今回の宿泊プランはちょっと高かったが、4種類のクーポンを頂いた。①近隣のお寺の拝観 ②温泉施設 ③レンタサイクル2時間分 ④カフェでドリンク。お寺は6ヶ所ほどあったが、次女はたいしてお寺に興味がないので、「どこでもいいよ」とつれない返事。長女も「好きなところでいいよ」と素っ気ない。あまり調べてこなかったので、いつも通りGoogle map頼り。その中で一番評価数が多かった「明通寺」というお寺へ行ってみることにした。

 ナビを明通寺駐車場にしてみると、そこには1台の車もなかった。でも周りは木々に囲まれいい雰囲気。小さな橋の上からは水の流れが見えた。

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 橋を渡ったところも駐車場で、ここには自転車で来られている老夫婦がおられた。知らない人に話しかけるのが大好きな母は、さっそく女性の方に、「自転車ですか?」と聞いている。そして私たちが写真を撮ったりしている間、ひとしきり喋っていた。

 いつもすぐ自分が87歳だと言うのだが、その女性も「お元気ですね、爪の垢を煎じて飲まなきゃ」とか、おだて上手。おかげで母は、参道の階段を「大丈夫、上がれるよ」と嬉しそうに登っていった。もちろん優しい孫たちに手をひかれて。

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登りきったところに山門
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木陰なので、坂道とはいえ気持ちがいい
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 拝観料は500円だが、町家ステイのクーポンが使える。頂いたパンフレットにこんな説明があった。

 延暦のむかし、この山中に一大ゆずり木がり、その下に不思議な老居士が住んでいた。坂上田村麻呂が、霊夢を感じて、この老居士の命ぜられ大同元年(808年)に塔を建て、そのゆずり木を切って、薬師如来、降三世明王、深沙大将の三体(いずれも国指定重要文化財)を彫って安置したという。

国宝になっている本堂(1258年再建)と三重塔(1270年再建)
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私は仏塔が大好きで、この仏塔は私の好きな日本の仏塔の上位になりそうだ
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 本堂内は、写真撮影は不可だった。でもお坊さんがこのお寺の歴史を説明してくださった。その中で薬師如来の右側にある降三世明王の像が、ヒンズー教のシヴァ神とその妻パールヴァティを踏みつけている説明として、「ヒンズーの世界にはカースト制度があり、それを壊すことを表している」とおっしゃられたのが気になり、少し調べてみた。

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パンフレットより

 いつも通りウィキペディアからなので、100%正しいかは分からないが、こう書かれていた。

 「シヴァは妻のパールヴァティーと共に「過去・現在・未来の三つの世界を収める神」としてヒンドゥー教の最高神として崇拝されていたが、大日如来はヒンドゥー教世界を救うためにシヴァの改宗を求めるべく、配下の降三世明王を派遣し(或いは大日如来自らが降三世明王に変化して直接出向いたとも伝えられる)、頑強難化のシヴァとパールヴァティーを遂に超力によって降伏し、仏教へと改宗させた。降三世明王の名はすなわち「三つの世界を収めたシヴァを下した明王」という意味なのである。」

ウィキペディアより

お話のあと、本堂の縁側にすわってほっこりする娘たち
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本堂を降りてきたところにも重文の不動明王立像があり、そこでお参り
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 行って良かったと思う。お寺はどうでもいいと言っていた次女でさえ、とても気に入ったようだ。少し山に入ったところにあるので、直射日光はきつくても、風が吹けば涼しい。何だかとてものんびりした時間を過ごすことができた。


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