先日大阪府教育員会は、来年度から近隣の府立高校が合同で部活動をする取り組みを始めると発表した。部員数が一定規模を超えている部活動を除いて、府教委が自転車で15分以内の学校をペアリングするらしい。
大阪の公立高校は、30年前には1学年12クラス規模の学校もあったが、今は6~8クラス程度になっている。そのため部活動の人数はかなり減っていて、団体競技の部活ではメンバーがそろわないこともある。私も顧問をしていた最後の10年間ほどは、10人を超えない年も多かった。
ある年、部員が6人で、しかも体育館の改修工事のために夏休みのほとんどを使えない年があった。学校が市の体育館を借りて順番に割り当ててくれたが、それだけでは全く足りない。そこで親しくしていた近くの高校に、合同練習をお願いして回った。
練習時間の間は、顧問やコーチと言う指導者が増えることで、生徒にも私たちコーチ陣にもメリットはあったと思う。試合形式の練習もできて、夏の公式戦にもプラスになった。でも付き添いで別の学校に行くのは大変だった。
自分の学校の体育館であれば、最初のアップは生徒たちに任せられる。だから職員室で他の仕事をして、開始後20分ほどしてから体育館へ行けばいい。もし急な用事が入っても、隣には別のクラブが活動し、体育館の横には体育科教員室があるので、何かあっても対応してもらえる。
でも他の学校へ行くときは別だ。10分程度は遅れていってもかまわないが、途中抜けることはできないし、他の仕事をすることもできない。それに夏休みと言っても、まず学校へ出勤しているので、そこから往復の移動時間が必要で、しかも大阪府は車の通勤を認めていないので、その時は学校の自転車を借りていかねばならない。
こんな風に書いても、実際、経験がなければわかりにくいと思う。ただ、大阪府が簡単にペアリングをして合同チームを作れば、生徒たちのニーズに答えられ、教員の負担も減ると言っていることが信じられない。
今教員の現場がブラックである要因にひとつが部活動だ。私も部活動顧問と言う仕事がなければ、時間外労働月80時間越えにはならなかったと思う。でも実際、私は毎月80時間越えで、祝日が多い月は逆に100時間越えになってしまっていた。あのままいけば過労死もあり得ると思っていた。
部活動の外部委託はもっと難しいかもしれない。でも何より教員の数をもっと増やせば、少しは現場も楽になるだろうにと思う。日本はいまだに1クラス40人で、20年前にそれをオーストラリアの学校で話したら、「Unbelievable ! 」と叫ばれてしまった。
来年4月からその制度が実施されたら、少しでも現場の教員の負担が減ればいいが、どうなるだろう。まだ現職の友人に聞いてみよう。
大阪の公立高校は、30年前には1学年12クラス規模の学校もあったが、今は6~8クラス程度になっている。そのため部活動の人数はかなり減っていて、団体競技の部活ではメンバーがそろわないこともある。私も顧問をしていた最後の10年間ほどは、10人を超えない年も多かった。
ある年、部員が6人で、しかも体育館の改修工事のために夏休みのほとんどを使えない年があった。学校が市の体育館を借りて順番に割り当ててくれたが、それだけでは全く足りない。そこで親しくしていた近くの高校に、合同練習をお願いして回った。
練習時間の間は、顧問やコーチと言う指導者が増えることで、生徒にも私たちコーチ陣にもメリットはあったと思う。試合形式の練習もできて、夏の公式戦にもプラスになった。でも付き添いで別の学校に行くのは大変だった。
自分の学校の体育館であれば、最初のアップは生徒たちに任せられる。だから職員室で他の仕事をして、開始後20分ほどしてから体育館へ行けばいい。もし急な用事が入っても、隣には別のクラブが活動し、体育館の横には体育科教員室があるので、何かあっても対応してもらえる。
でも他の学校へ行くときは別だ。10分程度は遅れていってもかまわないが、途中抜けることはできないし、他の仕事をすることもできない。それに夏休みと言っても、まず学校へ出勤しているので、そこから往復の移動時間が必要で、しかも大阪府は車の通勤を認めていないので、その時は学校の自転車を借りていかねばならない。
こんな風に書いても、実際、経験がなければわかりにくいと思う。ただ、大阪府が簡単にペアリングをして合同チームを作れば、生徒たちのニーズに答えられ、教員の負担も減ると言っていることが信じられない。
今教員の現場がブラックである要因にひとつが部活動だ。私も部活動顧問と言う仕事がなければ、時間外労働月80時間越えにはならなかったと思う。でも実際、私は毎月80時間越えで、祝日が多い月は逆に100時間越えになってしまっていた。あのままいけば過労死もあり得ると思っていた。
部活動の外部委託はもっと難しいかもしれない。でも何より教員の数をもっと増やせば、少しは現場も楽になるだろうにと思う。日本はいまだに1クラス40人で、20年前にそれをオーストラリアの学校で話したら、「Unbelievable ! 」と叫ばれてしまった。
来年4月からその制度が実施されたら、少しでも現場の教員の負担が減ればいいが、どうなるだろう。まだ現職の友人に聞いてみよう。
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ちょっと部外者の強い意見を言わせていただければ、合同チームのペアリングをするとなると、練習のため出かける側の学校の顧問は廃止して受け入れ校の顧問に一本化しないとおかしいし、都度引率出張が必要となると教員の負担増で制度破綻します。引率責任をいうのであれば、チーム人数に足りてない部活動は認めないというのが正解です。
受け入れ校に全責任を押し付けるようですが、それくらい大胆に出来ないのであれば、大阪のプランは尤もらしいものの実際にはなんの役にも立たないプランです。
サッカーのJrFCとかスイミングクラブのように、生徒の方が勝手に活動をしているというクラブチームはいくつもありますが、それにいちいち教員が管理責任を負わないのと同じです。
nakko
が
しました