2月のメーホンソンの旅がまだ終わっていない。まだまだ先は長いので、チェンマイの日記の合間に、どんどん書いていかなければ。今回はまだ2日目で、50Km弱の道のりをバイクで走り向かった、バーンラックタイのことだ。

 バーンラックタイは、メーホンソンの北、ミャンマーとの国境にある村だ。昔、中国の内戦で雲南省から逃れてきた中国国民党の残留部隊の人たちが作った村だそうだ。そのため、村の至るところで漢字表記が見られる。村の入り口を示す門の表示もタイ語の下に漢字があった。

 メーホンソンからは45㎞ほどで、かなりカーブと傾斜もある山道なので、バイクでは厳しいと書いている人もいたが、実際行ってみたらそれほど大変ではなかった。というのは、とにかく交通量が少なく、カーブが続いても対向車が来る心配がない。でも観光客が多い時期だと、中央線を越えてくる車が多いらしく、やはり少し危険だということだ。

 今回は確認していないが、メーホンソンの生鮮市場から1日2本のソンテウが出ているらしい。でも途中に前回書いたスートンペー橋やプークロンもあるので、バイクやレンタカーで行く方が便利だと思う。道は基本的に一本道なので、迷うことはない。
 
漢字が読めない・・・
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 お正月や休みの日は、バーンラックタイのホテルはかなり埋まってしまうと聞いたので、Google Mapで連絡が取れるところを探した。それで見つけたのが、このホテル。タイ語で問い合わせたのだが、タイ語と英語の両方で併記した説明文を送ってくれた。

 銀行振り込みの前払いで一泊1000バーツ。ちょっと高いかなと思ったが、バーンラックタイは、観光が収入源の町なので、全体的に値段が高そうだ。しかもBooking.comやアゴダでもリストが出てこないので、自力で取るしかない。

 部屋は良かったが、2月のこの時期は、夜から朝にかけての冷え込みが半端じゃない!使い捨てカイロを持ってきたので、それをお腹につけて、寝る時もTシャツの上に長袖シャツを着て寝ても、夜中に寒くて目が覚めた。朝も寒すぎて、着替える気にもならない。タイでこれほど寒い経験をしたのは初めてだ。

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 でも昼間は半袖でも大丈夫で、暑すぎず気持ちがいい。私のホテルはメインのところから少し離れていたが、湖の周りをぐるりと歩いても爽やかだった。

休みの日は、ここでイベントが行われることもあるそうだ
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 湖の向こうにみえているのが、「リーワインルックタイリゾート」という高級ホテルで、簡単には予約が取れないらしい。

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 湖を半分くらい回ったところ
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キャンプもできるようで、朝通るとテントがたくさんあった
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メインの通りには、たくさんお茶屋さんがある
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 湖に面していくつかカフェがあり、私はここで2時間くらいネットをしたり、ボーっとしたりして過ごした。
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船にも乗れるが、一人だとあまりそんな気になれず、眺めていただけ
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 ところどころに、中国国民党のなごりを見ることができる
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これも中国っぽい
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ここは高級リゾートの敷地内だが、歩くことができる
湖が見渡せて、景色がすばらしい
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お茶畑がたくさんある
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 せっかくなので、バイクで町をぐるりと回ってみたら、町はずれにお寺があった。ワット・パーラックタイというらしい。ちょっと変わった形の仏塔があった。

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 バイクで走りながら、ミャンマーとの国境がどうなっているのだろうと、Google Mapで国境となっているところに向けて走った。(地図の赤丸のあたり)右のほうは、ホテルからバイクで数分の距離だ。ちょっとドキドキしながら行ったが、国境らしきところはない。でもMapで確認すると、ほぼその辺りまで来ていた。

 「もし知らないうちに国境を越えてしまったら、ヤバいかも」と慌てて引き返した。そして左側のほうの2か所も行ってみたが、やはり国境らしいところはない。つまりこのあたりは、地域住民であれば普通に行き来しているということだろうか。

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 島国の私たちにとって、国境は海の向こうだけれど、ミャンマー人とタイ人にとっては、単に隣村へ行く道というだけなんだろうなあ。でもこのコロナ禍で国境封鎖しているはずなので、一体どうなっているのだろう。もう少し行けば本当に国境の見張りの兵士がいたんだろうか。

 二日目の朝に食べたこのYunnan Noodleも美味しかった。いくつか種類があったので、誰かと一緒なら他のものも味見できたのにと思うと少し残念。

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でもこの揚げパンもひとつ頼んでみた
外はパリッとして、中はフアフア
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湖の周りには、夜になるとチムチュムのお店が並んでいた
でもやはり一人で鍋は食べられない
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 バーンラックタイは、見所がたくさんあるわけではない。でもゆったりとコーヒーやお茶を飲みながら、湖を見て過ごすのはいいものだった。ただリゾートと名のつく場所は、やはり誰かと一緒のほうが楽しいのだろうなあ。

 「あの素敵なリゾートホテルに、家族や友人と泊まればきっと素敵な気分を味わえるに違いない」と珍しく、一人旅を残念に思った一日だった。


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