マトリックスレザレクションズの日本版ポスター
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 タイは映画の新作は木曜日に公開されるらしい。しかもこの「マトリックス レザレクションズ」は世界に先駆けて明日12月17日に、日本で公開されるとネット上に書いてあった。ということは、本当に今日の11時半に見た私は、世界中の誰よりも早く新作マトリックスを見たことになるのじゃないだろうか。

 でもここでネタバレをするほど、ストーリーを理解できたわけではない。前の3部作も、日本語字幕付きで見ても、1度で理解するのは難しかった。だから英語で聞き、タイ語字幕を見て理解できるわけがない。途中あまりに難しくて、うっかり寝落ちしてしまったほどだ。

 じゃあ何を書きたいかというと、まず以前読んだヒロイン・トリニティを演じたキャリー・アン・モスのインタビュー記事のことだ。その記事で彼女はこう語っていた。

「ハリウッドでは女性が40歳になると何もかも変わると言われている。実際40歳になった翌日、おばあちゃん役の脚本が届いた。」

「フランスなどヨーロッパの女優はありのままの自分自身でいても自信にあふれているように見える。でもハリウッドは外からの圧力があり、それはとても難しい。でも男性は女性ほど年齢によって仕事面での影響を受けていないと思う。」

 現在彼女は53歳。今日の映画の中での彼女は、ありのままの彼女を見せながらとても美しいと思った。57歳のキアヌ・リーブスと53歳のキャリーは、20年前の二人の姿とは確かに違う。でも3部作のシーンがいくつか盛り込まれていても、全然違和感はなかった。

 これまでのハリウッドの映画であれば、主人公に新たな若い女性のヒロインをつけるのが一般的な考えでなかっただろうか。でも20年前の3部作と同じヒーローとヒロインを同じ俳優を演じたことは、注目に値すると思う。

 キアヌ・リーブスがこのシリーズに復帰したのは、彼が演じるネオとトリニティーのロマンスを語りたかったからだと答えたそうだ。これも、キアヌが若いヒロインとのロマンスではなく、50代になった二人のロマンスを語りたいというのも、魅力的だなと思った。

 それともうひとつ興味深い点に気がついた。マトリックス3部作の監督はラリー&アンディ・ウォシャウスキー兄弟監督。今回のマトリックス・レザレクションズの監督はラナ・ウォシャウスキー。名前が違うと思って調べると、お二人とも性別適合手術を受け、現在は姉妹になられたそうだ。

 そんな経験を持つ監督だから、男性の気持ちも女性の気持ちも組み入れられた作品になっているのだと感じる。もちろんアクション満載の映画だが、ロマンス的な要素も見逃せない。

 あーでも早く日本語字幕で見たい。今日の不完全燃焼を埋めるには、あと2回くらい見ないと理解できないんじゃないだろうか。


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