この前ビルマの竪琴のことを書いた時写真を探していたら、3年前の長女とのミャンマー旅行を思い出して懐かしくなった。コロナだけでなくミャンマーの政治情勢からすると、今度行けるのはいつになるかわからない。あの時無理して行っておいてよかったと思う。
タイは日本ほどお正月休みがない。その年も28日(金)まで授業があり、1月2日(水)から再開だった。だから28日の午前中の授業を済ませ、夕方の便でヤンゴンに到着、1月1日にはバンコクに戻り、翌日仕事というハードスケジュール。娘はその前日に日本から到着していたが、経由便を使ったため深夜だったらしい。
私の便は夕方5時過ぎに到着し、娘とは6時ごろに会えた。その日は、夜9時のバガン行きのバスのチケットを買っていた。空港からバスターミナルへは30分ほどということなので、私たちは娘が買って来てくれたサバ寿司を食べ、夜行バスに備えて顔を洗い準備した。そして8時ちょっと前にGrabでタクシーを呼んだのだが、一台目は来てくれたのに、バスターミナルというと乗車拒否。なんで?Grabって行先も書いてるしと思ったが、まあすぐに2台目が見つかった。
しかし本当に考えが甘かった。夜間は渋滞が多く、昼間より時間がかかるということを思いつかなかったのだ。Grabの運転手さんは、ほとんど英語が通じなかったが、私たちは9時のバスに乗るから急いでほしいことを伝えた。でもGoogle Mapで見ると半分くらいのところですでに30分経過。そのバスに乗れなかったらどうなるんだろうと、もう頭の中はパニック状態。今回は日程に余裕がないので、この日にバガンに行けないと困る。
娘は彼女が昼間に得た情報で、同じくパニックになっていたらしい。というのは、昼間に会った日本人から、年末までバガン行きのバスのチケットは売り切れていると聞いたのだ。つまりこの日のバスを逃すと、バガンへ行けない。でもお互いに忖度しあって、悲観的な意見は述べず、ひたすら運転手さんの様子とGoogle Mapをにらみつけていた。
途中運転手さんはルートも変えてくれ、アウンミンガラーハイウェイバスターミナルに着いたのは、9時過ぎだった。しかし、このターミナルはかなり大きく、私たちの乗るバス会社の前まで行かねばならない。運転手さんに会社の名前を連呼し理解してもらったら、彼は人に聞いて私たちをそのバス会社の前へと運んでくれた。
すでに9時10分。私は飛び降りて、停まっていたバスの荷物を入れている人にチケットを見せた。その人は「乗れ」とだけ返事。間に合ったんだ!私は娘に叫んだ。「これだって!乗るよ!」
私たちが最後に乗り込んだ乗客だった。前売りで買っているので、待っていてくれたのかもしれない。でも定時発着が普通の日本なら、10分も待ってくれないだろうなあ。本当にありがたい事だった。
バスはしっかりリクライニングもできて、まあまあ快適だった。到着は1時間ほど遅れたが、予約していたホテルには9時ごろ到着し、チェックインもさせてもらった。シャワーも浴びてほっとしながら、あらためてバスに乗れたことがラッキーだったと話した。そこで娘は初めて、もうバスチケットは完売だったことを話してくれた。
「私一人だったら、前もってチケット買ってなかったわ。」(娘)
「年末だったから、調べたらもう一つの会社は2週間前でも完売だったよ。ホント、よかったね。でも昨日のタクシーのおじさんには、感謝しかないね。私なんて飛び降りて、Thank youも言わなかったよ。」
「私は言ったけど、チップも上げなくて申し訳なかった。」
本当にそうだ。あまりに慌てて、お礼も言わず、チップをあげることも思いつかず、しかも1時間も走ってバス会社まで見つけてくれたのに、最初に提示された額しかGrabから引き落とされていない。なんて恩知らずなことをしてしまったんだろうと後悔している。
あのタクシーの運転手さんは、今どうされているだろう。コロナと軍事政権下で、仕事はないのではないか。ちゃんと生活ができているのだろうか。私は3回ミャンマーへ行っているが、いつもこのおじさんのように、優しくて謙虚な人に助けてもらっている。タイよりも敬虔な仏教徒が多く、私はぼったくりにあったこともない。
旅行ができない日々に、ちょっと旅行気分を思い出しながら、次回もミャンマー旅行について書きたいと思う。
