母がもうひとつ興味を持ちそうなところがあったので、聞いてみた。
「荒城の月のモデルとなった岡城っていうお城跡があるんだけど行く?」
「荒城の月って、春高楼の〜花の宴〜っていう?」(ちゃんと歌ってる)
「そうそう。」
母はトイレの位置は覚えられなくても、昔、歌った歌は覚えている。

 この日泊まる温泉は黒川温泉の近くなので、かなり遠回りになるが、どこかを歩くよりも車の中で景色を楽しんでくれたほうがいい。私もまだ車に慣れていないので、車の少ないここでたくさん運転しておいたほうがいいし。

 私は昔、岡城跡へ行ったことがある。でももう35年ほど前のことで、岡城が少し小高い山の上で、上からの景色が良かったことは覚えている。それほど登った記憶はないが、母が登れるほどの坂か階段だろうか。

 1時間半ほどのドライブで岡城跡に着いた。駐車場に車を停めて、チケット売り場へ。大人一人300円で、ふとその横に「転ばぬ先の杖」と木の杖がたくさんあるのに気がついた。

「お母さん、杖があるよ。持っていこう。」
「そんなん使ったことない。」
「でも私らでも、山登りの時に使うし、絶対楽やから。」

 気の進まなそうな母に、チケット売り場の女性も「使った方が楽ですよ」と言ってくれたので、母も渋々(のように見えた)杖を手にした。

 でも実際歩き始めると、やはり使いづらそうだ。私が見本を見せるが、あまりうまくいかない。階段になるともっと使いにくそうだ。
「お母さん、慣れたらぜったい楽になるよ」と言いつつ、階段を上った。

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 大手門までが階段と坂道で、門についた頃、母はもう上がりたくなさそうだった。でもそこからは、階段も見えなかったし、道もなだらかだったので、「お母さん、ここからは坂じゃなさそうやで」と慰めて、母に日傘をさしかけてゆっくり歩いた。

 そしてようやく本丸跡に到着、そこには滝廉太郎の銅像があり、写真を撮った母は満足げだった。
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 上からの景色は本当に素敵だった
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 この日、ボランティアの方が清掃作業をされていた。驚いたのは、石垣の草刈りをハーネスをつけて行っていたこと。この日は天気が良く、暑かったので大変だなあと思った。

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 下りの階段の時、母はもう杖はいらなと私に渡して、手すりを持って歩いて降りた。まあ杖を使わないのも、母のプライドのひとつなんだろうなあ。

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 とりあえずこの日の観光は、「しんどい」と言われながらも、何とかこなすことができた。後は、私もとても楽しみな日本の温泉!

 

 
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