今のところ母の一人暮らしは何とか成立している。父は亡くなる1年前に脳梗塞で倒れて以来、家に戻ってくることはなかった。だからコロナが日本でニュースになり始めた頃から、母は一人暮らしとなった。ちょうど2年半だ。

 タイに行く前は、私はずっと忙しい生活をしていたので、ゆっくり母と過ごすことはなかった。昔はよく海外へも連れていったが、たぶん最後に二人で出かけたのは、12,3年ほど前のバリ島だと思う。その時は母もまだ70代前半で、毎晩いろんな音楽を聞きに出歩いても平気だった。

 5年前にタイに行った時も、母が行きたいと言うので、バンコクに落ち着く前にチェンマイのソンクラーンを楽しんだ。バンコクにも2泊して、最後にスワンナプーム空港まで送って行ったが、その時は一人で大阪まで帰ることもできた。

その時チェンマイのワットスアンドークで撮った写真
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 母は7,8年前に記憶があいまいな点が見られ、弟と相談して、物忘れ外来にかかり、今も3か月おきにその病院に行っている。半年に一度、認知症テストを受けているようだが、前回私が病院に付き添ったときは、テストのない日だった。でも主治医の先生は、そのテストの結果が、急に悪くなっているわけではないとおっしゃった。

 でも最近の短期記憶の欠如はかなりひどくなっているように思う。九州に旅行に行ったときも、トイレや温泉の場所がわからなかったり、白浜の帰りも、「どこがおもしろかった?」と聞いても、どこに行ったのかすぐに思い出せないようだった。

 家で料理を作ったり、洗濯をしたりはできている。何十年もやり続けたことや、今、目の前にあることの判断力は衰えていないように思う。でもよくなることはないだろうから、そろそろ介護認定も受けるべきではないかと弟と話し合った。

 母の住んでいる市は、介護保険課の窓口に「要介護・要支援認定」の申請をする。以下の書類が必要だった。
●要介護・要支援認定申請書
●介護保険被保険者証
●主治医の意見書

 申請は弟がしてくれたので、認定調査員の面談は私が同席することにした。そして今日11時という連絡があったので、母にその旨を伝えていたのだが、10時半に行くと留守だった。9時半に歯科医の予約と聞いていたが、10時半までには帰るはずだった。

 歯科医に電話をすると、「眼科に向かわれるとおっしゃってましたよ」とのこと。眼科にも電話をすると、「朝9時の予約の時に、先生がまだ来られてなくて・・・。今ちょうど診察に入られました。」

 私、眼科も行くって聞いてないよ。「じゃあ、終わったら、娘がもう家で待ってるとだけ伝えてください」と頼んだ。

 でも母が帰ってくるまでに、調査員の方と話ができたのは逆に良かったと思う。母への質問は確かこれくらいだった。
「お名前は?」「お年は?」「誕生日は?」「お子さんは何人ですか?」「どこに住んでおられますか?」「今日は何月何日ですか?」

 他に体調面での質問や、どれくらい歩けるかとか、電車やバスに乗れるか、立つときや、ベッドから起きる時、どうしているかなど、細々なことも聞かれた。そして椅子に座って、両手をあげたり、足を順番にあげたり、椅子から立ち上がったりする様子も観察された。

 調査員の前だといいところを見せようとすると聞くが、母も本当にがんばってしまった。このところ、日付を覚えていたことなんてなかったのに、今日は聞かれたら、ちょっと考えたけれど8月31日と答えた。電車やバスに乗れますかという質問も、電車にはこの2年半で延べ5回も乗っていないし、しかもよく知ったところしか行っていないのに、「全然大丈夫です。昔からずっといろいろお茶の関係で出てますから。」と自信ありげに答えていた。

 調査員の方が基本調査確認表のコピーをくださった。
第1群 身体機能・起居動作
第2群 生活機能
第3群 認知機能
第4群 精神・行動障害
第5群 生活適応
第6群 特別な医療
第7群 日常生活の自立度

 これだけの項目の中で、まだ細かくいろいろなことが「できる」「できない」「介助されている」のように細かくチェックされる。母は第2群と第3群は問題なかった。でも第4群の精神・行動障害のところは、物忘れ的な点ではチェックがついていた。

 でもこの表を見ただけでは、私にはまったく判断がつかない。昔、亡くなった姑は、最初に認定を受けた時、「要介護1」だったが、たった1年で「要介護5」になってしまった。身体的にもあまり丈夫でなかったせいでもある。でも母は、姑よりずっと足腰は丈夫で、健康面でも大きな問題はない。

 この後介護認定審査会で判定される。どれくらい時間がかかるのかを聞き忘れてしまったが、1ヶ月以内には来るのではないだろうか。でもまだまだやらなきゃいけないことは山ほどありそうだ。

 

 
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