今日は珍しく母と電車て出かけた。行き先は梅田なので、最初は梅田のどこかで待ち合わせようかと思ったが、母が確実に来れる待ち合わせ場所が思いつかない。携帯を持っていても、母が自分のいる場所を正確に説明できないかもしれない。結局、実家まで車で行くことにした。
 しかも母は歯医者の予約があるとのことで、駅で待ち合わせるのも不安に思い、結局、実家に車をおいてその歯医者まで迎えにいった。それから最寄りの駅から電車に乗った。

 時間はもう10時過ぎだったが、特急はまあまあ混んでいて、ドアのところの「たためるイス」に若い女の子が座っていて、その隣しか空いているところはなかった。だからその子に声をかけて、母を座らせた。

 その子は、荷物を横に置いていて私が声をかけるまで席を空けてくれなかったので、最初あつかましい子だなと思った。でも母が座るとすぐ、「ちょっと待ってください。すぐに代わりますから」と私に言ってくれた。私は「いいですよ、平気ですから」と答えたが、彼女はネックレスを手に持ちながら、荷物を背負い立ってくれた。

 「すみません、これをほどいていたので」
そうか、ネックレスのチェーンをほどくのに夢中で、私達の方を見なかったんだ。

 立ったままチェーンをほどくのは大変そうなので、「私がやってあげるよ」と手を出しやってあげた(と言いながらも、実はちょっと手こずった)。彼女はお礼を言ってくれて、それから母に話しかけてくれた。

 若い女の子が、おばあさんに話しかけてくれるんだと私はちょっと驚いた。でも彼女はそれから15分ほど、私たちの話し相手になってくれたのだ。母がしていたスカーフを「とてもおしゃれですね」と褒めてくれたり、母が自分で86才だと言うと、「若く見えます」と言ってくれたり。おかげで母は上機嫌で話していた。

 彼女は、付け爪をして、ピアスも指輪も若い子風(私たちの世代ではぜったい無理)で、本当に外見は今風の女の子だった。でも話し方も丁寧だし、母に気遣いしながら話してくれて、彼女が電車を降りた後、私は心の中がほっこり暖かくなった。そして今どきの子は見知らぬ高齢者と話すのは嫌にちがいないと思っていた自分が少し恥ずかしくなった。

 帰りの電車も始発だったが、ポツポツとしか席が空いておらず、まず母を座らせて、2人ほど離れたところに私は座った。すると母の横に座っていた茶髪のロングヘアーの女の子が、私のほうを見て「どうぞ」と席を代わってくれた。その子はまだ10代後半か20代前半くらいに見えたが、席を譲る仕草も自然だった。そんなささいな親切で、私たちはまたほっこりした気分になった。

 タイ人は高齢者に対しては本当に親切なので、母は乗り物ではいつも席を譲ってもらう。私も自分では若作りをしているのだが、路線バスだとよく席を譲ってもらった(でもBTSやMRTではその経験は少ない)。日本では優先座席以外では、席を譲る人も少なくなったと聞いていたが、今日はちょっとした思いやりをもらって、私たちは気持ちのいい一日になった。
地下鉄梅田駅ホームにある巨大スクリーン
全部広告が映し出されているけど・・・
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