食事を満喫して、そこからバスで5分ほどの大塚美術館へ。この大塚美術館というのは、大塚グループ創立75周年記念事業として徳島県鳴門市に設立された「陶板画美術館」だ。ここには古代壁画から世界26ヶ国の美術館が所蔵する現代絵画まで1000点以上をオリジナル作品と同じ大きさに複製している。

 地下3階から2階までの鑑賞ルートはなんと4km!そしてこのツアーの滞在時間は3時間15分。すべてをゆっくり回ると6時間以上かかるそうなので、美術館のマップ&ガイドの載っているモデルコースのおススメを見ていくことにした。

 入口を入ると41mの長いエスカレーターがあり、そこを登りきると正面にあるドアをくぐるとこのシスティーナホール。ここは2019年末の紅白で、米津玄師さんが生中継で歌った場所。それ以後入場者が一気に増えたそうだ。

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 イタリアローマ、バチカン市国の中にあるシスティーナ礼拝堂を再現している。本当に美しくてうっとりする。

これは地下2階からみたところ
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古代ローマ時代のポンペイにあった「秘儀荘の秘儀の間」

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ボッティチェッリ「ヴィーナスの誕生」の前で
「こんな美人と一緒に写るの?」と言いながらうれしそうな母

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ダ・ヴィンチ 「最後の晩餐」

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 「キリストの右手3番目にいるのが裏切り者のユダだよ。その横がペテロとヨハネ。」と母に教えたら「よく知っているなあ」と感心されたが、実はググったと白状したら笑っていた。

日本中知らない人はいないじゃないかと思う「モナリザ」

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ベラスケス 「ラス・メニーナス(女官たち)」

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フェルメール 「真珠の耳飾りの少女」
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ゴッホ 幻の「ヒマワリ」

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 この「ヒマワリ」は1920年(大正9年)に芦屋の実業家山本顧弥氏が購入したもので、作家の武者小路実篤が計画していた美術館に寄贈されるはずだった。しかし第2次世界大戦中の1945年に空襲で焼け落ちた。この「ヒマワリ」は武者小路記念館の協力を得て、原寸大でよみがえった。

ルノアール 「ピアノに寄る少女たち」
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モネ 「ラ・ジャポネーズ」

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ゴッホ 「オヴェールの教会」

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クリムト「接吻」

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 昔オーストリアへ行った時に、この絵を見たとき衝撃を受けた。旅行中美術館へ行くたびに絵葉書を買って、今もかなりの枚数を持っているが、机の上にあるのはこの絵のはがきだけ。今回これほど大きな絵だということを実感した。

ピカソ「ゲルニカ」

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 これも昔プラド美術館の別館で見たときに、衝撃を受けた。言葉にならなくて、数分間ずっと立ち尽くしていたことを覚えている。でもこの大塚美術館で見たときは、その衝撃は戻ってこなかった。やはりゲルニカだけが飾られている神聖な感じのする部屋で見るのとは、少し違った。

 母が好きなルネッサンスとバロックの階はゆっくり見たが、あとは本当に駆け足。だから現代はゲルニカしか見ていない。それでも丸3時間かかった。

 母は私と一緒にヨーロッパ、ロシア、ニューヨーク、サンフランシスコへ行ったことがある。その時に有名な美術館を訪れている。どれほどその時のことを覚えているのかわからない。でも本物を見た記憶があろうがなかろうが、この大塚美術館で見た絵は、「見たことがある」を連発していた。まあ認知症予防としてはいい手段だったと思っている。


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