先週末、久しぶりに旅に出た。といってもたった一泊だが、次の長期旅行に向けてのウォーミングアップというところだ。行先はロッブリー。実はタイに来た年の5月にも、最初の一泊旅行として出かけたところだ。その時に、主な観光地はすべて見て回った。ではなぜまたロッブリーに?と言われそうだが、もちろん理由がある。
4年前に行った時は、たったひとつの遺跡を見たいだけだった。クメール様式の仏塔が3基残っているプラプラーンサームヨートだ。私はクメール様式の遺跡が大好きなので、昔からここを訪れたかったのだが、先延ばしになっていた。旧市街の観光は日帰りでもできると聞いたが、その時も一泊で訪れた。でも見たかったプラプラーンサームヨートは猿に占拠され、仏像の近くに寄ることもできなかった。
その時、博物館も他のお寺も一通り見たので、もうロッブリーに行くことはないかなと思っていた。しかし、数年前にタイで一世を風靡したドラマ「ブッペーサーニワート(運命の二人)」をNetflixで見て、私はまたロッブリーにどうしても行きたくなった。
このドラマはいわゆるタイムトラベルもので、現代女性がアユタヤ時代にタイムスリップし、そこで運命の人と結ばれていく様子にナーラーイ王時代の政治の話が絡んでくる。だから主人公以外はほとんど実在の人物らしい。
Netflixでは日本語字幕つきで見たのだが、その時はナーラーイ王が住んでいるところが、アユタヤではなくラヴォーという地名で、どこかわからなかった。でも調べてみると、ラヴォーはロッブリーだったのだ。そういえば博物館もナーラーイ王の名前がついていた。そして何気なしに見た外国人の住まいだったという遺跡が、ブッペーサーニワートの重要人物コンスタンティン・ファルコンの家だったのだ。
4年前にはコンスタンティン・ファルコンの名前すら知らなかった。でもドラマを見る前に、彼の妻であるターオトーンキープマー(マリー・ギマルド)のことを知り、以前に調べていた。彼女は日本人の血を引く人で、ドラマの中でもそのことに触れたセリフもあった。でもそれよりも、「トーン」の名前をもつお菓子(フォイトーンやトーンジップなど)の創始者という点に興味をもったのだ。だからドラマの中でもこちらのカップルにもかなり注目していた。
ドラマの中のファルコンの家は、立派な西洋建築で、家具もヨーロッパ風だった。その中での印象的なシーンいくつか覚えている。主人公のガラケーがロッブリーのマリーを訪ねるシーン、ファルコンが密約を交わしているのを2階からマリーがこっそり見るシーン、そしてファルコンが処刑前に最後に家族に会いたいと家に戻るシーン。子どもたちに会いたいというファルコンに「子どもたちには立派な父の姿だけを覚えていてほしいから、(鎖につながれた)今のあなたに会わせられない」と毅然を断るマリー。
実際のチャオ・ウィチャーエーン(ファルコンの爵位名)の家は、写真の通り壁や土台が残っているだけで、当時の栄華は見受けられない。だからファルコンのことを知らなければ、この場所は単なる昔の屋敷の残骸としか思えないかもしれない。でも私は、上に書いたシーンはどの場所で行われたのだろうと、ワクワクしながらこの場所を歩き回った。
もうブッペーサーニワートのブームなんて遥か昔と思われるかもしれないが、たまたまNetflixが先月でこのどらまの放送をやめると聞いて、2回目を見たのだ。以前よりタイ語もわかるようになったので、すべてタイ語字幕で見ようとしたがそれは時間切れになりそうで断念した。でもドラマのおかげでロッブリーやナーラーイ王にも関心が持ててよかったと思う。
さてロッブリーへの行き方だが、バンコクの北バスターミナルからロトゥー(ミニバス)で2時間ほどだ。でも私の家から北バスターミナルまで1時間ほどかかるので、4年前も今回も列車を使った。ファランポーン駅までだと30分しかかからない。
タイの鉄道は特急だとそこそこ高いのだが、普通列車の3等は信じられないほど安い。時間は3時間の予定が3時間半かかったが、料金はなんと28バーツ。150kmの距離でたったの100円。確かに乗り心地がいいとは言えないが、バスより景色を楽しみことができる。
ファランポーンを出てしばらくすると、スラムの中を抜けていく。スクムウィットあたりしか見たことのない方にとっては、同じバンコクとは思えない景色だ。私が初めて列車を利用したのは20年ほど前だが、その時とほとんど変わっていないように思う。あのスラムに暮らす人たちの生活は、改善されているのだろうか。
列車で行くもうひとつのメリットは、ロッブリーの駅のかわいさだ。猿の街というだけあって、こんな猿たちが出迎えてくれる。
私のドラマに対する思い込みだけのような内容になってしまったが、ロッブリーはバンコクから気楽に行ける観光地で、アユタヤ時代だけでなくそれ以前の文化も美術館で見ることもできる。バンコクからたった100円の旅、オススメです。
尚、私も帰りはロトゥーで帰ったので、2時間120バーツ(420円)でした。
4年前に行った時は、たったひとつの遺跡を見たいだけだった。クメール様式の仏塔が3基残っているプラプラーンサームヨートだ。私はクメール様式の遺跡が大好きなので、昔からここを訪れたかったのだが、先延ばしになっていた。旧市街の観光は日帰りでもできると聞いたが、その時も一泊で訪れた。でも見たかったプラプラーンサームヨートは猿に占拠され、仏像の近くに寄ることもできなかった。
