クアラルンプールを初めて訪れたのは、まだ独身時代に親友と二人でクアラルンプールからシンガポールまで列車で行くツアーに参加した時だ。もう40年近く前になるので、その時のクアラルンプールの記憶がほとんどない。
それ以降全然行く機会がなかったが、エアーアジアが日本から飛ぶようになり、乗り換えも含めていく機会が出てきた。最後にコロナ前に行ったのは2018年4月で、日本へ一時帰国の際、クアラルンプールで3泊ほどしてから帰った。
その当時は、バンコクもクアラルンプールも単に旅行者としての視点で見ていたが、バンコクで5年を過ごした今は、居住するならどうだろうという視点で見るようになった。結論から言えば、やはりバンコクの方が生活しやすいと思う。ただタイトルに書いたように、これは私の主観に過ぎない。
クアラルンプールにはrapidKLという電車網があり、かなり便利なように見える。ただセントラル駅を中心に、そこから郊外に向かっていろいろな路線が走っているという感じで、一日に何か所かの観光地を回ろうとすると、意外に便利ではない。もちろんバスも走っているので、バスを使えばもっと便利だろうが、バスはまずプリペイドカードを買わなければならない。ほんの1,2回乗る程度でそれを買うのもなあと、結局普通のバスには乗らなかった。
Tourist Malaysiaのサイトより
ただ驚くべきことにクアラルンプールには無料のバスが走っている。それを地元の人間が多いに利用しているのだ。私もひとつの路線に乗ってみたが、観光客は数人で、後はすべて地元の人のようだった。
GOKL公式サイトより
ということで、交通面の長所、短所は以下だ。
長所 *無料のバスがあり、10分から15分くらいでやってくる
*路線数が多いため、満員電車にならないようだ
*料金も高くない、といってもMRTくらい
*交通渋滞がバンコクよりマシ
短所 *共通のトークンではなく、各路線ごとに買わなければならない
*中にはプリペイドカードが必ず必要な路線がある(バスは全路線必要)
*路線違いの乗換駅が離れていることが多いらしい
*バイタクがない
*幹線道路を人は横断できない
この最後の2点が大きなマイナス点だ。とにかくクアラルンプールは歩いて観光をするには不便な点が多く、陸橋の多いバンコクが懐かしく思えた。
無料バスに乗ったら、かなり満員で運転席の横に立っていた
セントラル駅へ向かう金曜午前10時で、道路は空いているしバイクも少ない
そして今だからこそ感じる違いは、外でマスクをしている人が少ないこと。バンコクでも欧米人はマスクをしていないと思うが、クアラルンプールでは、マスクをしていない人もよく見かけるのだ。特にムスリムの人がしていないように見える。町の食堂でも、マスクをしていない店員がたくさんいて、ぎょっとしてしまった。タイや日本ならありえないだろう。
ブキッビンタンというかなり観光客が多いところでも、欧米人とムスリムの人はノーマスク。中国人やほかのアジア人らしい人は、大体マスクをしていた。そのムスリムの人たちは、たぶん現地の人だと思うので、マレーシアは全体的にノーマスクの傾向になっているのだろうか。
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コメント
コメント一覧 (4)
「ムスリムの人」はどうやって見分けるのでしょうか? (肌が浅黒いマレー系でもクリスチャンやヒンドゥー教徒はいますし。)
「現地の人」とは先住民族であるマレー系を指すのでしょうか? イギリスが大量に連れてきたインド人や中国人も、何代も代替わりし、今や「現地の人」だと思っているのではないでしょうか?
すみません、理解が混乱したので お教えを乞う次第です。(民族、宗教その他が複雑に交錯するマレーシアは理解が難しいです、老生にとっては。)
nakko
が
しました
いろいろ違いがあって面白いですね!
タイ人はなぜか近隣諸国の中では自国が一番と思ってるけど、ずっと昔南タイから陸路でマレーシアに入ったら、マレーシア側の道路の方が圧倒的に近代的で驚いた事があります。
電車も無料のバスも乗り慣れたらタイより便利になるかも(*^^*)?
nakko
が
しました