授業で使えるかもしれないと思って買った「日本クロスカルチャータイ」(秦日経済技術振興協会)という本を読んでいると考えさせられることが多い。その中でずっと気になっていることがあった。
タイ人は、働いている現場で、日常的な挨拶をあまりしないというのだ。こう書くとびっくりされるかもしれない。「タイは、いつでもワイ(両手を合わせる仕草)をするし、サワッディーて言うじゃないですか」と。
タイには昔挨拶の言葉がなく 昔は「どこへ行ってきたの?」とか「ご飯食べた?」と声を掛け合っていた。それが、1931年にラジオ放送が開始された時に、チュラロンコン大学の教員が、終了時の挨拶として考案したそうだ。今でも「キンカオマイ(ご飯食べた)?」と言われることがよくある。
確かにマッサージでも買い物でも、かなりの確率でワイ をしてくれる確率が高い。でも毎日出会う同僚や上司に、毎日ワイをするわけではないのだ。もちろん何か感謝の気持ちを述べるときには、ワイをするだろうと思うが、日本人が朝あった時に、軽く頭を下げて「おはようございます」というようなワイはしないと思う。
ただ私が働いていたのは大学の日本語学科という特別な世界なので、タイ人の同僚たちも日本の習慣を取り入れてくれていたし、共通言語は日本語だった。だから、実際に自分の目で確かめたわけではないので、タイで働いている方に教えていただきたいと思う。
その本には、タイ人の部下が朝来ても何も言わず、帰る時も何も言わずに、知らないうちにいなくなることに驚くかもしれないと書いてあった。確かにタイ語には、「お先に失礼します」にぴったりの言葉はないかもしれない。タイ人の同僚に聞くと、「先に帰ります」とは言えても、「失礼します」は訳せないと言っていた。
それに比べると日本は挨拶あっての文化だ。人間同士の潤滑油でもある。もし朝会って、「おはようございます」と声をかけても何も言ってもらえなかったら、一気に気分が下がってしまう。でも実際そういう人が、日本人の中にもいるんだなあ。帰る時にも何も言わずに帰る人が。
これは日本で働いていた時も、タイで働いていた時も経験したことだ。ただ私の職場は学校なので、つまり同僚は人にものを教える教師なのだが。 このことは、かつて私の大きなストレスとなっていた。
コロナで人との関わりが減らされている今、人と挨拶をする機会も減っているだろう。日本が以前の日常を取り戻せる頃、私も日本に帰ることを考えているが、以前と同じ人との関わりを取り戻せるだろうか。ずっとマスクが必要なら、表情も読みづらいし、声も聞こえにくい。大きな声を出すのが面倒だと思う人が増えてしまわないだろうか。
タイ人は、働いている現場で、日常的な挨拶をあまりしないというのだ。こう書くとびっくりされるかもしれない。「タイは、いつでもワイ(両手を合わせる仕草)をするし、サワッディーて言うじゃないですか」と。
タイには昔挨拶の言葉がなく 昔は「どこへ行ってきたの?」とか「ご飯食べた?」と声を掛け合っていた。それが、1931年にラジオ放送が開始された時に、チュラロンコン大学の教員が、終了時の挨拶として考案したそうだ。今でも「キンカオマイ(ご飯食べた)?」と言われることがよくある。
確かにマッサージでも買い物でも、かなりの確率でワイ をしてくれる確率が高い。でも毎日出会う同僚や上司に、毎日ワイをするわけではないのだ。もちろん何か感謝の気持ちを述べるときには、ワイをするだろうと思うが、日本人が朝あった時に、軽く頭を下げて「おはようございます」というようなワイはしないと思う。
ただ私が働いていたのは大学の日本語学科という特別な世界なので、タイ人の同僚たちも日本の習慣を取り入れてくれていたし、共通言語は日本語だった。だから、実際に自分の目で確かめたわけではないので、タイで働いている方に教えていただきたいと思う。
その本には、タイ人の部下が朝来ても何も言わず、帰る時も何も言わずに、知らないうちにいなくなることに驚くかもしれないと書いてあった。確かにタイ語には、「お先に失礼します」にぴったりの言葉はないかもしれない。タイ人の同僚に聞くと、「先に帰ります」とは言えても、「失礼します」は訳せないと言っていた。
それに比べると日本は挨拶あっての文化だ。人間同士の潤滑油でもある。もし朝会って、「おはようございます」と声をかけても何も言ってもらえなかったら、一気に気分が下がってしまう。でも実際そういう人が、日本人の中にもいるんだなあ。帰る時にも何も言わずに帰る人が。
これは日本で働いていた時も、タイで働いていた時も経験したことだ。ただ私の職場は学校なので、つまり同僚は人にものを教える教師なのだが。 このことは、かつて私の大きなストレスとなっていた。
コロナで人との関わりが減らされている今、人と挨拶をする機会も減っているだろう。日本が以前の日常を取り戻せる頃、私も日本に帰ることを考えているが、以前と同じ人との関わりを取り戻せるだろうか。ずっとマスクが必要なら、表情も読みづらいし、声も聞こえにくい。大きな声を出すのが面倒だと思う人が増えてしまわないだろうか。
最近暗い話題しか書いていないので
せめて写真は綺麗なものを
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コメント
コメント一覧 (4)
今日はいつになく弱気であられる。
大丈夫、ご心配なく。馬齢を重ねるうちにわかってきました。悪い奴はいないと。(除く、多くの代議士、都道府県市町村議員)あまりあれこれ考えるのは止めにして、よいことだけを考えましょう。
職場では、ときどき陰険・陰湿な言動、いじめをしてくる女性に遭遇しました。育ちが悪かった可哀そうな人だと割り切って、気にしないよう努力しました。(信じられないほど頭の良い東大法学部卒の女性は、その頭の良さで皆を驚嘆させるのですが、同時に性格の悪さで皆を辟易させていました。万年課長でおわりました。)
nakko
がしました
この件にはいろいろ書きたいことがありますが、私的には「日本人(の男)でも挨拶しない人間がいる」というのがここ数年の大きい発見です。しかも会社で。
「タイ人があいさつしない」と嘆いたり、困ったりしている日本人駐在員をたくさん見て来たので、なにはなくとも挨拶!というのが日本人の基本だと思っていたのに、日本人でも挨拶しないんだ!!みたいな感じです。ちなみに今40代ぐらいの人(一人ではないので)。この世代はそんな感じなんでしょうかねえ(;´Д`)??
nakko
がしました
そうなんです。私の元同僚も40代男性。日本の最後の学校では、30代後半男性だったので、彼はもう40代かも。
世代なんでしょうかねぇ。その両親となる世代は、70代くらいでしょうか。その方たちはちゃんと子供に挨拶の大切さを教えたのかなと疑問に思います。
職場で挨拶をしてくれないと、周りがストレスを感じますよね。まあタイ人は平気かもしれませんが。
nakko
がしました