検診の日を忘れていた。でもBNH病院からは2日前と前日の2回もラインで連絡を入れてくれた。ちょっと運動不足なので、歩いて病院へ向かう。と言っても20分もかからないので、大した距離じゃない。病院近くのソムタムのお店で、前に買った生エビのソムタムを買おうと思って、保冷剤、保冷バックも用意していったのに、日曜日は休みだった(泣)。

 病院に着いたのは、ちょっと早めで、レントゲンもあっという間に撮ってくれた。まだ予約時間まで35分もあるわと思い、2階の食堂兼カフェでカプチーノを飲みながらYouTubeを見ていると、カバンの中で振動が。えっ誰から電話?
「今、どこですか?もう受付しますから、来てください。」
ちょっと待って、まだ15分以上あるじゃない。

 小走りで1階の外科へ向かう。受付の人は私を見るとすぐに、「こちらへ」と言って、恒例の検温と血圧(急いだせいか私にしては高い目で上が129)身長、体重測定。そして待合の席に座ろうとしたとたん「診察室へどうぞ。」えっ!まだ予約時間の20分前。

 先生はレントゲン画像を見ながら、いつも通り大きな声で笑いながらおっしゃった。
「全然問題ないね。肺も、こんなに伸びてる。手術からどれくらいだっけ?」
いつものことだけど、カルテを見ないのかなあ。

「2年2ヶ月ちょっとです。」
「じゃあ、次はまた4ヶ月でX線。最近の調子はどう?」
「ちょっと胸骨が痛いことがあるんですけど。」
先生は、ちらりと私を見たが、「それはがんとは関係ないよ」とあっさり否定。

 会計でいつも通り支払いを済ませても、診察予定時間より早く終わった。支払額は、いつも通りの、医師診察料600バーツ(たった3分!)、診察パッケージ代350バーツ、X線650バーツ 合計1600バーツ(5,520円)。まあ、画像データはLineの受診記録からダウンロードもできるし、毎回先生の診断書も出してもらえるので、3分で何もかも終わるわけではないけれど。

 現在の体調は4か月前の検診時と変化はない。でもこれを書きながら、もう2年が過ぎたのだと思った。私のがんはⅠAという初期で発見してもらえたので、転移や再発の可能性はほとんどないと言ってもらえた。でもほとんどないと言っても100%ないわけではない。ただ2年過ぎて、かなり気持ちが楽になっているのは事実だ。

 毎回の検診時はちょっと緊張する。今回は待ち時間が少なすぎて、緊張する暇もなかったけれど。そして先生から「大丈夫」と言ってもらえて、ほっとする。その繰り返しだ。でもそれは幸せなことだと思う。

 日本で、コロナ患者が増えたために、がん手術が後回しになっている場合もあるという記事を読んだ。なぜそんなことになるのか。がんは早期発見すれば、完治する可能性が高いのだから、手術待ちをしなければならない人が、コロナのために可能性を低くされるなんて不合理だ。これまでも海外から、日本の甘い受け入れ制度をすり抜けた感染者が、日本の感染を広げたのは事実だ。来月のオリンピック後、日本はどうなるのか不安で仕方がない。

 

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