英スコットランド議会で24日、生理用品を全土で無料提供する法案を全会一致で可決したそうだ。これは世界で初めてのことで、生理の貧困撲滅にむけた世界的運動の勝利と言われているとのことだ。
スコットランド自治政府はこれまでも貧困対策として生理用品の無料提供を推進し、イングランドも昨年から学校で生理用品の無料提供をしている。そしてニュージーランドも今年から無料提供を行なっているそうだ。
あまりにも当然と思えるのに、なぜ学校での無料提供が日本で取り上げられないのだろう。実際、私が勤めていた学校では、緊急の場合(つまり突然生理になってしまったとき)だけ、保健室で生理用品を渡していた。でもたいていは、友達同士でなんとか補い合い、それで無理なら教師になるのだが、衣類まで汚してしまった場合は、教師しかない。
女生徒は、養護教諭、女性の担任や部活動の顧問などに申し出る。だから私はいつでも生理用品を常備していた。時には、空き時間に下着を買いに行ったこともある。でもこれはすべて自腹で、どこからも費用は出ない。
女性たちは、生理用品をあげたりもらったりすることは、当然のように考えているかもしれない。私も何度も友だちとしたが、返したり返してもらった記憶はない。ありえない話だが、もし見知らぬ人から突然生理用品を持っていないかと聞かれても、なんの抵抗もなくあげるのではないだろうか。缶コーヒー代100円くださいと言われたら、ぜったいあげないだろうになあ(苦笑)。
話が横にずれてしまったが、今回のニュースは、本当に画期的なことだと思う。女性に生まれた以上、生理からは逃れられない。しかもそれは人生の半分近く続くのだ。
ちょっと計算してみよう。月1回2パック程度の生理用品を必要とすれば、たぶん1000円ほど。1年間で12000円、40年間で480,000円は最低でも生理用品に払っている。しかもこれは割とお買い得なものを買った場合だ。
たったそれだけじゃないかと考える人もいるかもしれない。でも実は日本は生理用品(ナプキン)がかなり安い国なのだ。私が住んだことのあるオーストラリア、ニュージーランド、タイでは、その国の生理用品は品質が悪く、うっかりすると失敗してしまう。だから日本から持ち込んだり、高い日本製を買っていたりした。
だから開発途上国や貧富の差が激しい国の女性にとって、生理用品を買うお金がないことは、充分あり得る。でも生理は容赦なく、毎月やってくるのだ。しかも日本でも昔、生理中はけがれていると言われ、外出できない時代もあった。今も、同様の考えを持つ人たちが、世界中に残っているのではないだろうか。
生理はナイーブな問題で、おおっぴらに議論すべきではないと考えている人もいるかもしれない。でも人類の半分は女性で、すべての人間は女性から生まれてくるのだ。女性にとって生理期間は楽しいものではない。常に不安もつきまとう。だからこそ、せめて学校や公共機関で生理用品を無料配布できるようにしてほしい。
スコットランドが踏み出したこの一歩が、大きな一歩となって世界中に広がっていくことを心から願う。
スコットランド自治政府はこれまでも貧困対策として生理用品の無料提供を推進し、イングランドも昨年から学校で生理用品の無料提供をしている。そしてニュージーランドも今年から無料提供を行なっているそうだ。
あまりにも当然と思えるのに、なぜ学校での無料提供が日本で取り上げられないのだろう。実際、私が勤めていた学校では、緊急の場合(つまり突然生理になってしまったとき)だけ、保健室で生理用品を渡していた。でもたいていは、友達同士でなんとか補い合い、それで無理なら教師になるのだが、衣類まで汚してしまった場合は、教師しかない。
女生徒は、養護教諭、女性の担任や部活動の顧問などに申し出る。だから私はいつでも生理用品を常備していた。時には、空き時間に下着を買いに行ったこともある。でもこれはすべて自腹で、どこからも費用は出ない。
女性たちは、生理用品をあげたりもらったりすることは、当然のように考えているかもしれない。私も何度も友だちとしたが、返したり返してもらった記憶はない。ありえない話だが、もし見知らぬ人から突然生理用品を持っていないかと聞かれても、なんの抵抗もなくあげるのではないだろうか。缶コーヒー代100円くださいと言われたら、ぜったいあげないだろうになあ(苦笑)。
話が横にずれてしまったが、今回のニュースは、本当に画期的なことだと思う。女性に生まれた以上、生理からは逃れられない。しかもそれは人生の半分近く続くのだ。
ちょっと計算してみよう。月1回2パック程度の生理用品を必要とすれば、たぶん1000円ほど。1年間で12000円、40年間で480,000円は最低でも生理用品に払っている。しかもこれは割とお買い得なものを買った場合だ。
たったそれだけじゃないかと考える人もいるかもしれない。でも実は日本は生理用品(ナプキン)がかなり安い国なのだ。私が住んだことのあるオーストラリア、ニュージーランド、タイでは、その国の生理用品は品質が悪く、うっかりすると失敗してしまう。だから日本から持ち込んだり、高い日本製を買っていたりした。
だから開発途上国や貧富の差が激しい国の女性にとって、生理用品を買うお金がないことは、充分あり得る。でも生理は容赦なく、毎月やってくるのだ。しかも日本でも昔、生理中はけがれていると言われ、外出できない時代もあった。今も、同様の考えを持つ人たちが、世界中に残っているのではないだろうか。
生理はナイーブな問題で、おおっぴらに議論すべきではないと考えている人もいるかもしれない。でも人類の半分は女性で、すべての人間は女性から生まれてくるのだ。女性にとって生理期間は楽しいものではない。常に不安もつきまとう。だからこそ、せめて学校や公共機関で生理用品を無料配布できるようにしてほしい。
スコットランドが踏み出したこの一歩が、大きな一歩となって世界中に広がっていくことを心から願う。

肺がんランキング

にほんブログ村
コメント