通夜は亡くなった2日後の夕方に、そして葬儀はその翌日の午前中に行われた。コロナ禍では、葬儀社がZoomを用意してくれるところもあるようだが、弟がノートPCを持ち込んで、参加させてくれた。時差もあるので、ニュージーランドの次女は葬儀だけの参加となったが、海外にいる私たちが参加できるなんて、不思議な気持ちになった。
弟は仕事柄、有料のZoomを利用しているので、娘が入っても途中で切れることはない。私たちは、最初から最後まで葬儀をZoomで見ていた。棺にお花を手向けるときも、弟がPCを動かして夫と娘が花を手向けるところを見せてくれた。そして父の顔も。気の優しい長女だけが大泣きをしていた。
コロナ禍で、あまり周りには知らせなかったようだが、父は晩年地域の役員などをしていたため、近所の方も来てくださっていた。小学校の活動も手伝っていたので、学校関係の方も来てくださっていた。本当にありがたいことだと思う。
喪主としての弟の挨拶に、やはり胸が熱くなった。
「姉はバンコクにいるのですが、帰国できず、Zoomで参加しています。姉の次女もニュージーランドから参加しています。実は臨終のときも、姉とはラインのビデオ通話でつなげて、母と3人で見送れたことは良かったと思います。」
本当にそうだ。ラインやZoomがある世の中でよかった。コロナでもこうやってすぐ近くにいるような気持になれたのだから。
父は仕事一筋で、あまり一緒に過ごした記憶はない。子どもの頃、父の実家へ毎年行っていたが、それ以外の旅行の記憶はたった2回。初めて飛行機に乗るはずで伊丹空港へ行ったのに欠航になってしまい、仕方なしに新幹線に切り替えた旅行と、私が結婚する前に、最初で最後になるかもと言って(実際そうなのだが)4人で行ったバンコクパタヤのツアー。
実はツアーの後半、両親ともお腹の調子が悪くなり、ちょっとかわいそうだったのだが、最初のパタヤは楽しんでくれた。海の近くで育った父はシーフードが大好きだし、なんと両親2人ともパラセイリングに挑戦したのだ。(といっても、今の私より若かった・・・)
日本に帰れない私は、49日も納骨も参加できなかった。だからまだ心の中で整理がついていないかもしれない。もしワクチンを打てたら、せめて一周忌はと思っているのだがどうなるだろう。母や弟からは無理に帰ってこいとは言われていないが。
コロナ禍で、同じような思いをした方は、世界中におられるのだろうなあ。でも私は弟のおかげで看取りもできたし、オンラインとはいえ通夜も葬儀も参加できた。本当に彼には感謝の念でいっぱいだ。しかも相続などの事務仕事も完全にまかせっきり。本当に頭が上がらない。
文章にすることは、自分の中で気持ちを整理することでもある。5か月経って、ようやく整理する気になったのかもしれない。
葬儀のお花は夫から弟に頼んでもらった。49日や納骨式も長女や夫が行ってくれた。本当に申し訳ないと思う。49日には母にプリザーブドフラワーを送った。これもネットでなんでも手配できるのがありがたい。
弟は仕事柄、有料のZoomを利用しているので、娘が入っても途中で切れることはない。私たちは、最初から最後まで葬儀をZoomで見ていた。棺にお花を手向けるときも、弟がPCを動かして夫と娘が花を手向けるところを見せてくれた。そして父の顔も。気の優しい長女だけが大泣きをしていた。
コロナ禍で、あまり周りには知らせなかったようだが、父は晩年地域の役員などをしていたため、近所の方も来てくださっていた。小学校の活動も手伝っていたので、学校関係の方も来てくださっていた。本当にありがたいことだと思う。
喪主としての弟の挨拶に、やはり胸が熱くなった。
「姉はバンコクにいるのですが、帰国できず、Zoomで参加しています。姉の次女もニュージーランドから参加しています。実は臨終のときも、姉とはラインのビデオ通話でつなげて、母と3人で見送れたことは良かったと思います。」
本当にそうだ。ラインやZoomがある世の中でよかった。コロナでもこうやってすぐ近くにいるような気持になれたのだから。
父は仕事一筋で、あまり一緒に過ごした記憶はない。子どもの頃、父の実家へ毎年行っていたが、それ以外の旅行の記憶はたった2回。初めて飛行機に乗るはずで伊丹空港へ行ったのに欠航になってしまい、仕方なしに新幹線に切り替えた旅行と、私が結婚する前に、最初で最後になるかもと言って(実際そうなのだが)4人で行ったバンコクパタヤのツアー。
実はツアーの後半、両親ともお腹の調子が悪くなり、ちょっとかわいそうだったのだが、最初のパタヤは楽しんでくれた。海の近くで育った父はシーフードが大好きだし、なんと両親2人ともパラセイリングに挑戦したのだ。(といっても、今の私より若かった・・・)
日本に帰れない私は、49日も納骨も参加できなかった。だからまだ心の中で整理がついていないかもしれない。もしワクチンを打てたら、せめて一周忌はと思っているのだがどうなるだろう。母や弟からは無理に帰ってこいとは言われていないが。
コロナ禍で、同じような思いをした方は、世界中におられるのだろうなあ。でも私は弟のおかげで看取りもできたし、オンラインとはいえ通夜も葬儀も参加できた。本当に彼には感謝の念でいっぱいだ。しかも相続などの事務仕事も完全にまかせっきり。本当に頭が上がらない。
文章にすることは、自分の中で気持ちを整理することでもある。5か月経って、ようやく整理する気になったのかもしれない。
葬儀のお花は夫から弟に頼んでもらった。49日や納骨式も長女や夫が行ってくれた。本当に申し訳ないと思う。49日には母にプリザーブドフラワーを送った。これもネットでなんでも手配できるのがありがたい。
送ったプリザーブドフラワー
私が帰るまでもつらしい

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