二日目の朝も温泉に入って一息ついて出発。前日にどこへ行こうかと相談して(と言っても私はここはどう?と提案しただけだが)、三段壁へ行くことにした。海岸なら千畳敷のほうが有名かもしれないが、この三段壁もおもしろいところだ。

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 実はここも10年ほど前に母と行ったことがある。この地方では、室町時代から江戸時代にかけて大型の軍船が活躍していた。大きいもので二千石(300トン)、小さいものでも五百石(75トン)を積むことができたそうだ。

 その熊野水軍の船隠し場であった海蝕洞窟にエレベーターで一気に降りることができる。入場料は1300円とちょっと高いのだが、見ごたえはある。

上からみた景色 絶壁の高さは60m

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パンフレットより
エレベーターはたったの24秒!

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十像岩

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わかりにくいので、現地にあった写真をごらんください

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 この赤丸をした岩が「サドンロック(Sudden Rock)」という。2018年9月の超大型台風21号で、白浜は観測史上最大の瞬間風速45.8mを記録した。私はバンコクにいたが、ネットニュースで、関空橋に船が衝突して、大騒動になっているのを知った。我が家も、車庫の屋根が2枚飛ばされたらしい。

 台風通過後、スタッフが見慣れない石があることに気づいた。大きさは長さ4.2m、高さ1.2mもあり、人が運べるようなものではない。波の力で4.5m下の海から打ち上げられたのか、崖の上を転がってきたのか、それとも風に乗って空から降ってきたのかは謎のままだそうだ。
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 しかし、あの絶妙な位置に止まっているのがすごい。でも以前にはなかった新名所が増えていて驚いたが、ちょっと得をした気分になった。

熊野水軍の板書小屋にあった鎧

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 そして一番見ごたえがあるのは、約1600万年前に波や潮流によって海底の砂や泥が動かされ地層の表面に作られたリップル。なんか不思議な模様だ。

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 足元は少しすべりやすいが、歩く距離は大したことがないので、母でも全然大丈夫だった。
「ここ来たことあるわ。」
「そうやね、私と来たよね。」

 昨日、「前に行ったけど、ちょっと面白かったから行ってみる?」と誘ったのに、それもきっと覚えてないんだろうなあ。でも最近、どこへ行っても「来たことある」とか言うのだが、一体どこまでが本当なんだろう。

 出てきたところに足湯がある。ここは無料だ。これが秋とか初冬なら気持ちがいいだろうなあ。この太陽の下では、足湯に使っている人も少ない。

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 駐車場にあがるところで、いい匂いがしてきた。母は足湯より食い気で、さざえが食べたいと言う。実は私はそれほどさざえが好きでもないので、トウモロコシでつきあった。

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 まあ前回よりは我慢したつもりだが、それでも相手をするのが嫌になって、返事もしないこともあった。でもまあ今回は温泉に何度も入ったから、それでよしとしよう。


  
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