いつも朝は家でパンと野菜、そしてミルクティーという組み合わせだ。これに気が向いたらチーズや卵などをつける。これは子どもの頃からの習慣で、どこに住んでも変えたことがない。もちろん旅行中は別だが、今はチェンマイで生活しているので、基本は変えない。

 チェンマイに来た直後、ジョーク(ドロドロのおかゆ)を食べにいったが、それから朝出かけるのが億劫で、この前の日曜日にようやく重い腰をあげた。カイガタ(卵料理)を食べたかったのだ。それに東北タイで食べた小さいバインミーのようなパンも。

 お店はチェンマイ門からすぐ近くにあるKhai Kata Lert Rot(ไข่กะทะเลิสรสเชียงใหม่)。私が行ったのは8時半ごろだったが、店内はほぼ満席。でも奥のカウンターになっている端が空いていて、一人ならそこへと案内された。
満席の店内
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 注文はテーブルの上の紙に書く。メニューはタイ語だけでも、ちゃんと写真付きなので注文しやすい。飲み物はコーヒー、タイティー、オレンジジュースから選べる。オレンジジュースはタイのナムソム。

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 どのセットにもソーセージをはさんだパンが2個ついてくる。私が選んだのはBセットだが、十分な量だった。

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 私が座ったところは狭かったが、もう一人座れるスペースがあった。ちょうど私の後ろに男性一人がいたので、その人がやってきて座った。その人は注文用紙の飲み物にチェックをつけていなかったため、店員が確認に来て、その時に私たちを見て、注文用紙を一枚にまとめてしまった。

 男性が私に「どこから来たんですか?」と英語で話しかけてきた。
「日本です。でもバンコクに5年住んでいて、6月に日本へ帰る前にリラックスしようと思って3週間前にチェンマイに来たんです。」
「先生ですか?」
えっ?どうしてわかったんだろう。
「はい、大学で日本語を教えていました。」
「私も、コンケーン大学の教師です。コンケーンは知ってますか?」
「はい、行ったことはないですけど。」

 彼は日本へも数回行ったことがあるらしく、日光の写真をみせて、「ここが私の一番好きな場所です」と言った。
「私は、大阪出身で、日光は行ったことがないんです。」
「大阪と京都を旅行するのに、何日必要ですか?」

 彼は日本へ旅行できるようになれば、すぐにでも行きたいと言っていた。これまでも話しかけてくれたタイ人は日本が好きだから、私のことを日本人かな?と興味を持ってくれるのじゃないだろうか。「コロナが終息したら日本へ行きたい」とみんな言ってくれた。

 私は、大阪と京都の名所を説明し、奈良や神戸を入れると1週間では足りないかもと言うと、彼は「1ヶ月くらい行きたいなあ」と笑いながら答えた。

「11時の飛行機でコンケーンに帰るので、お先に」と彼は伝票を持って立ち上がった。
「自分の分を払います。」
「気にしないで。話せて楽しかったです。」

 ほんの15分ほど話をしただけの人に、朝食をおごってもらうなんて・・・。名前もお互い言わなかったけど、楽しい会話だった。

 暖かい気持ちのままチェンマイ門市場に行った。この前昼過ぎに通ったときは、かなりのお店が閉まりかけだったが、今日はどこもやっている。入口は一か所で、一応検温と名前を書くようになっているが、私は検温だけで入った。

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 ちょうど真ん中手前にあるのが、ナムプリックオオンというチェンマイ名物。豚肉、トマト、唐辛子などが入っているが、それほど辛くない。野菜につけて食べると本当に美味しい。
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一袋20バーツで安い
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 そしてこの日のお寺は、ワット・パンタオ。カイガタのお店をずっと北上するとワット・チェディルアンに来るが、ちょうどその隣にあるお寺だ。もともとは、チェディルアンのお坊さんたちの僧坊で、単独の寺院ではなかったとか。20世紀の始めにランナー王国最後の王が、ひとつのお寺にされたそうだ。

 ランナー様式の本堂がとても美しいと聞いて行ったのだが、小さなお寺だし、あまり期待せずに行った。確かにこの本堂は美しい。

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 でも入ってみて驚いた。そのランナー様式の建物の内部もきれいで、その中にある黄金色の仏像が本当に美しかったのだ。写真では、その美しさが伝わりにくいのが残念だ。私は、この前に座って、数分間ずっと見とれていた。
 
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 素敵な日曜日の朝を過ごすことができて、幸せな気分で家に戻った。ちょうど11時過ぎだったので、あの男性はもう飛行機に乗ったのだろうかと考えた。絶対に会うことのない人との時間、楽しい会話。でもチェンマイの思い出として、ずっと覚えていたい。


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