私の小さいころ、テレビで見るスポーツと言えば、すもうと野球だった。まんが好きだった私は、「巨人の星」で大阪生まれの大阪育ちにもかかわらず、巨人ファンとなり、弟がいたこともあって、よくキャッチボールもしていた。
小学生のころから、弟と一緒に甲子園球場に高校野球を見に連れていってもらった。大阪はずっと強豪校があり、いつもベスト8ぐらいまでは入っていたが、なぜか他の県の学校が好きになり、応援することが多かった。
中学、高校時代は運動部に入っていたため、自分の練習で甲子園に行けず、でも練習にラジオを持っていき、休憩時間にこっそり聞いていた。今ならスマホで簡単に見れるだろうが、その時は、実況中継を一瞬聞いただけでは、ひいきのチームが勝っているかどうかもわからずいらいらしたものだ。
大人になるまで、ずっと甲子園大会は私の身近なところにあった。
全国の高校球児は、今どんな思いをしているのだろう。
私は日本で教員をしていたとき、ずっと運動部の顧問をしていた。ネットでもこの数年とりあげられることが多くなったが、「運動部の顧問」という仕事はブラック以外なにものでもない。
子どもが中学生になったころから、運動部の主顧問という仕事を任され、土日はほぼすべてなくなった。休めるのは、定期考査の前とその期間、つまり年5回×2の10回の土日のみ。夏休みはお盆の一週間、お正月も5日間程度。
私が仕事をやめたのは、あのままいくと過労死してしまうのではないかと思ったことも一つの理由だ。実際、何人もの現職死を目の当たりにしてきた。
部活動の顧問というのは、完全にボランティアだ。公立学校の休日手当など、高校生のバイト時給以下。それでも続けてきたのは、やはり生徒たちと過ごす時間も、欠けがいのないものだと思っていたから。
部活動の顧問という仕事を、教員のボランティア精神に押し付ける現行制度には、大きな問題があると思っている。でも生徒たちにとって、部活動というものは、学校生活の中で本当に大切な大きな意味合いを持つことが多い。
だからこそこのコロナ禍で、部活動ができない子どもたちはどんな思いをしているのだろうと悲しい気持ちになる。有名スポーツ選手が、トレーニング方法や励ましの言葉をYoutubeにアップしてくれても、やはり仲間と一緒にやる練習とは比べられない。特にチームスポーツをしている人ならなおさらだろう。
中学・高校3年生で引退試合もなくなってしまった子どもたち。どうかコロナ禍に負けないでほしい。これまでつちかってきた仲間とのつながりは、こんなことがあっても決して消えることはないのだから。
私も40年以上たった今でさえ、高校のクラブのメンバーとはつながっている。もちろん常に連絡をとりあっているわけではないが、お互いが元気でいることはわかっている。(残念ながら亡くなった人もいるが)
仲間と一緒に今の苦しさを乗り越えれば、将来、また大きな困難に立ち向かうことができると私は思う。

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小学生のころから、弟と一緒に甲子園球場に高校野球を見に連れていってもらった。大阪はずっと強豪校があり、いつもベスト8ぐらいまでは入っていたが、なぜか他の県の学校が好きになり、応援することが多かった。
中学、高校時代は運動部に入っていたため、自分の練習で甲子園に行けず、でも練習にラジオを持っていき、休憩時間にこっそり聞いていた。今ならスマホで簡単に見れるだろうが、その時は、実況中継を一瞬聞いただけでは、ひいきのチームが勝っているかどうかもわからずいらいらしたものだ。
大人になるまで、ずっと甲子園大会は私の身近なところにあった。
全国の高校球児は、今どんな思いをしているのだろう。
私は日本で教員をしていたとき、ずっと運動部の顧問をしていた。ネットでもこの数年とりあげられることが多くなったが、「運動部の顧問」という仕事はブラック以外なにものでもない。
子どもが中学生になったころから、運動部の主顧問という仕事を任され、土日はほぼすべてなくなった。休めるのは、定期考査の前とその期間、つまり年5回×2の10回の土日のみ。夏休みはお盆の一週間、お正月も5日間程度。
私が仕事をやめたのは、あのままいくと過労死してしまうのではないかと思ったことも一つの理由だ。実際、何人もの現職死を目の当たりにしてきた。
部活動の顧問というのは、完全にボランティアだ。公立学校の休日手当など、高校生のバイト時給以下。それでも続けてきたのは、やはり生徒たちと過ごす時間も、欠けがいのないものだと思っていたから。
部活動の顧問という仕事を、教員のボランティア精神に押し付ける現行制度には、大きな問題があると思っている。でも生徒たちにとって、部活動というものは、学校生活の中で本当に大切な大きな意味合いを持つことが多い。
だからこそこのコロナ禍で、部活動ができない子どもたちはどんな思いをしているのだろうと悲しい気持ちになる。有名スポーツ選手が、トレーニング方法や励ましの言葉をYoutubeにアップしてくれても、やはり仲間と一緒にやる練習とは比べられない。特にチームスポーツをしている人ならなおさらだろう。
中学・高校3年生で引退試合もなくなってしまった子どもたち。どうかコロナ禍に負けないでほしい。これまでつちかってきた仲間とのつながりは、こんなことがあっても決して消えることはないのだから。
私も40年以上たった今でさえ、高校のクラブのメンバーとはつながっている。もちろん常に連絡をとりあっているわけではないが、お互いが元気でいることはわかっている。(残念ながら亡くなった人もいるが)
仲間と一緒に今の苦しさを乗り越えれば、将来、また大きな困難に立ち向かうことができると私は思う。

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