これは今回の写真
前より少し猿が減ったような気がする
その時、博物館も他のお寺も一通り見たので、もうロッブリーに行くことはないかなと思っていた。しかし、数年前にタイで一世を風靡したドラマ「ブッペーサーニワート(運命の二人)」をNetflixで見て、私はまたロッブリーにどうしても行きたくなった。
このドラマはいわゆるタイムトラベルもので、現代女性がアユタヤ時代にタイムスリップし、そこで運命の人と結ばれていく様子にナーラーイ王時代の政治の話が絡んでくる。だから主人公以外はほとんど実在の人物らしい。
Netflixでは日本語字幕つきで見たのだが、その時はナーラーイ王が住んでいるところが、アユタヤではなくラヴォーという地名で、どこかわからなかった。でも調べてみると、ラヴォーはロッブリーだったのだ。そういえば博物館もナーラーイ王の名前がついていた。そして何気なしに見た外国人の住まいだったという遺跡が、ブッペーサーニワートの重要人物コンスタンティン・ファルコンの家だったのだ。
4年前にはコンスタンティン・ファルコンの名前すら知らなかった。でもドラマを見る前に、彼の妻であるターオトーンキープマー(マリー・ギマルド)のことを知り、以前に調べていた。彼女は日本人の血を引く人で、ドラマの中でもそのことに触れたセリフもあった。でもそれよりも、「トーン」の名前をもつお菓子(フォイトーンやトーンジップなど)の創始者という点に興味をもったのだ。だからドラマの中でもこちらのカップルにもかなり注目していた。
ドラマの中のファルコンの家は、立派な西洋建築で、家具もヨーロッパ風だった。その中での印象的なシーンいくつか覚えている。主人公のガラケーがロッブリーのマリーを訪ねるシーン、ファルコンが密約を交わしているのを2階からマリーがこっそり見るシーン、そしてファルコンが処刑前に最後に家族に会いたいと家に戻るシーン。子どもたちに会いたいというファルコンに「子どもたちには立派な父の姿だけを覚えていてほしいから、(鎖につながれた)今のあなたに会わせられない」と毅然を断るマリー。
実際のチャオ・ウィチャーエーン(ファルコンの爵位名)の家は、写真の通り壁や土台が残っているだけで、当時の栄華は見受けられない。だからファルコンのことを知らなければ、この場所は単なる昔の屋敷の残骸としか思えないかもしれない。でも私は、上に書いたシーンはどの場所で行われたのだろうと、ワクワクしながらこの場所を歩き回った。
もうブッペーサーニワートのブームなんて遥か昔と思われるかもしれないが、たまたまNetflixが先月でこのどらまの放送をやめると聞いて、2回目を見たのだ。以前よりタイ語もわかるようになったので、すべてタイ語字幕で見ようとしたがそれは時間切れになりそうで断念した。でもドラマのおかげでロッブリーやナーラーイ王にも関心が持ててよかったと思う。
さてロッブリーへの行き方だが、バンコクの北バスターミナルからロトゥー(ミニバス)で2時間ほどだ。でも私の家から北バスターミナルまで1時間ほどかかるので、4年前も今回も列車を使った。ファランポーン駅までだと30分しかかからない。
タイの鉄道は特急だとそこそこ高いのだが、普通列車の3等は信じられないほど安い。時間は3時間の予定が3時間半かかったが、料金はなんと28バーツ。150kmの距離でたったの100円。確かに乗り心地がいいとは言えないが、バスより景色を楽しみことができる。
以前に比べるとガランとしたファランポーン駅の切符売り場
ファランポーンを出てしばらくすると、スラムの中を抜けていく。スクムウィットあたりしか見たことのない方にとっては、同じバンコクとは思えない景色だ。私が初めて列車を利用したのは20年ほど前だが、その時とほとんど変わっていないように思う。あのスラムに暮らす人たちの生活は、改善されているのだろうか。
列車で行くもうひとつのメリットは、ロッブリーの駅のかわいさだ。猿の街というだけあって、こんな猿たちが出迎えてくれる。
12月から1月はひまわり畑も有名
駅を出て線路に沿って歩くと、向こうに遺跡が見える
日本だと難しいが、線路の上で写真も撮れる
日本だと難しいが、線路の上で写真も撮れる
私のドラマに対する思い込みだけのような内容になってしまったが、ロッブリーはバンコクから気楽に行ける観光地で、アユタヤ時代だけでなくそれ以前の文化も美術館で見ることもできる。バンコクからたった100円の旅、オススメです。
尚、私も帰りはロトゥーで帰ったので、2時間120バーツ(420円)でした。
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タイのテレビドラマ、まず見ないのですが、ブッペー・サンニワートだけはあまりに有名だったので、名前だけ知ってます。というか、コロナ前だったけど、アユタヤが舞台だということで、撮影が行われたお寺のあたりが毎週末大渋滞だと、会社でも話題になってまして。
当時はタイ衣装を借りて着てお寺や市内を散策するのが流行ってましたよ(笑)。
でも舞台の一部がロッブリーだったというのは知りませんでした。タオキーマーもアユタヤに住んでたと思ってたんですが違うんですね~(@_@)。
nakko
がしました