私が大阪の高校で働いていたほとんどの期間、生徒たちの髪の色についての戦いに明け暮れていた。私は教員生活の3分の1を、いわゆる「困難校」で勤めていたので、学習指導よりも生活指導の方に重きをおかざるを得なかったと言える。

 大阪のほどんどの高校で、髪の毛に関する校則があるのではないかと思う。私の勤務校も染髪は禁止で、元々髪が茶色い生徒は、入学時に親子そろって面接をし、「地毛登録」なるものをする。美容院のカラースケールを使って記録しておくのだ。そしてそれ以上明るい茶色になれば、元の色にするように指導する。

「なんで染めたらあかんの?」
私はこの質問にきちんと答えられたとは思わない。一応こんな風に答えていた。
「近隣の人は、茶髪=不良と思っている場合が多い。真面目にしていても誤解されたり、また学校に苦情が来たりする。」

  これは半分本音で、半分いやいや作った答えだ。もし世間の人が「高校生の茶髪も問題なし」と思ってくれるなら、どんな髪の色だっていいと心の中で思っていた。

 そんな校則は高校だけかと思っていたら、新聞にこんな記事が載っていた。「ドン・キホーテ」では社内の服装ルールで「明るすぎる髪色」は禁止しているが、従業員の違反が相次ぎ、店長が注意しても直らないそうだ。

 北関東を管轄する支社長が直々に指導をすると、従業員は髪を黒くしたが、働くモチベーションが下がってしまった。それで昨年11月の全国の支社長会議で髪色ルールの緩和を提案し、今年2月に草案を役員に提出すると承認された。

 そして3月から髪色は完全に自由になり、ネイルも凹凸のある飾りがついていないデザインであれば、色も自由にできるようになった。生鮮食品売り場のある支店でも、来店客の反応は悪くなかった。ネイルを始めた年配の従業員もいて、生き生きと働く姿が見られるようになった。

 その記事には、職場での装いの常識が変わる背景には、性別や年齢、国籍のほか価値観やライフスタイルといった「多様性」を認める動きが広がっていることがありそうだと指摘していた。

 日本人の意識も少しずつ変わってきたのだなあ。外国人も増え、いろいろなバックグラウンドを持つ人たちも増えた。私が教師をしていた頃でも、どちらかの親が外国人だったり、中国やブラジルからの帰国2世や3世という生徒もいた。イスラム教徒でラマダンを守っている子もいた。学校現場として、理解しようと努力し、何らかの対応をしていた。それなのに、その当時は日本の高校生は茶髪はダメだという固定観念にとらわれていた。

 ドン・キホーテの決断がもっと色々な会社に広がってけばいい。色々な意味での多様性を受け入れられる社会になればいいと思う。

 話は変わるが、今テレビで台風のニュースをやっていた。この台風14号は史上最強クラスで、関空が大きな被害を受けた2018年の台風より猛烈だとのこと。私は5年間台風の経験がないので、今その準備をネット検索中。日本列島縦断とのことだが、大きな被害がでないといいのだが。

 

 
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