた。

 今、日本の指導者の立場にいる方たちは、普通の人々に共感する気持ちを持っているのだろうか。疑問に感じてしまう。タイの首相も、庶民に共感しているとは言いにくいかもしれないが、実行力で国民の不満を抑え込み、一定の成果をあげていると思う。

 毎日、日本のニュースを見たり読んだりしながら、日本に帰る日が遠いことを感じさせられる。


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