タイの新規感染者はひとけたが続き、少しずつ規制も緩和されてきた。観光客に人気のチャトチャック・ウィークエンドマーケットも今日5月9日に再開された。もちろんマスク着用と入口の検温と手の消毒は必須だ。でもこれはもう日常の風景になっている。お店の人数制限はあるし、飲食の場合のルールも厳しい。

 同じく大人気のラチャダ―鉄道市場も5月15日から再開されるそうだ。ここもいつも外国人観光客があふれかえり歩くのもたいへんだが、再開されても地元の人だけなら、三密は避けられるかもしれない。
 
 これまで閉鎖されていた近くのオープンマーケットも再開されたようだ。昨日近くをバイクで通ると、かなりの人込みだった。ここは生鮮食品や雑貨も売っていて、地元の人に人気の場所だ。一瞬寄りたい気持ちになったが、結局通り過ぎた。

 バンコクは5月3日から、規制はあるものの店内の飲食が可能になった。ただ家族で行ってもひとつのテーブルに2人しか座れなかったり、しきりがあったりするので、なんだか不思議な感じだ。

 これで友人と会ってコーヒーを飲むくらいは可能になった。友人たちも、家族とだけしか会わない生活を6週間以上続けている。私は一人暮らしなので、他人と直接話をする機会はとても限られている。お互いラインで話をしているので、ずっと体調は大丈夫だとわかっている。

 なのにまだ友人を誘う気持ちになれないのだ。バンコクではもう何日も新規感染者はでていないので、周りに感染者はいない可能性は高い。でも症状のでない感染者がいる可能性は残っている。

 コロナに感染する恐怖だけが理由じゃないとわかっている。このロックダウン中、私はかなり規則正しい生活をしている。毎日やることを決め、ノルマが達成できなかったら、数日内に調整する。でもそれがストレスの原因になっている。

 そして一番大きなストレスの原因は、人との対面の会話がないことだ。もちろん家族や友人とは、定期的にラインではなしているし、ラインの使えない母には、週2回電話している。寂しさは感じないが、心の奥底に、なにか暗いものが少しずつ膨らんでいくのを感じる。

 そんなストレスが、一歩前に進む気持ちをなくさせる。そしてこの2週間ほどは、ものすごく寝つきが悪くなってしまった。去年の手術後の生活は、もっと制限があったが、先が見えた。日本への一時帰国という大きなご褒美があった。どんなニンジンを鼻先にぶら下げれば、前向きになれるのか自分でもわからない。

 ただ、私のストレスなど全然たいしたものではない。世界中で先の見えない戦いと戦っている人がいるのだ。そんな方たちに感謝しながら、自分のできる一日を過ごしていかなくては。



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