チェンマイに来て3回映画を見た。水曜日が映画の日なので、ケチな私は必ずその日に行く。行先は今のコンドから歩いて10分ほどのMayaショッピングセンターにあるSF chinema。いつも昼食後に行くので、平日のその時間に見れるのは学生とかリタイヤメントの人かノマドワーカー。いつも映画館はガラガラで、多くても30人もいないと思う。

 タイの映画はこれでもかというほど予告編を見せてくれる。それがひとしきり終わると。「国王賛歌 
เพลง สรรเสริญ พระบารมี プレーン サンスーンプラバーラミー」が始まる。昔初めてタイで映画を見たとき、一斉に観客が立ち上がるのを見て驚いた。曲が流れている間は、歩くこともせず、直立不動の姿勢をとらないと、不敬罪にあたるそうだ。

 5年前タイに来たときは、ラーマ9世の喪中だったし、その後10世が即位し国王賛歌がラーマ10世のものに代わっても、ほとんどの人が立っていたと思う。でも1年ほど前から映画館に行くようになって気がついたのは、立たないひとが増えてきたということだ。

 チェンマイでの3回の鑑賞は、2回立って、1回立たなかった。1回目はブログにも書いたが、サンドラ・ブロックの「Lost City」という映画で、人は少なかったが観客の年齢層はいろいろで、たぶん年長者を中心に半分以上が立った。2回目は公開日の「ドクターストレンジ」で周りは若者だらけ。誰も立たないので、つい私も立ちそびれてしまった。

 そして3回目はトム・クルーズの「トップガン、マーベリック」。これも若い人ばかりだろうかと思ったら、すぐ近くに座ったファランは年配の人だし、後ろの席にも50代以上に見えるタイ人が数人いた。そして国王賛歌が始まると、その人たちがすぐに立ったので、私も立ち上がった。それを見たのか、私の横にいた若い2人連れも立った。

 ラーマ9世の時代であれば、ほとんどの人が迷うことなどなかっただろう。でも今は若い人を中心に、不敬罪にあたると言われても気にしない人たちがいる。

 私はいつも周りを気にしている。どうしていいのか、はっきりとした答えが見つからない。タイの文化とか伝統であると言われたら、それを守るべきだと思う。でも不敬罪になると言われたら、少し抵抗を感じる。タイに住ませてもらっているが、私はタイ人ではないのだから。

 さて「トップガンマーベリック」だが、予想以上に面白かった。1作目は1986年なので、公開時に映画館で見ている。そして名画座でも何度か見たので、ストーリーも大体覚えていた。

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 映画の最初のシーンで一瞬デジャブ―かと思った。1作目とよく似ていたのだ。そのシーンを見ているうちにドキドキして、あのテーマソングがかかった時に身体が震えた。頭でというより身体が映画のシーン覚えていたような気がした。

 恋人だったケリー・マクギリスも親友の妻だったメグ・ライアンも出ていない。でも恋人役として51歳になるジェニファー・コネリーが演じているのに好感が持てた。トム・クルーズが58歳なので、とても自然に見えるカップルだった。

 トム・クルーズの映画はかなり見ている。でも最後のミッションインポッシブル以来なので、久しぶりに見たトムはやっぱり老けたなあとは思った。しかし、身体は全然老化を感じない。上半身の筋肉は、若い俳優と比べても全然見劣りしない。そしてバイクのシーンも、戦闘機のシーンも本当にすごい。

 ストーリーもよくできていて、最後まで目が離せなかった。ネタバレは書くつもりはないので触れないでおくが、前のトップガンを見ていない人でも十分楽しめると思うし、私のように前のトップガンを興奮しながら見た人なら、絶対見るべきだと思う。
 
 



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