私の記憶にある最初のアメリカ映画は「風と共に去りぬ」かもしれない。いつのことか覚えていないが、テレビで吹き替えで放送されていたものを見たような気がする。それまで映画と言えば、子供用のものを母に連れていってもらったくらいで、外国映画を見た記憶はほとんどなかった。
その映画で主人公のスカーレットに魅了された私は、高校時代に日本語の訳本を読んだ。そしてレンタルビデオが世の中に出たころ、ようやく英語を聞き、日本語字幕を読み、DVDが出て初めて英語の字幕を確認しながら、英語の表現に触れた。
子どものときには、「去りぬ」という言葉の意味がピンとこなかったが、「Gone with the wind」の訳なので「行ってしまった」の意味だとわかり、高校生の時に古典文法を習ってそれが完了を表す「ぬ」の終止形だと知った。
まあそんなことはどうでもいい。
ニュースで見たのだが、アメリカの大手配信サービスHBO MAXが「風と共に去りぬ」の配信を中止したのだ。
前回に書いた人種差別撲滅運動が始まった後、「それでも夜は明ける」でオスカーを受賞したジョン・リドリー氏が、「風と共に去りぬ」をラインアップから外してほしいと、新聞に投稿した。「この映画は南部のプランテーションのイメージを美化し、黒人を最もひどいステレオタイプとして描くものだ」と述べられている。
確かに映画の中で、奴隷の黒人たちへのひどい環境などは描かれず、特にスカーレットと乳母の関係は、親子のような愛情で描かれている。だからそこに出てくる黒人たちは、不満を述べていない。だが、現実には彼らは奴隷であり、人間としての権利は保証されていないのだ。
HBO MAX社はすぐに対応し、再び配信するときには、歴史的背景の説明とこれらの描写への批判を加え、でも映画に手をいれることはせず、差別がなかったことにはしないと発表した。
長い間、「風と共に去りぬ」を見ていないが、次に見るときに、そんな説明を読み、これまでと違った視点で見ることができるのではないかと思う。

にほんブログ村
その映画で主人公のスカーレットに魅了された私は、高校時代に日本語の訳本を読んだ。そしてレンタルビデオが世の中に出たころ、ようやく英語を聞き、日本語字幕を読み、DVDが出て初めて英語の字幕を確認しながら、英語の表現に触れた。
子どものときには、「去りぬ」という言葉の意味がピンとこなかったが、「Gone with the wind」の訳なので「行ってしまった」の意味だとわかり、高校生の時に古典文法を習ってそれが完了を表す「ぬ」の終止形だと知った。
まあそんなことはどうでもいい。
ニュースで見たのだが、アメリカの大手配信サービスHBO MAXが「風と共に去りぬ」の配信を中止したのだ。
前回に書いた人種差別撲滅運動が始まった後、「それでも夜は明ける」でオスカーを受賞したジョン・リドリー氏が、「風と共に去りぬ」をラインアップから外してほしいと、新聞に投稿した。「この映画は南部のプランテーションのイメージを美化し、黒人を最もひどいステレオタイプとして描くものだ」と述べられている。
確かに映画の中で、奴隷の黒人たちへのひどい環境などは描かれず、特にスカーレットと乳母の関係は、親子のような愛情で描かれている。だからそこに出てくる黒人たちは、不満を述べていない。だが、現実には彼らは奴隷であり、人間としての権利は保証されていないのだ。
HBO MAX社はすぐに対応し、再び配信するときには、歴史的背景の説明とこれらの描写への批判を加え、でも映画に手をいれることはせず、差別がなかったことにはしないと発表した。
長い間、「風と共に去りぬ」を見ていないが、次に見るときに、そんな説明を読み、これまでと違った視点で見ることができるのではないかと思う。

にほんブログ村

肺がんランキング

にほんブログ村