私が初めてミャンマーを訪れたのは、もうずいぶん昔のことだ。ミャンマーは1962年に軍事クーデターが起こり、以後50年間はずっと軍事政権だった。私が訪れた1980年代は、まだ日本人観光客は少なく、当時はビザも1週間だけで、日本からの直行便はなかった。タイから飛んだのだが、バンコクと比べるとあまりにも貧しいヤンゴンに衝撃を受けた。そしてマンダレーとパガンへ行ったのだが、インフラが整っておらず、本当に不便だったが人々は優しかった。
タイに来た年に、一人でヤンゴンへ2泊3日の旅をした。もうすっかり都会になってしまっていたが、やはり人々は優しかった。そして2年前の年末にも、娘と待ち合わせパガンやゴールデンロックのあるチャイティヨーへ行ったのだが、この時も親切なミャンマー人に何度か助けられた。
そんな優しいミャンマー人たちが、苦しんでいる。あの50年間続いた軍事政権下に戻りたくないと声を上げている。
EUやアメリカはかなり厳しい態度をミャンマーの軍事政権に向けているが、ニュースで見る限り、日本やタイはあまり積極的に動いていない。ただ、タイのニュースで読んだのだが、在ミャンマー日本大使館の丸山大使が、軍事政権に対して積極的に抗議したそうだ。でもこのことは、私が見た限り、日本語のネットニュースの中にはなかった。
タイ政府もASEANの全会一致の原則に従うとのことで、タイ政府としては大きな動きはない。でもバンコク内では、ミャンマー人の抗議行動が起こっている。
日本政府は軍事政権ともアウンサンスーチーさん率いるNLDともパイプを持っているいて、何かしらの動きができるのではないかと期待されていると、ある記事には書いてあった。でも今のところ、現地にいる日本人を早く帰国させようとしているというニュースしか見ていない。
世界中がコロナで苦しんでいる中、アジアの途上国のことまで考えるゆとりもないと言いたいのだろうか。目の前のオリンピックを、なんとか成功させたいと思っているのだろうか。でもミャンマーは、日本にとってかなり大きな生産拠点となっており、今後も関係が続くはずなのだ。これ以上、罪もない人が亡くならないよう、日本としても何かをして欲しいと思う。

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