社会保険カードの再発行を申し込んだ後、一度使ってみようと病院へ行くことにした。社会保険が使える病院は、本来個人が登録するのだが、私たちはもう大学側が決めていて、全員同じ病院だった。サパーンタクシン駅からも歩いていける範囲にある大きな病院で、Google マップの星は3.3のルートシン病院というところだ。基本的にはタイ人ばかりで、外国人の患者はほとんどいない。

 社会保険カードはないものの、保険番号はわかっているので、パスポートを持って出かけた。入り口で社会保険を使いたいというと、専用の窓口を教えてくれた。そこで、社会保険カードはないが番号はわかっていると話すと、社会保険事務所に行って書類を取ってくるようにと言われた。その書類の見本も見せてくれて、「写真に取って事務所で見せて、もらってきて」とのことで、シーロムの社会保険事務所へ。バイクで来ていたので、それほど時間はかからない。

 社会保険事務所の入り口の案内の人に、写真を見せながら「この書類が欲しい」と言うと、前回と同じ2階へ行くように言われた。2階のカウンターで、また写真を見せると、「これはあなたの名前じゃないよ。」
そりゃそうです、見本なんだから。そこには見ず知らずの欧米人らしい人の名前が載っていた。
「社会保険カードを失くして、再発行の手続き中です。だからカードの代わりの証明がいるのだと思います。」

 実は、病院もこの社会保険事務所も、ほとんどタイ語しか通じないのだ。だから説明も大変。でもようやく理解してもらえて、その書類を受け取った。(ちなみに無料)

 再び病院へ戻る。また同じ窓口へ行き、パスポートともらった書類を渡す。途中で呼ばれて、写真を撮る。そして待つこと20分、ようやく病院の診察券とカルテのファイルを受け取った。そして反対側にある受付にファイルを出すように言われた。

 受付の前には椅子が並んでいるが、半分くらいは空いている。実はこれは12月末のことで、この時すでにサムットサーコーンの市場のクラスターが発生していたため、病院の患者は少なめだったと思う。それでも1時間ほど待ち、ようやく中に呼ばれた。診察室らしき部屋が3つほどあり、またその前で人が待っている。そこで気が付いたが、ここは社会保険を使う患者の専用の診察場所のようだ。

 名前を呼ばれて中にはいる。若い女性の医師だった。「ドライアイがひどいんですけど」と言うと、目の様子を見てくれて、「他に症状は?」と聞かれた。「多分、目の使いすぎで、偏頭痛が時々あります。」「ドライアイだけだと思うから、目薬を出しますね。」と診察は5分ほどで終わった。
 最後の薬のところも20分ほど待っただけですんだ。やっぱりこの日は患者が少なめだったのだろう。社会保険の書類を出して登録をしてから、2時間半ほどかかったけれど、以前同僚は3、4時間かかったと言っていたから。

 受け取った薬を見てびっくり。涙成分の目薬は当然だけど、何と鎮痛薬であるパラセタモール(タイではお馴染みの痛み止め)まで出されていた。確かに偏頭痛がするとは言ったけれど(!)

 そして社会保険を使うと言うことは、これが全て無料だと言うことだ。まあこれまでは、クレジットカードの海外旅行保険で対応してきたけれど、ドライアイ程度であれば、この病院でも問題なかったのかもしれない。ただし待ち時間は多いし、ほぼタイ語しか通じないので大変だとは思う。

 社会保険事務所の方によると、退職後6ヶ月間は社会保険が使えるそうだ。ただし、民間と政府系(私は国立大学だったので、こちらになる)はちょっと違うかもしれないし、この情報は正確かどうか自信はない。6月までにまだドライアイがひどくなったら行ってみようかなと思う。



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