朝、娘も私もまだ昨日のやりとりを引きずっていた。お互いにちょっと気まずいまま、娘が朝食を食べているとき、私は録画していたドラマを見ていた。私は、7月に始めたジョギングを続けているので、最近朝が早く、夫も娘も起きてこない時間にシャワーも浴びて、朝食を先に食べてしまう。

 今日は夫が用事で出かけ、しばらくして娘が「車借りていい?」と出かけていった。行先は先週ラインで話したときは、一緒に買い物に行こうと言っていたイオンショッピングセンターだろう。私も気まずいまま、「行ってらっしゃい」と返事をした。

 生協の宅配をしているので、それが来るまで外出できない。そのために、太陽が燦燦と輝く正午過ぎに買い物に出る羽目になった。そのついでに自分では作らない海老カツというのを買い、家でサンドイッチにして食べた。

 本当は娘とお昼を食べにいきたかったのになあと思う。でも彼女は今極力外食を避けている。特に今日は休日で、人の多いお店は問題外だろう。

 この落ち込んだ気分をどうすべきか。昨日、娘に言われたことを思い出す。
「髪の毛も、染めないとまだらになってるやん。自分にも時間とお金をかけたら?」
そう、片付けに夢中になりすぎて、ゆっくり美容院にも行かなかった。

 3年ぶりに行きつけの美容院に行ってみた。チェーン店なので、店員さんもずいぶん変わっているように思う。
「カラーと縮毛矯正って一度にできますか?」
「髪の状態を確認させてください。」

 髪がかなり傷んでいるらしく、縮毛矯正は当分しないほうがいいと言われた。でもカラーはOKだったので、やってもらうことにした。私は以前から美容院に行くと、なぜか眠くなる。今日も処理をしてもらう間、うつらうつらしていたと思う。

 ヘアカラーだけだと時間もそれほどかからず、まだ午後4時前だった。喉も乾いたので、ちょっとカフェに行ってみようという気になった。

 近くにHolly's Cafeという手ごろな料金のチェーン店があり、そこへ入った。髪を染めて少し気分は上向いたけど、すぐに家に戻る気になれないのは、まだ引きずっている証拠だ。

 アイスオーレを注文し、小さなお盆に置いてくれたのでそれを持とうとした瞬間、コップに手が当たって、コップが倒れた。床と私のショルダーバッグに、半分以上のオーレをぶちまけてしまった。

 店員さんはすぐにキッチンペーパーをたくさん渡してくれた。私が床をふいていると、「大丈夫ですよ、後でやりますから」と言ってくれた。そして、新しいアイスオーレを入れ、私に出してくれた。こぼしたのは、私の責任なのに・・・

コーヒーをぶちまけたカウンター
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 店員さんの優しさと、そのカフェの居心地の良さで、私はどんどん気分がよくなった。スマホでネットサーフィンをしながら、ゆったりとした気分に浸っていた。

 そうか、こんな時間が必要だったんだ。家にいても実家にいても、絶えず何かをしなければならない、片付けなければならないという強迫観念のようなものに、押しつぶされそうになっていたんだ。チェンマイでは、カフェで過ごす時間が大切だったのだから、それを日本でも少しは続けるべきだったんだ。

 女性にとっても美容院は、気分転換の場所と言われる。でもそれ以上に、カフェでボーっとする時間も、私にとって気分転換に必要なことだとわかった。

 家に戻って娘に話した。彼女は、イオンで映画を見て気分転換をしたそうだ。お互いに昨日は少し良くなかったこと謝った。そして一緒に夕食の準備をして、ようやく気まずさから抜け出すことができた。


 
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