先日ホテルでサウナやお風呂にはいってボーっとしていると、いろいろなことが頭に浮かんできた。がんになってもうすぐ1年半、幸い生活が大きく変わったわけではないが、考える事はちがってきた。
私は59歳になる数週間前に、がんを宣告された。でもステージ1Aという早期発見で、告知から一か月後には切除手術を受けることができ、その後は普通の生活にもどることができた。でもそれまでは、自分自身ががんになることは夢にも思わなかった。お酒もたばこも縁はなく、健康には気をつかっていたし、定期的に運動もしていた。
時々、思う。もしこれがタイに来る前で、日本で働いているときだったら、どうだったのだろうかと。定年までまだ10年近く残る50歳の頃だったら、どうだったろう。
私は公立学校の教師だったので、病欠で休み、仕事に復帰することも可能だったと思う。これまでにも、同僚にはがんの手術を受け復帰した人、放射線治療の後復帰した人、そして復帰された後に、また再発して亡くなられた人。がんは身近なところでも聞く病気だった。
それでも二人に一人というわけではないし、実際、病気を隠しておられた方もいた。だから、私も親しい同僚からがんだと打ち明けられた時、知識のなさと、自分の心の準備ができていなくて、動揺してしまったことを覚えている。
10年前、「私は定年まで生きていないかもしれない」と言っていた同僚は、治療のために休職したものの、この春、定年を迎えた。
結局、彼女がどのステージだったかは、怖くて聞けなかったままだが、彼女はがんと闘い、今も普通の生活を送っている。他の方のブログにも、「余命宣告を受けたが、生き延びている」、「ステージ4から生還した」など、多くのがん患者を励ますような話がたくさんある。
私の状況は、日本で普通に働いている方たちとは違うが、この1年半に学んだこと、感じたことから、50代でがんになってしまった方に、申し上げたい。もちろん意見の異なる方はたくさんおられるかもしれないので、不快に思う方がおられたら申し訳ないけれど、これは単に個人の意見なので、読み流していただければと思う。
まず、仕事はやめるべきではないということ。働き先によっては、病気休暇を取れず、離職に追い込まれる場合もあるかもしれないが、でも病気休暇の権利はあるはずなので、なんとか相談して続けてほしい。
そのために、病気のことは隠さず周りに伝えたほうがいいと思う。私も友人知人に打ち明けたが、「がんは珍しい事ではない」と感じたし、知って理解してもらう方が大切だと思った。
もちろん抗がん剤治療や放射線治療を受けながら、仕事を続けるのは大変だろうと思う。でもその病気との戦いに勝てたとき、するべきことがあるのは大切だ。そして苦しい戦いの間も、何のために戦うのかという目標にもなるはずだから。
そして病気とお金の話は分けて考えられない。一旦仕事をやめて収入が途絶えたら、治療費のことを考えるだけで、病気と闘う気力がなくなるかもしれない。50歳の親の子どもは、まだ学生の可能性も高い。だから絶対に仕事にしがみつくべきなのだ。
がん患者をそのまま雇い続けてくれない会社も多いかもしれない。2人に1人ががんになると言われる社会であれば、がん患者が仕事を失わなくてもいい社会であってほしいと思う。
私は59歳になる数週間前に、がんを宣告された。でもステージ1Aという早期発見で、告知から一か月後には切除手術を受けることができ、その後は普通の生活にもどることができた。でもそれまでは、自分自身ががんになることは夢にも思わなかった。お酒もたばこも縁はなく、健康には気をつかっていたし、定期的に運動もしていた。
時々、思う。もしこれがタイに来る前で、日本で働いているときだったら、どうだったのだろうかと。定年までまだ10年近く残る50歳の頃だったら、どうだったろう。
私は公立学校の教師だったので、病欠で休み、仕事に復帰することも可能だったと思う。これまでにも、同僚にはがんの手術を受け復帰した人、放射線治療の後復帰した人、そして復帰された後に、また再発して亡くなられた人。がんは身近なところでも聞く病気だった。
それでも二人に一人というわけではないし、実際、病気を隠しておられた方もいた。だから、私も親しい同僚からがんだと打ち明けられた時、知識のなさと、自分の心の準備ができていなくて、動揺してしまったことを覚えている。
10年前、「私は定年まで生きていないかもしれない」と言っていた同僚は、治療のために休職したものの、この春、定年を迎えた。
結局、彼女がどのステージだったかは、怖くて聞けなかったままだが、彼女はがんと闘い、今も普通の生活を送っている。他の方のブログにも、「余命宣告を受けたが、生き延びている」、「ステージ4から生還した」など、多くのがん患者を励ますような話がたくさんある。
私の状況は、日本で普通に働いている方たちとは違うが、この1年半に学んだこと、感じたことから、50代でがんになってしまった方に、申し上げたい。もちろん意見の異なる方はたくさんおられるかもしれないので、不快に思う方がおられたら申し訳ないけれど、これは単に個人の意見なので、読み流していただければと思う。
まず、仕事はやめるべきではないということ。働き先によっては、病気休暇を取れず、離職に追い込まれる場合もあるかもしれないが、でも病気休暇の権利はあるはずなので、なんとか相談して続けてほしい。
そのために、病気のことは隠さず周りに伝えたほうがいいと思う。私も友人知人に打ち明けたが、「がんは珍しい事ではない」と感じたし、知って理解してもらう方が大切だと思った。
もちろん抗がん剤治療や放射線治療を受けながら、仕事を続けるのは大変だろうと思う。でもその病気との戦いに勝てたとき、するべきことがあるのは大切だ。そして苦しい戦いの間も、何のために戦うのかという目標にもなるはずだから。
そして病気とお金の話は分けて考えられない。一旦仕事をやめて収入が途絶えたら、治療費のことを考えるだけで、病気と闘う気力がなくなるかもしれない。50歳の親の子どもは、まだ学生の可能性も高い。だから絶対に仕事にしがみつくべきなのだ。
がん患者をそのまま雇い続けてくれない会社も多いかもしれない。2人に1人ががんになると言われる社会であれば、がん患者が仕事を失わなくてもいい社会であってほしいと思う。

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