タイは日本ほどお正月休みがない。その年も28日(金)まで授業があり、1月2日(水)から再開だった。だから28日の午前中の授業を済ませ、夕方の便でヤンゴンに到着、1月1日にはバンコクに戻り、翌日仕事というハードスケジュール。娘はその前日に日本から到着していたが、経由便を使ったため深夜だったらしい。
私の便は夕方5時過ぎに到着し、娘とは6時ごろに会えた。その日は、夜9時のバガン行きのバスのチケットを買っていた。空港からバスターミナルへは30分ほどということなので、私たちは娘が買って来てくれたサバ寿司を食べ、夜行バスに備えて顔を洗い準備した。そして8時ちょっと前にGrabでタクシーを呼んだのだが、一台目は来てくれたのに、バスターミナルというと乗車拒否。なんで?Grabって行先も書いてるしと思ったが、まあすぐに2台目が見つかった。
しかし本当に考えが甘かった。夜間は渋滞が多く、昼間より時間がかかるということを思いつかなかったのだ。Grabの運転手さんは、ほとんど英語が通じなかったが、私たちは9時のバスに乗るから急いでほしいことを伝えた。でもGoogle Mapで見ると半分くらいのところですでに30分経過。そのバスに乗れなかったらどうなるんだろうと、もう頭の中はパニック状態。今回は日程に余裕がないので、この日にバガンに行けないと困る。
娘は彼女が昼間に得た情報で、同じくパニックになっていたらしい。というのは、昼間に会った日本人から、年末までバガン行きのバスのチケットは売り切れていると聞いたのだ。つまりこの日のバスを逃すと、バガンへ行けない。でもお互いに忖度しあって、悲観的な意見は述べず、ひたすら運転手さんの様子とGoogle Mapをにらみつけていた。
途中運転手さんはルートも変えてくれ、アウンミンガラーハイウェイバスターミナルに着いたのは、9時過ぎだった。しかし、このターミナルはかなり大きく、私たちの乗るバス会社の前まで行かねばならない。運転手さんに会社の名前を連呼し理解してもらったら、彼は人に聞いて私たちをそのバス会社の前へと運んでくれた。
すでに9時10分。私は飛び降りて、停まっていたバスの荷物を入れている人にチケットを見せた。その人は「乗れ」とだけ返事。間に合ったんだ!私は娘に叫んだ。「これだって!乗るよ!」
私たちが最後に乗り込んだ乗客だった。前売りで買っているので、待っていてくれたのかもしれない。でも定時発着が普通の日本なら、10分も待ってくれないだろうなあ。本当にありがたい事だった。
慌てすぎて写真もないので、Bagan Minthar のHPから転用させてもらいました
バスはしっかりリクライニングもできて、まあまあ快適だった。到着は1時間ほど遅れたが、予約していたホテルには9時ごろ到着し、チェックインもさせてもらった。シャワーも浴びてほっとしながら、あらためてバスに乗れたことがラッキーだったと話した。そこで娘は初めて、もうバスチケットは完売だったことを話してくれた。
「私一人だったら、前もってチケット買ってなかったわ。」(娘)
「年末だったから、調べたらもう一つの会社は2週間前でも完売だったよ。ホント、よかったね。でも昨日のタクシーのおじさんには、感謝しかないね。私なんて飛び降りて、Thank youも言わなかったよ。」
「私は言ったけど、チップも上げなくて申し訳なかった。」
本当にそうだ。あまりに慌てて、お礼も言わず、チップをあげることも思いつかず、しかも1時間も走ってバス会社まで見つけてくれたのに、最初に提示された額しかGrabから引き落とされていない。なんて恩知らずなことをしてしまったんだろうと後悔している。
あのタクシーの運転手さんは、今どうされているだろう。コロナと軍事政権下で、仕事はないのではないか。ちゃんと生活ができているのだろうか。私は3回ミャンマーへ行っているが、いつもこのおじさんのように、優しくて謙虚な人に助けてもらっている。タイよりも敬虔な仏教徒が多く、私はぼったくりにあったこともない。
旅行ができない日々に、ちょっと旅行気分を思い出しながら、次回もミャンマー旅行について書きたいと思う。
肺がんランキング
にほんブログ村
ミャンマーは行ったことがないので、旅行記楽しみです!!
というか、失礼だけどミャンマーにもGrabタクシーがいるんだ!とそこに驚きました(^^;)。
世界はすごいスピードで変わってますよねえ…。
nakko
がしました